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リタ・オラが語る成功の秘訣、困難をバネに成長する「レジリエンス」の力

Rolling Stone Japan / 2024年10月8日 17時15分

リタ・オラ(Photo by Ed Cooke)

リタ・オラがCoke STUDIO LIVE 2024出演と、5年振りとなる東京と大阪での単独公演のために来日する。リタ・オラは、100億回以上のストリーミング、4枚の全英1位シングル、イギリス人女性アーティストとしては全英史上最多13枚のトップ10シングルの記録を持ち、世界中で人気のアーティスト。昨年出した3rdフルアルバム『YOU & I』に続いて、7月にはシングル「Ask & You Shall Receive」をリリース。最近では音楽だけでなく、TVや映画など幅広く活動の場を広げており、そのファッション、ライフスタイル、すべてに注目が集まっている。今回、来日を前に取材に応じてくれた。

【写真】リタ・オラ

ーこれまで日本には2013年3月、2019年3月の単独公演、2019年8月のSUMMER SONIC出演で来ていますが、日本での思い出はありますか?

楽しい思い出がたくさんあるわ。ファンは常にサポートしてくれてるし、ショッピングが楽しみだし、食事も最高。日本にいると自分が受け入れられてる感覚があるの。それに、いつだってビッグ・パーティという感じがするから。

ーあなたのライブはまさにビッグ・パーティという感じですよね。お客さんと一緒に生み出すエネルギーも素晴らしいし、ダンスも見せるし、衣装もいつもカッコいいですからね。

ファッションは私にとっては重要だから。ライブではバンドもダンサーもいるし、スクリーンで映像も映し出す。今回のアジア・ツアーはバンドを連れていくから、是非体感して最高の時間を楽しんでほしい。

ー今回はどのようなライブになりそうですか? 単独公演もあるし、Coke Studio Live 2024の出演もありますよね。

単独公演の方はたっぷり音楽を聴かせられると思う。バンドの演奏に私の歌が乗るし、MCでも近い距離で話ができるから、よりパーソナルなものになると思う。たくさんストーリーを話すし、ファンのみんなを2012年まで連れていって、そこから2024に連れ戻すつもり。今まで歌ってこなかった曲もたくさんやるつもりだし、とても楽しみにしてる。それに私が大切にしてるのはコミュニティだから。日本にいるファン一人ひとりの顔を見たいし、再びつながれたらいいなと思ってる。

ー最近のライブのセットリストでは、1曲目は「Ritual」から始まって、「Anywhere」がラストの曲でした。日本ではどのような曲をプレイする予定ですか?

楽しい曲をたくさんやるつもり。アゲアゲの曲が多いからね。ファンのみんなをローラーコースターに乗せて、旅に連れていくつもり。

ー2012年にDJフレッシュとやった「Hot Right Now」もそのセットリストにありましたが、あなたのキャリアが始まった重要な曲ですよね。

間違いないわ。私自身、好きなアーティストのライブに行く時、新しい曲も聴きたいし、昔の曲も聴きたい。それはそのアーティストに恋をしてるようなものだから。だから私のライブでは、今までの私を形作ってきた曲をいろいろ歌いたい。私のライブには時計がないから、時代も時間も関係がないの。



ーライブで見せる衣装とヘアメイクも楽しみですね。

もちろん。ファッションは私にとってはクリエイティブ・プロセスの大切な一部だから。ドレスアップするのが大好きだし、みんなを驚かせて、その人たちに自信を与えるのが大好き。日本はファッションが熱いし、私自身も日本の素晴らしいファッション・カルチャーを自分のものにしたいと思ってる。


Photo by Ed Cooke

ー8月のライブでは、あなたが「Happy Birthday」を歌って、夫のタイカ・ワイティティさんがステージに登場しましたよね。

そうそう。夫は今回私と一緒に日本に行くのよ。東京にも京都にも行くし、私のライブにも来るから、夫はスゴく楽しみにしてる。前回来日した時の私はまだ結婚していなかったから、大きな違いだわ(笑)。今回は夫の誕生日はないけれど、私のライブにたくさんのファンが観に来てくれるから、それを見せるのが私から彼へのプレゼントだと思ってる。

ー昨年リリースした3rdアルバム『You & I』はあなたの人生の変化が反映された、パーソナルでエモーショナルなアルバムになって、新たなチャプターを感じさせるものでした。一方、今年7月にリリースした「Ask & You Shall Receive」はさらに新たなチャプターを感じさせます。今のあなたの音楽の旅はどのような感じですか?

『You & I』はとてもパーソナルなアルバムで、私の旅とラブストーリーを描いてるし、私が変化していく中で人生の重要な決断に大きく関わってきたことについて描いてる。あのアルバムは2018年の『Phoenix』から5年振りのアルバムだったから、ファンに対して改めて自己紹介をしたようなアルバムになったわ。私は以前と変わらぬ私だし、私はまだここにいるっていうことをファンに伝えたかったの。何年にも渡って私をサポートしてくれたことに対する感謝の気持ちを込めてるし、ファンに宛てて書きたかったラブレターになってる。同時に、このアルバムは夫に向けたラブレターでもあるの。今ちょうどニュー・アルバムを制作中で、『You & I』とは正反対のアルバムになる予定。前のアルバムは私の心情を描いたものだけれど、今度のアルバムは「エモーショナルなものはなし。とにかく楽しもう!」って感じ。パーティ・タイムの始まりよ!(笑)





ーニュー・アルバムを作っているんですね!?

そうそう。めちゃくちゃワクワクしてるわ。新しいチームも素晴らしいし、このプロジェクトにはラブリーだけどヤバいミュージシャンもいろいろ関わってるし、ジョエル・リトルという、私が長い間大好きな大物プロデューサーも関わってる。今新曲を作ってるところだけれど、素晴らしいものが出来てるわ。

ー「Ask & You Shall Receive」はニュー・アルバムの予告編みたいな感じですか?

そうとも言えるわ。間違いなく『You & I』とニュー・アルバムの中間だと思う。今の音楽の良いところって、リリースしたいと思ったらいつでもリリースできるところだから、1週間後に曲を出して、次の週にアルバムを出したっていいわけでしょ。「Ask & You Shall Receive」は、パーティを再び始めるための素晴らしいイントロダクションになったと思う。

ー「Ask & You Shall Receive」は曲も楽しいし、コインランドリーで撮影したMVもめちゃくちゃ楽しいですよね。あのMVのアイデアはどこから生まれたものですか?

あのMVには私の大好きな映画の要素もあるし、ハーレイ・クインも入ってる。ジョーカーもバッドガールも入ってる。パーフェクトじゃないし、かわいくもないし、全体的にどこかがおかしい。でも、自分を限界までチャレンジさせてるような感じがあるわ。





クリエイティブ・プロセスの裏側

ー楽曲制作についても聞きたいのですが、これまでにカルヴィン・ハリスからディプロ、アヴィーチー、カイゴ、ティエストなどなど、数多くのダンス系DJやプロデューサーたちとコラボしてきましたよね。『You & I』にもファットボーイ・スリムの「Praise You」をリメイクした曲「Praising You」があったので、驚きました。こういうトラックとかプロデューサーのセレクトはいつもどのようにやっているのですか?

どれも私のインスピレーションから来るものよ。昔の音楽も大好きだから、50s、60s、70sの音楽も好きで聴いてる。ファットボーイ・スリムとやりたかったのは、彼は私のクラブ・ライフの一部だったから。私は90sベイビーだからね(笑)。彼の曲は何回聴いたかわからないし、彼のライブにも何回も行ってる。彼はイギリスのアイコンだし、UKカルチャーそのもの。彼はダンス・ミュージック界のレジェンドだから、ずっと一緒にやりたかったアーティストなの。



ー今年2月にはグリフィンとのコラボ曲「Last of Us (Ft. Rita Ora)」がリリースになりましたよね。

素晴らしかったわ! それに彼とはやりやすかった。電話で音楽の話をしたら、好きなものが一緒だったの。本当にそれだけで始まった。私はコラボをする時、必ずリアルなところから始めてやりたいから。



ーこれまでのあなたの成長を見ていると、あなたはオーセンシティを保ちながらも、大胆な進化を遂げてきたと思います。秘訣とインスピレーションの源は何でしょうか?

自分の限界なんて関係なくどこまでも行くことね。私は音楽だけではなく、映画もTVも大好きでやってるし、そのすべてに感謝の気持ちを忘れていない。私が聴いてきた音楽にしても、ブロンディ、ティナ・ターナー、シェール、バーブラ・ストライサンドなどで、彼女たちは音楽もやれば映画もやるし、限界なんてないのよ。私にとってはそれが夢だから、私のゴールには限界なんて存在しない。ジェニファー・ロペスにしても、何にだってトライしてるでしょ。そういうところからスゴくインスピレーションをもらえるの。彼女たちは困難を乗り越えていくレジリエンスの力を持っている。そういう力は強力なツールだと思うし、この力を持ってる人にはリスペクトしかない。そこは私が見習いたいところでもあるから。

ー今年はディズニー映画の『ディセンダント ライズ・オブ・レッド』でハートの女王役を演じましたよね。多くの人たちが演じてきたアイコニックな役柄ですが、どのように自分のものにしましたか?

めちゃくちゃ楽しかったわ。ファンタジーものだから、何だって起こりうるし。私は今まで悪役を演じたことがなかったけれど、悪役は最高だった(笑)。全く新しいチャレンジだったし、赤は大好きな色だったから完璧だったの。



ーブランディとの共演はどうでした? ブランディとは2013年に日本で会っていますよね。

そうそう。日本で彼女のライブを観に行ったのよ。私のことを覚えてくれてたから感動したわ。レジリエンスの力を持って、ハードワークを続けていれば、何が起きたっておかしくないと思うの。日本でブランディに会いに行って、10年後には映画で共演できてしまうわけだから。このことは多くのことを物語ってると思うわ。


Photo by Ed Cooke

<INFORMATION>

RITA ORA
JAPAN TOUR 2024
 
●東京公演
2024/10/15(火) 豊洲PIT
OPEN 18:00 / START 19:00
チケット:スタンディングA(前方エリア) ¥12,000- / スタンディングB ¥10,000-(共に税込/別途ドリンク代)
チケット絶賛発売中!
 
●大阪公演
2024/10/17(木) Zepp Namba (OSAKA)
OPEN 18:00 / START 19:00
チケット:1Fスタンディング ¥10,000- / 2F指定席 ¥12,000-(共に税込/別途ドリンク代)
チケット絶賛発売中!
 
詳細: https://www.creativeman.co.jp/event/ritaora24/

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Coke STUDIO LIVE 2024
 
2024/10/19(土) さいたまスーパーアリーナ
OPEN 14:00 / START 15:00
2024/10/20(日) さいたまスーパーアリーナ
OPEN 14:00 / START 15:00
※RITA ORAは両日出演予定
チケット:GOLD席 ¥25,000-(税込/特典付き)→SOLD OUT / SS席 ¥19,000- (税込) / S席 ¥17,000- (税込)
SS席&S席チケット絶賛発売中!
詳細:https://www.cocacola.jp/cokestudiolive/

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