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浅井健一が語る、人生で一番大事なもの、社会や経済を批評的に考える重要さ

Rolling Stone Japan / 2024年10月9日 12時0分

浅井健一

2023年4月にSHERBETSの結成25周年記念アルバム『Midnight Chocolate』をリリースし、今年3月にはAJICOでEP『ラヴの元型』を発表するなど、精力的な活動を送っている浅井健一。そんな彼が、今度はソロとして10月9日にアルバム『OVER HEAD POP』をリリースする。今作は現代社会の問題について歌った「Fantasy」をはじめ、ファンタジー色の強い「HUNDRED TABASCO AIRLINE」「うさぎのドアマン」や、人生観を提示した「けっして」など、バラエティーに富んだ1枚。作品に込めた想いや、12月に60歳を迎える浅井の現在地を探った。

─ニューアルバム『OVER HEAD POP』は、どんな1枚になりましたか?

浅井:聴いた人はそんなに深く考えなくてもいい、というかさ。みんなとライブで楽しく盛り上がれる曲になったらいいかなと思って。SHERBETSでは、ちょっと深みのある、ダークや冷たい感じの世界を表現しがちですけど、この3人でやるとしたら、スパンって明るくて思いっきりライブで弾けられるような世界をなんとなく想定していたかな。

─1曲目「Fantasy」は現代社会が抱える問題を歌った楽曲ですね。僕は、浅井さんがインタビューで度々言っている「バンドは時代を映し出す鏡」という姿勢をこの曲で改めて感じました。

浅井:そうだね、うん。

─本当は、我々の暮らしを豊かにするために国の政策が行われているはずなのに、逆に苦しくなっている。そんな本末転倒なことが起きてしまっている状況に対して、「この世はファンタジーだよね」と歌っていると思って。

浅井:それはめちゃくちゃ税金が高かったりとか、社会保険料がめちゃくちゃ高かったりしてる割には、日本の年金機構って世界で一番お金を持っているんだよ。418兆円。だから「年金が足らない足らない」と言ってるのはね、嘘なんだわ。それを銀行の人が言ってました。だけど、めちゃくちゃ年金とか取っていくじゃん。

─いや、本当に。給料は上がらないのに、年々高くなっていますよね。

浅井:ファンタジーだわ。それをファンタジーと言うしかないよね?っていう、そんな感じ。メガソーラーだって、アレはただの金儲け。

─メガソーラーは二酸化炭素の排出量を削減できるなどをメリットに掲げつつも、実際は森林を伐採して二酸化炭素の吸収源を破壊していますからね。

浅井:だからさ、鳥も死ぬし崖崩れは起きるし、めちゃめちゃ恐ろしいじゃん。あんな木を切っちゃんうだもん。山を削って、相当森林伐採しているよ、既に。そんなの余計に酸素が減るじゃん、木を切ったら。そういうところもポロっと出ました。

─今の話は<メガソーラー 広大な 山削り 鳥も死ぬ 何やっとんの>という歌詞にも書かれていますね。目に見える被害としては、災害の問題まで起きていて。

浅井:熱海のやつはそうだよね。

─大きな力が働いて、おかしな状況が起きていますよね。

浅井:だから闇が深いんだわ。まあ、そういうことを知ってる人もいるけど、全く知らない人もいたりして。少しでも世の中が良くなる方向に行ってもらえたらいいな、って願いはある。



─そうした世の中の状況に対して訴えている曲は、「Stealth」「Very War」「ぐっさり」もありますけど、「Fantasy」はさらに具体的ですよね。苦しい状況を変えるためには、自分たちが声を上げなければいけないとか考えなければいけない、というメッセージにも感じる。それと同時に、そういうことを歌うアーティストってほとんどいないよなって思います。

浅井:うん、いないよね。

─なんでいなんですかね?

浅井:まあ、平和ボケかな。いるにはいるよ。すごく極端だったりとか、そういう人はいるんだけど、そういうところを発信するのは大事だと思うしミュージシャンの一つの価値。だから頑張りました。

─浅井さんは歌の中だけで伝えているわけじゃなくて、例えばラジオ「浅井健一のNight Chocolate」でも発信されていますよね。

浅井:うん、すごい聴いてくれてるね! 

─歌を通して初めて言ったとかじゃなくて、日頃から言ってることと音楽の歌っていることが一貫していますよね。

浅井:歌うときだけかっこいい言葉を持ってくるようなことは全然やりたくない。ロックバンドというか、ミュージシャンはやっぱり状況に鋭くないといかんから。この曲がラジオで流れたら嬉しいよね。それだけかな。

─以前、AJICOとして「Rolling Stone Japan」のインタビューに登場されたとき、「我々人類は大昔から、あらゆる進歩を遂げてきました。化学が進歩して、いっろーんな物が発明されていって、領土の奪い合い、富の奪い合いで数えきれない殺し合いがあり。核が発明され、遺伝子組み換えとかが行われるようになり。雨さえも人工的に降らせたり、AIなんかに歓喜したり。神の領域にまで手をのばしちゃって。そんなの絶対にだめでしょって、科学者とか絶対にわかってるくせに踏みとどまるなんてこと、できないでしょう絶対に。いつか必ずしっぺ返しがくる」と言っていましたね。

浅井:うんうん。だからみんなで祭りをやって踊っているぐらいがいいのに、もうとんでもないところまで行ってるよね。そりゃあ止めれんわ。

─このまま進んだら、世の中はどうなっていくと思いますか?

浅井:昔から言われてるけど、「破滅しかない」ってよくみんな言うよね。なんか結局破滅しちゃうから。今暑いじゃん、来年はもっと暑くなったりして、もう外を歩けなくなっちゃうとかになったら、アラスカとかニュージーランドとか、あそこら辺に移住するといいらしいよ。でも、そんなことはしたくないじゃん。それを止めるために、めちゃくちゃ問題になってるのが、ヨーロッパの方で車の前に座り込んじゃってさ。アレもめちゃくちゃだもんね。だから、まさに世界がめちゃくちゃになりつつある。だから、この場で何を俺たちが言うかだよね。

─そうですよね。

浅井:今、どストレートに自分が言いたい、喋りたい世界のことを振ってくれてるんだけど、逆に何も出てこないの。

─大きな質問ですよね。

浅井:例えば中国は台湾を侵攻すると思う?

─いや、うーん……。

浅井:(無言で見つめる)。

─……正直わからないです。

浅井:まあ、分からんことは分からんけど。原発はどう思う? 俺はね、推進派とか反対派とかは言わないけど、結局今日本人の生活が苦しいっていうか、「賃金が上がらなくて大変、よその国では上がってるのに」とか「電気代とかも上がって、いろんな物価も上がって大変だ」なんていう言葉をたまに目にするんですが。そりゃそうだと思うよ。原発止めて、タッカイ石油買って発電してるんだから。政治が悪いからって言う人もいるけど、一番大きなのは前者だと思いますね。企業からしたら鎖を引きずってよその国の製品と戦ってるって感じだと思うし。だから原発に反対する人はこの状況がいつまでも続く覚悟がいると思いますね。より悪化するかも。

─2011年に起きた東電福島第一原発事故を機に、日本は安全性に対する懸念が大きくなりましたよね。

浅井:自分が思うのは、回すも回さないも、ちゃんと世界全体でどういう状況なのかをわかってから意思を決めるべきであって。怖いからとにかく絶対に何がなんでも反対だーっ、てなるのは良くないと思うんだわ。整理すると、反対の理由として自分が想像するには、放射能漏れが怖い。もし『チャイナ・シンドローム』(※1979年に公開された映画で、ジェーン・フォンダとジャック・レモンが主演を務めた)のようなことが起きたら、日本に住めなくなっちゃうから、だと思う。本当に自分もそうだと思うし。それ以外には思いつかないんだけど。あるとしたら、日本を弱体化を願っている他国のごく一部の人が反対派の人たちに紛れてあらゆる場面で焚きつけてる気がしてますね。稼動すべきだ、の理由としては。やっぱり原発を回せば電気代も下がるし、ほとんどの企業が潤い、多くの人の給料も上がり生活が豊かになるような気がする、で、笑顔が増えて犯罪も減る。国家間の競争にもすべての企業が対等なスタートラインに立てる。と思うな。でも危険が常につきまとう。っていうね。

─生活が苦しくなっている原因は何か? そして、良くするためには何をすることが大事かを理解すると。

浅井:冷静に眺めないとね。ここで基本的なことを聞くけど、ある方が言ってたんですけど、原発って、止めていた方が安全なのか? 動いていた方が安全なのか? どっち? たとえ止めていたにせよ、常に冷却は必要なんだよね。その装置が作動しなくなったら一大事なわけで。大地震が起きたり台風で送電できなくなったりしたらアウトでしょ。詳しくは調べてないんだけど。ひょっとして稼動していようが止まっていようが、どっちみち危険度はほとんど変わらなかったりするのかな? だったら。もしもそうなら回した方がいい気がするんですが。そこら辺を知っている方がおられましたらぜひ知りたいです。因みに、九州全体的で景気がいいんだって。なんでかっていうと、原発が回ってるかじゃないのかな。だから強いの、九州は。

─ちゃんと結果が出ていると。

浅井:あからさまなんだよね、そこら辺をもっと知ってほしいかな。「とにかく原発はダメだ」と叫んどる人がいるでしょ。無しなら無しでもいいんだけど、みんなでどんどん生活が苦しくなっていっちゃうよ。犯罪も増えるだろうし、いいことがますます減ってっちゃうんじゃないのか。っていう心配。



─「Fantasy」で歌っていることも含め、日本の状況や歴史を知るというのは、僕の中でタイムリーでもあったんですよね。去年、SHERBETSがバンド結成25周年を迎えてリリースしたアルバム「Midnight Chocolate」でインタビューをしたときに、浅井さんが30代になって国家観が変わった、というお話をされて。「今キミは35歳だったら、『新 歴史の真実』を読んでみたらいい」ってオススメしていただいたんですよ。

浅井:うんうん、読んだ?

─読みました。自分の知らなかったことがあまりにも多かったです。

浅井:あの本でちょっと変わったんだよね。本って大事だね。『Rolling Stone』ってもちろん音楽とか、いろんなことが載っているよね?

編集:そうですね。アートだったり、スポーツもカルチャーとして捉えていますし、特にアメリカ版は政治を中心に扱っています。

浅井:マジ? 日本版は?

編集:日本版では、海外版の大統領選とか社会事件を翻訳して取り上げています。

浅井:不思議だよね。戦争はやっぱりお金儲けっていう部分もあると思うよ。あとは、モラルがめちゃくちゃになってるよね、世界の。

─今回の記事でも浅井さんの伝えたい想いは書かせていただきますけど、そういう社会や経済に対して造詣が深いじゃないですか。もっと発信する場があるといいですよね。

浅井:YouTuber? YouTuberをやればいいのに、って?

─でも、やらないですよね。

浅井:向いてないよね、多分。やらないと思う。YouTuberも流行り廃りがあるよね、面白いね。

─YouTubeはご覧になります?

浅井:政治系も見るし、うどん屋さんとか好きかな。

─うどん屋さん!?

浅井:ストリートフードだとか、何も考えなくて「あ、うまそうだな」と思う。田舎に引っ越して大変な思いしてやってる人。草を刈ったり家を建て直したりしてさ。何でも見とるかな。

─YouTubeの話で言うと、7月2日にBLANKEY JET CITYが公式チャンネルを立ち上げて、さらにX(Twitter)のアカウントも開設されましたけど、アレってどういう意図なんですか?

浅井:あんまり俺は関与していなくて。この前のサブスク解禁ってやつも。アレはブランキーの当時のマネージャーの人がいて。その人が今も愛情を持って中心的にやっているので、ジュニア(マネージャーの愛称)を信頼して任してるかな。

─リスナーの間では「もしかして復活もあるのか?」と囁かれていますけど。

浅井:再結成はするつもりはない。だから、そういうものではないと思うけどね。



─アルバムの話に戻すと、「Fantasy」という社会性のある楽曲がある一方で、「HUNDRED TABASCO AIRLINE」「うさぎのドアマン」の異世界へ誘われるような楽曲もすごく魅力的でした。

浅井:そうだね。みんな想像するから、楽しいかなと思って。

─「うさぎのドアマン」をお聴きして、勝手にティム・バートンが作る映画の世界観にも通じる雰囲気を感じました。

浅井:まあ、そんな感じはするね。うさぎのドアマンっていうのは初めてかもな。まあ、いろいろうさぎが出てくるけど、「不思議の国のアリス」とか。でも、アレはドアマンじゃないもんね(笑)。

─過去にティム・バートンと対談されたことがありましたよね?

浅井:うん、あの時、ちょっと前に『ビッグフィッシュ』という映画を観たんだわ。それがすごいよくて。その話がきたから、是非話したいと思ったんだけど、向こうはそれじゃない映画のプロモーションで来ていたんだよね。だから盛り上がらなかった。

─ハハハ! 記事の中では盛り上がってましたよ。

浅井:ハハハ、盛り上がってるように見えた?(笑)。それならよかったな。

─対談の中でティム・バートンが「知的レベルじゃなくて感覚レベルで生み出した方が、自分の中の感性を純粋に反映できる。真のアートは体の内側から出てくるもの」という考えに共感されていましたね。

浅井:よく覚えてるね。

─「うさぎのドアマン」も感覚的な部分が強かったですか?

浅井:いや、感覚だね。まず、あのメロディーが気に入って。このメロディーを表すのは、「うさぎのドアマン」かなって。みんなでスタジオに入って熱中しながら「ここはどうしよう」と色々必死になって作ってるっていう、ほかの曲もみんな同じだけどね。そういう日々でしたね。で、この曲の転調するところは、(小林)瞳ちゃんのグッドアイデアだったね。

─「HUNDRED TABASCO AIRLINE」は「うさぎのドアマン」と違ったアプローチで、音の中に絵があると言いますか。これから飛行機が飛び立っていく臨場感が、歌詞だけでなく音でも表現されていて、引き込まれました。

浅井:うん、ありがとう。曲が先にできておりまして、これにどういう歌詞をつけたらいいのかしばらく悩んでおりましたが、「『「HUNDRED TABASCO AIRLINE』で行くか」とある日思いまして。自分で勝手に航空会社を作りましたね。

─<ギンガムチェックの機体は 屋上プールあるぜ 雲の上で飛び込むのは わけが違うぜ 行き先は 君の深層心理 もしくは 近未来のジェットシティ Oh My God まもなく離陸さ>ですね。「HUNDRED TABASCO」は、2022年のツアータイトルにもなっていましたね。

浅井:昔はなってましたね。この間のツアーは「Thousand Tabasco Tour」だったんだけど、「HUNDRED TABASCO」に戻しました。で、今回はタオルもあるので。よかったらプール付きの飛行機が乗ってるんで。

─個人的には、浅井さんの画集やそれこそグッズにも描かれている<ミスタースヌーピン>が歌詞に出てきたのは、個人的に嬉しかったです。

浅井:クレームは来ないと思うけどね。

─ふふふ、ファンはスヌーピンを認知していますから。

浅井:ね。やっぱり、ここに来てお客さんが増えてきてるってことがあって。このツアーもまた前回よりも増えて、それが嬉しいかな。だから59歳にして、ずっと横ばい状態だったんだけど、今年から増えだしたのは何でだろう? AJICO効果? 

─あとは、SHERBETSもアルバム『Midnight Chocolate』をリリースしたり、ツアーがあったりと活動が盛んでしたもんね。

浅井:そうだね。でも、今年に入ってからなんだよね。SHERBETSは去年までだったんで。うん、喜んでおります。

─アルバムの最後に収録されている「けっして」をお聴きしたときに、僕は自分の人生を見つめ直したし、どう生きるかの道しるべを歌っているように感じました。

浅井:今35歳でしょう? まだ分からんでもいいと思う。これは60歳ぐらいの人に向けた曲なんで(笑)。でも、もちろん好きだって思ってもらえるの一番嬉しいんだけど、そこまで深く考えなくても、これは高齢者向けの曲っていうか(笑)。

─高齢者向けの曲(笑)。

浅井:高齢者というか、まあ50過ぎの人用に…そんなことないか。万人に聴いてほしいかな、やっぱり? なんか、自分の素直な気持ち。

─「けっして」はカズオ・イシグロの『日の名残』のラストシーンを想起させるんですよね。桟橋のベンチに座って美しい夕陽を見ながら、老人が「夕日は1日の中で一番美しい時間ですよ。過去を後悔していても仕方がない。前を向いて幸せに過ごしましょう」みたいに話す、あのシーンが思い浮かびました。

浅井:ああ、まあそうだよね。それは自発的に読んだの?

─前に、浅井さんが『Night Chocolate』でオススメされていたので読んでみました。

浅井:ああ、そっかそっか。『Night Chocolate』ね、今週またやるよ。明後日(※インタビューは9月上旬に実施された)収録するんで28日に流れるかな。そこで(「けっして」も)かかるから。



─「けっして」の話から繋げますと、12月で60歳を迎えられますが、振り返って50代はどんな時間でしたか?

浅井:いい経験をしたかな。そうだね、50代後半から体力の低下を少し感じますけどね。けど、まだ行けるね。

─逆に、昔と今で変わらないところは?

浅井:愛を探してるかな、相変わらず。愛しあってる? 誰かと。

─あの、奥さんと……。

浅井:おぉー。今のところは書いとかなあかんよ。

─ふふふ、はい。

浅井:ハハハ。

─普段はそういうこと言わないんですよ。だけど、浅井さんに聞かれたら隠せないですね。

浅井:隠せないよね! 本当のことを言わないといかんよね。

─本人には言えないですけど。

浅井:本人には言えないの?

─言えないですね(照)。なんか、体が火照ってきました……。

浅井:今の……今日一番いいわ。そうなんだわ、だからね人生で一番大事なのは愛なんだわ。どんだけお金持ちになろうが、すごい記録を作った選手でも、本当に心から好きだって思う人と一緒にいることが、一番の幸せで一番大事なんだと思うよ。それがないと、やっぱねなんか寂しいと思う。で、みんなそれを求めてるんだと思う、すべての人は。中には関係ないとか言ってる人も、それはそれでいいと思んだけど、そう思いますね。

─最後にですね、厚かましいですけど『新 歴史の真実』に続いて、浅井さんのオススメ本を教えていただけたらと。

浅井:ああ……『スーホの白い馬』というモンゴルの童話というか、有名な古い話があるんだけど、それは本なんだけど、それは子供が白い馬を抱っこしてる表紙の。それが今YouTubeで見れるんでそれをみや。それ、最後は音楽になるんだけど、音楽は”それ”だと思うんだよね。(その動画は)字も流れるけど、読まなくても言葉が流れるんで。

─『スーホの白い馬』ですね。

浅井:表紙を間違えないように、男の子が抱っこしてるからすぐ分かる。だから今度のラジオは題名を『スーホーレディオ』にしたんだよね。

─それだけ浅井さんの中で大きい作品だと。

浅井:ものすごくいい物語で、なんか大事なことを言ってる気がするんだわ。だからなんの気なしに見てみて。

─浅井さんはいつ、その作品と出会ったんですか?

浅井:俺が子供の頃、同じ表紙のやつが家にあって。子供の頃に読んだことがあるんだけど、もうずっと忘れていて。だけど<アイスクリームショップ>が「POPCORN」という歌に出てくるんだけど、たまたまバスの中から見かけて。アイスクリームショップの写真を撮ってインスタに上げたんだけど、そこの店の名前が「スーホ」だったの。それをインスタに上げたらコメントでファンの人が「それって『スーホの白い馬』からきたスーホじゃないの?」ときたから、そこで俺はハッと気がついて。ああ、そうなのかなと思って。それで久しぶりに「どういう話だったっけ」と思って、YouTubeで調べて見た。そしたら感動したんだわ。俺は音楽…さっきも言ったけど、音楽はそういうものだなって心から思わせてくれた物語だと思う。だから聴き入るというかね、見れば分かるよ。

─かしこまりました! 今日はありがとうございました。

浅井:うん、こちらこそありがとう。

編集:あの……先ほど愛する人の話がありましたけど、僕はコロナ禍で奥さんと離婚しまして。

浅井:あ、そうなんだ。お互い家にいる時間が長かったら、それで関係がこじれちゃった?

編集:いえ、その前からちょっと2人の価値観が合わなかったんだと思います。

浅井:そうか。でもさ、また新しい愛を探しに行けばいいよ。

レーベルスタッフ:実は、僕はコロナ禍で結婚をしまして。

浅井:おお、そうなんだ(笑)。それはおめでとう。

レーベルスタッフ:ありがとうございます!

─急にみんなが浅井さんに恋愛の話をし出すっていう。

浅井:ハハハハ、ここもぜひ使いたいね。


<リリース情報>



浅井健一
『OVER HEAD POP』
・初回限定盤:7月に行われた最新のライブ音源を収録したライブCD付 BVCL-1432〜1433 ¥4950
・通常盤:BVCL-1434 ¥3300

<ライブ情報>

浅井健一「OVER HEAD POP TOUR」
2024年10月12日(土)宇都宮HEAVENS ROCK UTSUNOMIYA
2024年10月19日(土)浜松窓枠 
2024年10月20日(日)松本ALECX
2024年10月26日(土)岡山YEBISU YA PRO
2024年10月27日(日)京都磔磔 
2024年11月2日(土)仙台 darwin
2024年11月4日(月・祝)小樽GOLDSTONE
2024年11月9日(土)福岡DRUM Be-1
2024年11月10日(日)宮崎LAZARUS
2024年11月16日(土)名古屋中日ホール
2024年11月17日(日)大阪千日前ユニバース
2024年11月22日(金)東京EX THEATER ROPPONGI

TICKET ¥6800(TAX IN,1DRINK ORDER)

https://www.sexystones.com/live/

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