映秀。が語る新曲「涙のキセキ」と時間旅行、過去を振り返ることの重要性
Rolling Stone Japan / 2024年12月4日 17時0分
現役大学生シンガーソングライターの映秀。が、2025年1月22日にリリースする約3年ぶりのアルバム『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』より新曲「涙のキセキ」を12月4日に先行配信。来年2〜3月には東名阪ツアーの開催も決定している彼の最新インタビューをお届けする。
約1ヶ月の短いスパンで届けられた新曲”涙のキセキ”。コンセプトはその名のとおり、涙の《軌跡》を辿ること。人生は《奇跡》みたいな瞬間の連続で、喜びも悲しみも味わってきたからこそ今がある。流した涙の軌跡を辿れば、歩むべき未来も見えてくるはず。だからこそ、過去を振り返るための時間旅行に出かけようーーそんな映秀。のメッセージが、高揚感に満ちたファンタスティックなサウンドで表現されている。
「『そのままでいいんだよ』と肯定してくれる曲はたくさんありますよね。でも現実問題、 自分の過去と向き合わなければいけない瞬間は誰しもあるはず。嬉し涙も悲しい涙もひっくるめて振り返ることで、次に進んでいく先が見えてくるんじゃないかって。そこから《時間旅行》っていうワードが出てきたんです。『一緒に振り返っていこうよ!』みたいな曲を作りたかった」
デビュー当初の人気曲”東京散歩”で《明日じゃなくて 今日を生きろ/未来じゃなくて 今を生きろ》と歌っていたように、映秀。の音楽活動において「今を生きること」は大きなテーマの一つだった。そんな彼も、さる11月13日にメジャーデビュー4周年を迎え、来年の春には大学を卒業見込みと、人生のターニングポイントを迎えている。
「最近は卒論にするために、自分の歩みを自伝みたいにまとめていて。これまでは学生だったので、(周囲が用意してくれた)レールに乗りながら生きてきたけど、卒業したら自分でレールを組まなければいけない。そのためにも、過去の自分を振り返っておきたかった。今こういう曲を作ったのは、実人生とリンクする部分もあると思います。その一方で、どんな世代でも楽しめる曲にしたかった。この曲のテーマは若い人にも響くだろうけど、(年齢が)上になるほどわかると思いますし」
1番で《奇跡みたいな毎日》を描いたあと、2番で歌われるのは《悪夢みたいな今日》。きらきらした日常の記憶とシビアな現実を対比させつつ、胸のどこかに残ったモヤモヤ、水に流すことのできなかったわだかまりに思いを巡らせる。そこから聞き手の肩を叩くように《涙にして置いてきたんでしょ?/ならいつかは取りに帰らなきゃ/時間旅行に出かけよう》と呼びかけ、《ハローハロー毎日越えて超えて/ハローハロー僕らはここまできた》と歌い上げる終盤は実にエモーショナルだ。
「個人的なお気に入りは、《嬉しくても悔しくても流るる一条の光/忘れず大切に想うよ/時に思い返す》っていうくだり。過去の思い出はすべて今とつながっているわけで、流した涙を振り返ればちょっと強くなれる気がするんですよね。『これまでも乗り越えてきたじゃん!』って。そう気づくきっかけになったら嬉しいです」
ポジティヴな音作り、ニューアルバムの展望
いつになくポジティヴな曲調も印象深い。時間旅行というコンセプトを踏まえて、「過去に戻るような」レトロで華やかなアレンジを実践。壮大なイントロは映秀。の自作で、古いジャズなどの音素材を加工しながらレイヤーを重ねたもの。宝箱みたいなサウンドは「空のうえに散らばった思い出を、ディズニーランドに来た子供みたいに見上げながら歩くイメージ」で作り上げたそうで、ディスコとオーケストラが融合したような音作り、ポップな4つ打ちも新規軸といえる。
曲構成そのものはシンプルだが、歌とアレンジの機微によって、ドラマチックな展開を生み出しているのは大きな成長だ。来年1月には、この曲も収録した3rd Album『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』がリリースされる。初期の頃よりもストレートに歌を届けてきた近年の映秀。にとって、新たな集大成というべき作品に仕上がっているはず。レコーディングを終えた現時点の手応えを語ってもらった。
「2nd Album『第弐楽章 -青藍-』(2021年11月)を出したときは、舐められたくないって気持ちが強かった。展開や転調が目まぐるしかったのも、見えない何かと戦っていたというか。そこから『自分らしさってなんだろう?』と向き合っていくなかで完成したのが次のアルバムで、キャッチーな曲が増えたことにも意識の変化が表われてるように思います。個性溢れる曲ばかりだし、自分自身とズレてない音楽が作れている。僕自身はトゲトゲしているというよりポップでハッピーな人間だし、そういう自分との乖離が少ない音楽にできたかなって。プライドをへし折ることに成功したって言えばいいんですかね(笑)。だから今はフラットな状態なので、このチューニングのまま活動を続けていけたらと思っています」
映秀。
デジタルシングル「涙のキセキ」
再生・購入:https://eisyu.lnk.to/NamidanoKiseki
3rd Album『音の雨、言葉は傘、今から君と会う。』
2025年1月22日(水)リリース
『映秀。CLUB QUATTRO TOUR "音の雨、言葉は傘、今から君と会う。"』
2025年2月21日(金) 名古屋・NAGOYA CLUB QUATTRO 開場18:15/開演19:00
2025年2月22日(土) 大阪・UMEDA CLUB QUATTRO 開場16:15/開演17:00
2025年3月1日(土) 東京・SHIUYA CLUB QUATTRO 開場16:15/開演17:00
チケット:5,500円(オールスタンディング)
購入:https://eplus.jp/eisyu2025/
オフィシャルサイト:https://eisyu0317.com
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