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Number_i、TOMORROW X TOGETHERらアジア最先端11組が夢の共演 『NHK MUSIC EXPO 2024』収録レポート

Rolling Stone Japan / 2024年8月22日 9時0分

Number_i

グローバルアーティストが夢の共演を果たす音楽番組『NHK MUSIC EXPO 2024』が、8月22日(木)22時よりNHK総合で放送される。昨年9月に放送された第1回はNHK101スタジオで収録されていたが、今回は会場をNHKホールへ移し、よりライブ感の強いステージを実現。開催日数も1Dayから2Daysとなり、出演アーティスト数も8組から11組へスケールアップした。

また、2年目となる今年は”アジアから世界に躍進を遂げるアーティストたち”がキーワード。ILLIT、新しい学校のリーダーズ、XG、WayV、ENHYPEN、TOMORROW X TOGETHER、Number_i、BRIGHT、RIIZE、ME:I、LE SSERAFIMといったグローバルに活躍するアーティストが日本、韓国、中国、タイなどから集結し、それぞれの魅力を輝かせると共に一夜限りのコラボレーションで魅せた。

本稿では、8月10日(Day1)、11日(Day2)に行われた収録の様子をお届けする。

【写真ギャラリー】『NHK MUSIC EXPO 2024』ライブ写真(記事未掲載カット多数)


※以下、ネタバレあり



◎8月10日(Day1)
トークから芽生えた友情、夢のコラボも「ぶちかます」

WayV、XG、Number_i、RIIZE、LE SSERAFIMの5組が出演したDay1。収録前からNHKホールに煌めく個性豊かなサイリウムは、推しの登場を待ちきれないオーディエンスの胸の高鳴りを映し出しているよう。「いろんなアーティストが集まる場だからこそ、自分が応援しなくては」というファンの熱が、その場にいるだけでじわじわと伝わってくる。また、個性豊かなのは、ペンライトのデザインやカラーだけでなかったのも印象的だ。パッと見渡しただけでも、年代や国籍がバラバラな観客たち。『NHK MUSIC EXPO』は、アーティストだけでなくオーディエンスまでもダイバーシティなのだと、その光景は伝えていた。

前説を終えると、ステージにはMCの山里亮太(南海キャンディーズ)が登場。「今世界で活躍するアーティストのみなさんが、ここNHKホールから熱いパフォーマンスの数々をお届けします!」と告げると、会場はさらに熱狂の渦へ。最高潮の盛り上がりのなか、ライブに繋がれていった。

トップバッターを務めたのは、デビュー直後にも関わらずコーチェラ・フェスティバル出演を果たし、大きな話題となったNumber_iだ。デビュー曲の「GOAT」を披露し、幕開けにふさわしい勢いのあるステージをぶちかましていった。


Number_i

続くRIIZEは、「Boom Boom Bass」で息のあったライブを展開。タイミングだけでなく、手足の角度やリズムの感じかたに至るまで意識の行き届いたダンスは、並外れたこだわりを感じさせる。圧巻のエンターテインメントを前に、口元を手で覆い、瞳を潤ませるBRIIZE(RIIZEのファン呼称)もいた。


RIIZE


RIIZE

余裕たっぷりに「Give Me That」をパフォーマンスしたのは、中国を中心に活動しているWayVだ。舞台上でメンバーが色気を放つたび、客席にはWayZenNi(WayVのファン呼称)の声にならない声が満ちる。ここぞという瞬間では、たっぷりと愛嬌も炸裂させ、カメラの奥にいる視聴者も現場に集った観客も射抜くようなステージを作り上げた。


WayV


WayV

この日、初となるトークでは、LE SSERAFIMとXGが登場。ツアーのマストアイテムや盛り上がるコメント、プライベートの過ごしかたなどをテーマに、トークを繰り広げる。最後には、HUH YUNJIN(LE SSERAFIM)が「私たちと友達になってくれませんか」とXGへラブコール。それを受けたXGは手でハートのサインを作って答え、微笑ましい交流をみせた。

そのままXGはステージに残り、「SOMETHING AINT RIGHT」のパフォーマンスへ。ポップでキュートなステージにはエネルギーが漲り、観客席の奥のほうまでパッションが広がっていく。ライブ後もマイクに残った荒い呼吸は、彼女たちがたった1曲のステージにも出し惜しみせず全力投球していることを物語っていた。


XG


XG

2度目のトークで姿を現したのは、WayV、Number_i、RIIZEの3組。ライブで盛り上がる中国語・韓国語・日本語やよく聴く日本のアーティストの話題で盛り上がり、終始和気あいあいとしたムードである。この日限りのスペシャルステージでは、ダンスで3グループの楽曲を繋いでいく『RIIZE × WayV × Number_i ダンスメドレー』をドロップ。各グループのパフォーマンスが間髪なく連なっていくことにより、それぞれの個性を際立たせると同時に、国境を超えたシーンの連帯感を感じさせ、終盤には、ダンスメドレーのラストを飾る演出を披露した。

Day1が終盤戦へと差し掛かる頃、「EASY」を引き連れたLE SSERAFIMがステージへと舞い降りた。最高難易度と呼ばれる楽曲だが、軽さと重さ、柔らかさと硬さなど、両極端な要素を難なく混ぜ合わせたダンスは、ドラマチックで美しい。圧倒的なパフォーマンスとカリスマ性が際立つライブでオーディエンスを虜にし、しっかりとラストへバトンを繋いだ。


LE SSERAFIM


LE SSERAFIM

Day1のラストを飾ったのは、オープニングでも爪痕を残したNumber_i。8月19日リリースの1st Full Album『No.Ⅰ』のリードトラックである「INZM」を投下し、1曲目以上にぶちかます。


Number_i

8月11日(Day2)
先輩・後輩のスペシャルコラボ、リーダーズやタイの至宝も熱演

11日に開催されたDay2も、1日目に負けない盛り上がりを見せた。出演は、ILLIT、新しい学校のリーダーズ、ENHYPEN、TOMORROW X TOGETHER、BRIGHT、ME:Iの6組。前日同様、色とりどりのサイリウムと多彩なオーディエンスがNHKホールを満たし、アーティストと一体となってパフォーマンスを彩った。

Day2のオープニングを飾ったのは、K-POPアーティスト史上最速となる日本4大ドームツアーを遂行中のTOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)だ。黒いリボンを用いて「ひとつの誓い(Well Never Change)」を披露し、力強くも麗らかなパフォーマンスで魅せる。少し前までは怪我のために着席した状態でパフォーマンスに参加していたBEOMGYUが、目の前で踊っている光景も、MOA(TOMORROW X TOGETHERのファン呼称)にとっては胸に迫るものがあったことだろう。


TOMORROW X TOGETHER


TOMORROW X TOGETHER

最初のトークには、新しい学校のリーダーズ、ENHYPEN、TOMORROW X TOGETHERが登場。海外の言葉を覚えるコツやハマっていること、そして日本のダジャレについてトークし、盛り上がった。

収録は、再びライブセクションへ。新しい学校のリーダーズは「Change」を投下すると、会場の空気を一瞬にして掌握。即座に楽曲の世界に潜り、4人にしか生み出せない独特な空間を作り上げる。曲の後半には、一段とオーディエンスに近い距離でパフォーマンス。最後は「下校!」と叫び、勇ましく通路を走り去っていった。


新しい学校のリーダーズ


新しい学校のリーダーズ

続くENHYPENは、スモークが広がる舞台へ立ち、「XO (Only If You Say Yes)」を導いた。どの角度から見ても美しいフォーメーションは、さすがの一言。それでいて、単に揃っているだけでなく、柔らかさや抜け感まで演出してしまう。圧倒的なコンセプト消化力を誇るグループとして、麗らかかつ爽やかにポップナンバーを表現して魅せた。


ENHYPEN


ENHYPEN

2度目のトークでは、共に今年デビューしたILLITとME:Iが登場。さらには、ゲストとしてLE SSERAFIMのKIM CHAEWONとSAKURAも姿を現し、胸が熱くなる共演にオーディエンスが沸き上がった。デビューして間もない2組からLE SSERAFIMの二人へ、大きなステージで緊張しない方法やステージでの表情の作りかた、体型を維持するためのルーティンといった質問が投げかけられる。初々しい2グループに寄り添うように、KIM CHAEWONとSAKURAは丁寧に言葉を送っていた。

トークが明けると、ME:Iがデビュー曲である「Click」をパフォーマンス。キラキラとキュートなオーラを振りまいたかと思えば、ダンスブレイクではメリハリのついたモーションでクールに魅せる。これまでにいろいろな舞台で披露してきた経験を詰め込んだ、気合に満ちたステージだった。


ME:I


ME:I

転換を経て、ILLITが「Magnetic」を披露するターンへ。脚を負傷中のMOKAは、残念ながらイスに座りながらの振り付けとなったが、だからといってILLITならではのコンセプトは揺るがない。効果音に合わせて表情をきめる”表情チャレンジ”の瞬間も5人で抜群の愛らしさを放ち、観客の心を鷲掴みにしていった。


ILLIT


ILLIT

2グループのパフォーマンスを終えると、ステージにはMCを務める山里の姿が。展開の読めない状況に、オーディエンスからはワクワクとした熱気が溢れ出す。それを見越したかのように、山里は「せっかく今日、これだけ素晴らしい方々が揃っているんですから、”ここならでは”ってものを観たくないですか」と焚きつけ、TOMORROW X TOGETHERとENHYPENによるスペシャルコラボステージを宣言する。

今回のコラボステージは、両グループの代表が1人ずつ現れ、デュエットでJ-POPをカバーするというもの。先発のHUENINGKAI(TOMORROW X TOGETHER)とJUNGWON(ENHYPEN)は、グルーヴィーなボーカリゼーションで、後発のTAEHYUN(TOMORROW X TOGETHER)とHEESEUNG(ENHYPEN)は、透き通った声色で、会場を大いに魅了した。それぞれがなんのJ-POPを歌ったのかは、予想しつつ、ぜひ放送を見て楽しんで欲しい。

その後には、『NHK MUSIC EXPO 2024』唯一のソロアーティストであるBRIGHTが日本の音楽番組に初出演。天から降り注ぐライトを一身に受けながら、エモーショナルに世界初披露となる楽曲を歌い上げていく。スタンドマイクの前に佇み、歌声に感情や情景をこめる姿は、タイを代表するアーティストたる凛とした風格がある。会場のサイリウムもしっとりと揺れ、抒情的なボーカルに浸る贅沢な時間となった。

ライブ後には、ゲストにタイ出身のTEN(WayV)を招いて、BRIGHTと一緒にトークセッション。タイのオススメの食べ物や場所、知っていると便利な言葉などがふたりから山里へ伝授された。


BRIGHT


BRIGHT

そして、この日のラストを飾ったのは、TOMORROW X TOGETHERの「Ill See You There Tomorrow」だ。基本的に定位置での振り付けとなったが、フォーメーションを工夫することで孤立感のないステージングを実現。今あるすべてをこの瞬間に注ぎこみ、エネルギッシュにパフォーマンスをやりきった。


TOMORROW X TOGETHER

全11組のアーティストが、NHKホールにて個性を炸裂させた『NHK MUSIC EXPO 2024』。彼らがいるなら、これからのアジアの音楽シーン、ひいては世界の音楽シーンもますます盛り上がっていくはず。そう確信せずにはいられない2日間だった。きっとそう遠くない未来で、伝説の番組として語り継がれることになることだろう。放送では、この記事で紹介した曲順通りではなく、DAY1・DAY2のパフォーマンスが織り交ざった形でお届けされる予定だ。ぜひ、夢の共演をその目に焼き付けてほしい。

【写真ギャラリー】『NHK MUSIC EXPO 2024』ライブ写真(記事未掲載カット多数)


『NHK MUSIC EXPO 2024』
【放送】2024年8月22日 (木) 午後10時~午後11時29分 NHK総合(予定)
※NHKプラスで同時配信・1週間見逃し配信
詳細:https://www.nhk.or.jp/music/programs/670843.html

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