BMSG POSSEが語る、5人のアーティストが高め合う圧倒的肯定感
Rolling Stone Japan / 2024年12月11日 11時57分
SKY-HI、Novel Core、Aile The Shota、edhiii boi、REIKOから成るクルー、BMSG POSSE。彼らが提示するのは、プロフェッショナルたちが本気で遊んだときのかっこよさだ。2024年5月に本格始動し、これまでCHANGMO、No Romeなど海外アーティストとコラボレーションを行い、音楽フェスにも多数出演するなど、それぞれが多忙な中でも積極的に活動を重ねてきた彼らは、早くも1stアルバム『TYOISM Vol.1』を完成させた。ソロアーティストとして活躍する5人にとってBMSG POSSEの存在意義、そして「TYOISM」が示す「東京・日本のカルチャー」の中身について、5人に語り合ってもらった。
【撮り下ろし写真】BMSG POSSE
―BMSG POSSEの本格始動から半年経って、そのあいだに『BMSG FES24』含めいくつものフェスのステージに立ち、新曲も絶えずリリースし、ついに1枚のアルバムを完成させました。それぞれステージ上での振る舞いも、リリックや歌い方も、ソロとはまた異なるものをBMSG POSSEでトライし、ここで獲得しているものがあると思うのですが、POSSEの活動を通してどんなことを感じているか、どんなものを得られている実感があるかを聞かせてもらえますか。
Aile The Shota:まずは精神的なもの。「楽しい」とか(笑)。
Novel Core:「安心感」だよなあ。
Aile The Shota:POSSEに関しては「責任」が特殊だよね。
Novel Core:そう。決して無責任なわけではなくて。ちゃんと一人ひとりがアーティストとしての責任感や使命感を持って戦ってるけど、やっぱり「遊ぶ」が軸にあるので、肩に力入ってる意味での責任感ではない。「みんなで思いっきり楽しもうね、楽しませようね」ということに対する責任感であって、それがいい方向に作用している気がします。このメンバーで集まって、ライブをさせていただいたり、こうやって取材していただいたりする機会が継続してあることへの安心感みたいなものもあるなと思います。またみんなで集まって面白いことができるときに、メンバー内で「おっ」と思ってもらえるような成長をしていたいという気持ちが無意識にある。「全員めっちゃ上手い」という部分は大事にしているので。ソロ活動のモチベーションになっている気がするんですよね。
SKY-HI:みんな技術より大事なものがあるって当然わかってるし、そのうえで上手くないといけないから、POSSEは「責任がない」「遊び」とかよく言ってるけど、実はプレッシャーがあるよね。
Novel Core:リリックを書くときも、他のメンバーに「おもろ!」ってなってもらえるものを書きたいという気持ちがそれぞれの中にある気がする。
REIKO:それ、すごく感じる。
Aile The Shota:カマしたい。でもそれだけかも。客演で呼ばれたときとは違う感覚で、責任感と安心感のバランスが絶妙なのですごく楽しいですね。「MINNA BLING BLING」とか、超好きで。限られた小節でどの角度から何をカマすか、っていうのが面白かった。レコーディングのとき、熱があってスタジオに行けなくて、自宅でハンドマイクでめちゃくちゃ体調悪いフロウをしたら2度と出ないようなすごいものが出ちゃって、めっちゃ気に入ってます。
edhiii boi:めっちゃよかった、スタジオで湧いたもん。
REIKO:僕はPOSSEを経て、自分がひとりでステージに立つときのスタンスやシンガーとしての個性を見つけることができました。ラッパー3人とAile The Shotaと同じステージに立ったとき、どういうふうにいたら「REIKOとはこんな人だ」ということが示せるのかを考えさせられましたし、逆に「これをしてるだけでREIKOっぽくなるんだ」ということも学ばせていただきました。
Aile The Shota:REIKOが一番、POSSEにおいての立ち振る舞いとかステージングを悩んでたもんね。でも見つけた感じがあるね。
Novel Core:リハでREIKOがShotaに「歌ってないときってどうしたらいいんだろう」みたいな相談をしたら、Shotaが「何しててもいいんだよ」って秒速で答えてた。
REIKO:それが道標になったような気もしていて。自分ができるようになっていくフェーズでは「足す」をやりがちなんですけど、POSSEとしてステージに立つ経験をしてからは、「マイナス」をすることで自分らしい表現の仕方を見つけることができました。みんなのステージングを真横で見られることが刺激的で、「かっこつけるかっこよさ」みたいなものも学べましたし、edhiiiのはっちゃけてオーディエンスに楽しさを見せるやり方も勉強になりました。
Aile The Shota:ダンスの話もしたもんね。REIKOのダンスは引き算の方がいいって言ったよね。本当に踊りが上手いから派手にやらなくていいよって。僕は特にBMSGの中でも引き算タイプだったりするから。クルーでいると、本当に気づきが多いですね。「あ、俺edhiii boiはできないわ」「これやるedhiii boi、やっぱりすげえな」とか思う。
SKY-HI:自分の個性とか特別な部分って、自分だけだと気づかないですからね。「人は鏡」とはよく言ったもので、いろんな個性と触れ合うと「あれ、自分ってめちゃくちゃ個性あるな?」ってなる。そういうのは本当に健康的でいいなと思います。
Aile The Shota:edhiiiはPOSSEで何考えてる?
edhiii boi:どれだけ遊べるかなって。ソロ活動のときは寂しいので……家で作るし、レコーディングも1人ぼっちだし、基本ずっと一人なので……その寂しさを埋められるから、POSSEが始まって変わったかも。健康になりましたね。夜、外に出ることがなくなった。
SKY-HI:嬉しい。
Novel Core:それ、日髙さんからしたらめっちゃ嬉しいですよね。
Aile The Shota:POSSEの裏テーマは、edhiii boi更生プログラム?(笑)
edhiii boi:今までは現場が4、5時に終わったら、ひとりで渋谷を2時間くらい歩いたり、繁華街を3時間くらい歩いたりして帰る、ということをしていたんですけど、それがなくなりました。
SKY-HI:(「Memoria」を流し始める)
Aile The Shota:”あぁ今でも1人は淋しいよ”かい!
SKY-HI:最近edhiiiと話しているのは、歌舞伎町で1000人くらい集めて、「俺たち本当は愛されたいだけなんだよな!」「うおー!」ってなるライブを見たい。もはや社会貢献だと思うんだよね。
Novel Core:救われますよね。
Aile The Shota:edhiiiしか持ってない感覚、あるからなあ。
edhiii boi:世界で一番寂しいんで。POSSEが始まって以降、自分の曲を制作するときもスタジオに入ってセッションから作ることが多くなって。今新しい曲の制作が始まっているんですけど、Shotaくんがコライト、社長がレコーディングのディレクションで入ってくれていて。
REIKO:俺は呼ばれてなくて?
Novel Core:おかしいよなあ。
Aile The Shota:おい! 仲良くやろうぜ!
edhiii boi:その曲がめっちゃ楽しみです。成長できました。
REIKO:めちゃくちゃいい曲だよね。
Novel Core:あれ、めっちゃいい。ちゃんと病んでていい。
REIKO:バース2、大好き。リリックが本当にいい。
Aile The Shota:edhiiiは本当に、メンタルがよくなったね。
Novel Core:てか、みんなだよね。
Aile The Shota:みんなメンタルがよくなった。俺もすげえ元気。REIKOも元気になったし。
REIKO:めっっっっちゃ。
―BMSG POSSEを発足した当時の、日髙さんの「ソロアーティストの孤独の救い」「ソロアーティストにとって帰属先を作る」といった考えがしっかりと機能しているということですよね。
SKY-HI:「あるといいな」はやっぱりあった方がいい気がするので、そういうことはやっていきたいですね。
POSSEを入口にしてBMSGを知ってもらう
―BMSG POSSEの発足理由としては「海外アーティストとコラボしやすいように」「海外アーティストが日本に入ってくるときに入口になれるように」といった意図もあって、それが実際に形になっているこのアルバムだとも言えると思います。
SKY-HI:海外アーティストが「日本で仕事したいな」「日本人と何かやれないかな」ってふわっと思ったときに、「あ、それだったらここがいいんじゃない?」みたいになればいいなと。昔からある会社だと、海の向こうでコラボレーションすることが色々難しくて。これはちょっと皮肉ですけど、世界配信されているのに、いまだに「海外進出」みたいな言葉が使われる時代だったりするじゃないですか。定期的に、直接だったりエージェントを挟んだりして、「何かやれない?」「誰かいない?」みたいな連絡が来るんですけど、BMSG POSSEにはキャラ濃いアーティストがいっぱいいるので可能性がある。
―どんなアーティストから声がかかっても、「じゃあこの人とコラボしますか?」って言える。出せるカードが多い状態ですよね。
SKY-HI:結局、人は人の元に集うので。この前リタ・オラがBMSGのビルに来て、TikTokだけ撮って帰るっていう。何の仕事もしてないんですよ。本当に遊びに来ただけ。
REIKO:めちゃくちゃ面白かった(笑)。
Aile The Shota:ヤバすぎでしょ。MANATO(BE:FIRST)から「明日リタ・オラ来るよ」って言われて、最初嘘ついてるかと思ったら本当だった(笑)。
―え、すごい! ここに遊びにきたら楽しそうって、じわじわと伝わっているということですよね。それが国内だけでなく、海外にまで。
SKY-HI:誰のことも拒絶しないから入りやすいじゃないですかね。エントランスフリーなので(笑)。BE:FIRSTもそうだし、来年になったらNo No Girlsとかも出てくるけど、最終的には「どこを見てもBMSGがいるな」みたいにならないといけない気がするんですよね。
Aile The Shota:『TOKYOISM Vol.1』はPOSSEを入口にしてBMSGを知ってもらう盤にもなっている気がする。SALUさん、(JP THE)WAVYさん、海外勢含め、客演から入ってくる人もいると思うから、これまでとはまた違うBMSGから外へのアプローチな気がしますよね。
REIKO:国内外に向けて「遊び相手いますよ」「僕らが一緒に遊びますから」という提示もある気がする。
SKY-HI:新曲作る? 「遊びませんか?」。
Aile The Shota:いやそれ俺のやつ!(Aile The Shotaの代表曲「踊りませんか?」)
―(笑)。海外勢とのコラボでいうと、Novel Coreさん、日髙さん、CHANGMOとの「ZOOM」については以前Rolling Stone Japan WEBで話してもらっているので、今回はREIKOさん、日髙さんとNo Romeの「Tokyo Night Dreaming」について聞ければと思うんですけど。これ、めちゃくちゃいい曲で。
SKY-HI:「Tokyo Night Dreaming」、いい曲だよね!
Aile The Shota:めっちゃいい。
REIKO:最初はアルバムに入れる曲を書こうという感覚ではなくて。日髙さんから「No Romeが東京に来るんだよ。遊びに行かない?」みたいな、本当にラフな感じで。
SKY-HI:REIKOはタガログ語をしゃべれる唯一の友達なので(笑)。REIKOがあの日空いてなかったら作れなかった。スタートは、インスタでNo Romeをフォローしてて、フォローを返してくれたのかな。それでラジオにも出てもらったりして。DMでナンパをする関係値(笑)。
Aile The Shota:令和ですね。
SKY-HI:「ビルに来たい人はDMください」って、昨日もラジオで言ったしね。
REIKO:めちゃくちゃ2020sって感じ。ただ、すごく「ラフ」ではあるけど「軽い」わけではない。自由だけど意義のある出会いでした。No Romeはフィリピン出身で、でもイギリスで活動していて、REIKOというフィリピンミックスで東京にいる新人アーティストとやるというのは、「え、何これ?」みたいになると思うんです。「東京ってこんなに面白いんだよ」ということを世界へ発信したいときに、ぴったりなコラボレーションだなとすごく思います。
SKY-HI:REIKOに紹介したかったんですよね。ルーツがフィリピンで、活動してるのはイギリスで、母国以外で大きな成果を得てる人だから。しかもイギリスも島国だし。
REIKO:僕らの遊んだクリエーションの日記みたいなものが、こうやって世の中に刻まれていくことがすごく面白いなと思いました。もっともっと音楽で遊びたいなと思うきっかけにもなりました。それは、BMSG POSSEのみんなといればいるほど感じることでもあるんですけど。もっと国境を越えて「遊ぶ」という感覚で音楽をしたいなと思うようになった経験でした。
―「Tokyo Night Dreaming」は、海外から見たステレオタイプ的な東京の切り取り方ではなく、街の奥にある深い部分とか、そこにいる人たちの孤独とかを描いているのがまたいいなと思いました。
SKY-HI:東京ってこんなイメージだったので。No Romeが日本に着いて1日過ごして、「東京の夜を見ながら作ったよ」というトラックの叩きがあって、そこから作っていった感じでした。
REIKO:本当にラフでしたよね。
Aile The Shota:アルバムの成り立ちもそんな感じ。気づいたらできあがってたくらい。
―「Tokyo Night Dreaming」に関して、他のみなさんの印象は?
Aile The Shota:「え、呼んでよ!」。
―(笑)。Shotaさん、edhiiiさんとかいい感じに乗りこなせそうなトラックだなと思いました。
SKY-HI:edhiiiっぽいよね、これ。トラック聴いてからスタジオに入ったわけではなくて。事前に打ち合わせして、トラックを送ってもらって、「これだったらedhiiiが合うじゃん」とか、そういうことが一切なく、ただ来てもらってやったから。
―「Girlfriend」のリミックスにJP THE WAVYさんとSALUさんを招いたことは、どういった想いからですか? BMSG POSSEというクルーができて、12年前からあった「Bullmoose」の名を冠したレーベルからのリリースに、昔からの仲間を呼ぶという。
SKY-HI:エモいんですけど、ナチュラルにやりたいところではあったので。それなりに長いキャリアをやってきた中で、今さら自分のソロでエモい感じで二人を呼んでもストーリーが伝わりづらいというか。だからラフな感じで呼びたいんだけどタイミングがムズイなと思っていた中で、POSSEのみんながいるおかげでラフにできるなと。JP THE WAVYはダンサー出身でShotaと師匠が同じで、SALUのカムバックのシングル(「PICTURE PERFECT」)にはCoreを呼んでくれたし、そういった縁もあって。SALUが「リユニオン」って言ってたけど。
Novel Core:「リユニオン」、やばいっすね。
Aile The Shota:「Cho Wavy De Gomenne feat. SALU and SKY-HI」以来ですか?
SKY-HI:そう。最近、気がついたら出してない曲が溜まっちゃったんだけど、このまま行くと、忙しくて二人とやらないうちに杖ついて歩く感じになっちゃいそうだったので(笑)。POSSEでリミックスを作りたいねってなって、いろんな名前が挙がった中で、最初に出たSALUとJP THE WAVYを呼ぶのが一番いいのでは、ってなって。
Aile The Shota:けっこう会議しましたもんね。
SKY-HI:「Girlfrirend」のテーマとか時代感も、ずっとやってきている人じゃないとなというのがあったので。頭の中で二人を想像したらしっくりきたので「よかったらやってくれないかな」って言ったら、送られてきたものが想像を超えてたから面白かったですね。想像以上にJP THE WAVYがJP THE WAVYで、想像以上にSALUがSALUだった。
edhiii boi:まじでそう。WAVYさんの曲、SALUさんの曲になってたもん。授業中にブチ上がった。
Aile The Shota:ちゃんと授業受けろ!
edhiii boi:平日の11時くらいにリンクが送られてきて、聴きたいなと思って……(こっそり聴くふりをする)。
Photo by Masato Yokoyama
本当の意味でのグローバリズム
―「TYOISM=東京が育んできたものを継承し新しいカルチャーを世界へ発信する」といったことをBMSGとしても4月から掲げていて、実際にREIKOさんもBE:FIRSTも海外に向けた具体的な動きが活発になった年だったと思います。BMSG POSSEとしても国境を越えて楽曲を作り、アルバム『TOKYOISM Vol.1』を完成させた今、みなさんが感じている「東京・日本らしさ」や「東京・日本のカルチャー」について聞いてみたいです。
SKY-HI:日本で育つとどうやってもいろんなカルチャーが混ざるので、それを否定したり隠したりしたくないなって、昔から思っていたんですよね。ポップスもロックもヒップホップもアニソンも自分の歌として聴く、という環境になりやすいじゃないですか。「混ざって、溶けて」を繰り返して日本の音楽ジャンルが作られている気がするし、音楽以外に関してもそうだよね。そもそも東京という都市がそう。混ざってるけど染まってない、みたいな。
Aile The Shota:国内外からインプットしまくる場所ですよね。だけど「日本らしさ」みたいなものを大事にする国民性も強いから消えない部分もある。
REIKO:そう、「日本」の文化が確立してる。
Novel Core:東京を象徴するテーマとして、「カルチャーのカオス」はあると思う。実際僕もポップスからもロックからもヒップホップからも影響を受けて育ってきて、「自分がやってる音楽は果たしてジャンルでいうと何なんだろう?」って言語化できないところがあったけど、これは日本で生まれ育って音楽をやっていたら自然なことだなと思うようになりました。あとヒップホップ的な話でいうと、「ゲットー」「ストリート」という話がよく出ると思うんですけど、僕含めて、正直めちゃくちゃ劣悪な環境で生まれ育ったわけじゃないというか。超豊かな生活をしてきたわけではないけど、ある程度インフラが整ってる環境で、一定の愛を受けて育ってきたと思っているし。でもそういう人たちが孤独とか問題を抱えてないかと言ったら、全然そんなことないと思っていて。そういう人たちだからこそ抱える孤独とか重圧があると思うので、日本で音楽をやっていくうえでは、そういうことが歌のテーマになることが多い。
SKY-HI:それを宇多丸さんが「精神的ゲットー」って言ってたね。
Novel Core:まさに、本当にそう。
SKY-HI:年間3万人の自殺者が出る国なので。少子高齢化が進んで、今「若者」というだけでマイノリティじゃないですか。だから心の救いどころを本質的なエンターテインメントで作ることにはすごく意義あることだと思います。
REIKO:日本語は、奥深い言語だなって思うんですよね。自分も、日本語で書くときは想いの重さが違う。だから日本語のラップって、グサっとくるものあるし。他の国で通じないのが惜しいくらい、日本語は素敵な言語だと思っているので、日本語を全世界に聴かせることも「TYOISM」だなって思います。
Novel Core:海の向こうの人たちが見て感じる日本と、僕たちがここで育ってる中で感じる日本と、ギャップがあるなとは本当に思う。日本で育った僕たちがコンプレックスみたいに捉えてる部分を、むしろ海外のアーティストから褒められたり。YUNGBLUDと話したときも「日本のオタクが一番かっこいい生き物だと思うんだ」みたいな話をずっとしてくれて、僕たちからしたら憧れの的である人からそう言ってもらえることが嬉しくて。そのギャップを埋めていく作業をして、自分たちを肯定しながら海の向こうへ進んでいくことを、BMSG POSSEの活動のテーマとしてやりたいなって自分は思ってます。
SKY-HI:他のスタイルの人と一緒にいて自分のスタイルが見えるのと同じで、本当の意味でのグローバリズムって、海外に染まることではなくて、いろんな国の友達を作ることによって、自分たちのスペシャリティに気づくことだと思うんですけど、BMSG POSSEはそういうことが起こりやすい空間だと思います。しのぎを削る方向ではなく高め合える感じもあるし、そうなったら国力が上がりそうじゃないですか。
―国同士の戦いが起きている時代に、そういったスタンスを音楽から見せていくことはますます大事になってくると思います。最後に、BMSG POSSEの今後の展望は?
SKY-HI:edhiii!
Novel Core:edhiiiしかないよ!
Aile The Shota:かませ、最年少!
edhiii boi:……そうですねえ……。
SKY-HI:(「Memoria」を流し始める)
edhiii boi:世界中の寂しい人たちを助けたいですね。
全員:(拍手)
Novel Core:めっちゃいい!
Aile The Shota:素晴らしい!
SKY-HI:Lo-Fiヒップホップムーブメントもアニメカルチャーと密接に結びついてから寂しい人が世界中から集まってくるコミュニティを形成したし、たしかにedhiiiの言う通り、世界中の寂しい人にリーチできるカルチャーでもあるかもね。
Photo by Masato Yokoyama
【Hair and make-up 】
SKY-HI: Shiizu Megumi
Novel Core / Aile The shota: Megumi Kuji (L&Co. by luckhair)
edhiii boi: Kana Mizuno
REIKO: Arisa Kondo
<INFORMATION>
『TYOISM』
BMSG POSSE
Bullmoose Records
配信中
https://orcd.co/bmsgposse_tyoism01
-Track list-
01. Girlfriend (Prod. Chaki Zulu) / BMSG POSSE
02. ZOOM (Prod. ZEN (INIMI), Sunny (INIMI)) / SKY-HI, Novel Core, CHANGMO
03. New Chapter (Prod. Ryosuke ”Dr.R” Sakai) / BMSG ALLSTARS
04. MINNA BLING BLING (Prod. MONJOE) / BMSG POSSE
05. The Sun from the EAST (Prod. Ryosuke ”Dr.R” Sakai) / BMSG EAST
06. The Moon in the WEST (Prod. Ryosuke ”Dr.R” Sakai) / BMSG WEST
07. OVERDRIVE (Prod. ALYSA) / BMSG POSSE
08. Tokyo Night Dreaming feat. No Rome (Prod. No Rome) / SKY-HI, REIKO, No Rome
09. Girlfriend -Remix- (Prod. Chaki Zulu) / BMSG POSSE, JP THE WAVY, SALU
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