1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 音楽

wave to earthが語る、北米ツアー完売の背景、Lo-Fiなサウンドのバランスを支える哲学

Rolling Stone Japan / 2025年1月15日 17時30分

wave to earth

韓国・ソウル発のインディーバンド、wave to earth(ウェーブ・トゥ・アース)の来日公演が間近に迫った。2024年春の初来日公演が大盛況のうちに終了し、その後の北米ツアーでは全公演がソールドアウトを記録(2万枚以上のチケットが完売)。活動開始からわずか5年で、アジアのみならず世界中で注目を浴びている彼らにメールインタビューを敢行。シンガー・ソングライターのDaniel Kim(キム・ダニエル)、ドラマーのDong Kyu Shin(シン・ドンギュ)、ベーシストのJohn Cha(チャ・スンジョン)が、バンドを司るクリエイティブについて語ってくれた(回答はメンバー個別ではなくバンド名義となっている)。1月21日(火)の来日公演を前にぜひチェックしてほしい。

【写真】wave to earth

ーバンドの結成、メンバー同士の出会いを教えてください。

幼い頃、ダニエルとドンギュで一緒にバンドをしていましたが、ある理由で別れることになりました。別れる時、また一緒にバンドをしようと約束し、結局また出会いwave to earthを結成することになりました。結成した後、音楽的に足りない一ピースがあったのですが、その時ちょうどスンジョンに出会い、今のwave to earthになりました。

ーwave to earthの作品を聴いていると、ポップさとムーディーさ、陰と陽のような対極の要素が絶妙なバランスで散りばめられていると感じました。どのような影響があってこのような作品が生まれているのでしょうか? メンバーそれぞれの影響を受けたミュージシャンや音楽、あるいはカルチャーなどを教えてください。

常にバランスを取ることに最も多くの努力を注いでいます。バランスを取るために音楽だけを探求するわけではありません。本当に多様な分野にあるものを見ながら(例:自動車、ファッション、家具、建築物、映画など)、それらを通じて私たちの感度をさらに高め、絶妙なバランスを見つけようとしています。



ーダニエルはSSWとしても活動しているようですが、このバンドとして表現したいものとSSWとして表現したいものは違うのでしょうか? バンドでやることの楽しみもあるのでしょうか?

wave to earthの他にも、キム・ダニエルのソロプロジェクトとThe Polesというバンドチームまで、ダニエルには計3つの自我があるようです。3つの自我はそれぞれ違うことを目指しています。それぞれの自我を異なった形で紐解いていくことは、いつやっても面白いなと思います。これからもずっとそれぞれの活動を続けていく予定です。



ー曲作りにあたってどのように制作をスタートし、どのように完成形に持っていくのでしょうか? また、それぞれが分担する場合は、各メンバーの持ち寄った曲の特徴をお互いどのように評価していますか?

ダニエルがほとんどの曲のキャラクターを作っていきます。序盤から編曲までされていることも多いのですが、最近はそれぞれのメンバーが曲を書いていて、特にスンジョンは作詞にもたくさん参加していて、wave to earthよりもっと明るくて多彩なキャラクターを持ってきたりもします。ダニエルは、それらをwave to earthに合う形に変換する作業をしています。

ー作品の世界観などはどんなものからインスピレーションを受けることが多いのでしょうか? 普段から引き出しを多く準備している?

メンバーたちとの話からも来ることが多いです。育ちながら見てきた多くのものが自分に内在していると思っています。その中でふと思い浮かぶアイデアたちが多いのですが、お互いに会話をしながら浮かんだアイデアを外に出して、整えているんだと思います。



ー楽曲について、ベッドルーム・ポップ、チルな雰囲気が全面にありながらも、バンドとしてのグルーヴ感をとても重視しているように感じます。このバランスというものは特に意識していますか? 意識しているなら、作成プロセスにあたってどのようなやり取りがメンバー間で行われているのでしょうか?

今は本当に多くの作業をデジタル上で行うことができますが、私たちはバンドとしてのアイデンティティを失わないために、すべての作業をアナログ方式で作業しています。バンドのグルーヴ感を失わないように努力していますが、このような作業を通じてジャンルとバンド間のバランスを合わせています。



ーレコーディングからミキシング、マスタリング、ひいてはアートワーク等まで自分たちで細かくこだわっています。一方、メンバーそれぞれがwave to earth以外の別のバンドにも参加していますが、このバンドだから発揮できる各メンバーのクリエイティブ性や実現できることはなんだと思いますか?

wave to earthのメンバー3人が集まった時にだけ出てくる確固たるwave to earthのキャラクターがあると思います。他の場所にいる時より、私たち3人が集まった時に各自の、そしてwave to earthの長所が上手く発揮されると思います。

ーMVの映像やサウンドはじめ、「レトロ感」というのはバンドにとって一つのキーワードなのかなと思いました。この点について、何か意識していることはありますか?

最初から私たちはLo-Fiサウンドを選んだので、レトロは自然と私たちの音楽と切っても切れない要素になったと思います。ですが、単に「レトロ」というキーワードにこだわるというよりは、どうすればこれをwave to earthならではのスタイルで表現できるのか、いつも悩んでいます。それで、最近は特定のキーワードに集中するよりは、wave to earth本来のカラーにもっと集中しようと努力しています。



ー北米ではツアー公演チケットがソールドアウトするなど特に大人気ですが、その理由は何だと自分たちで感じていますか? また、アジアの音楽・バンドとして欧米に何かアピールしたいことはありますか?

特にありません。ソールドアウトの理由は、彼らの言語で歌っていることも大きいですが、私たちが私たちのキャラクターをうまく盛り込もうという努力を絶えずしてきたから、私たち自体を見せようと努力したから、通じたのではないかなと思いますね。

ー最近、韓国はじめアジア各国でインディーを主として音楽シーンの交流なども進んでいます。その中で日本の音楽シーンをどう見ていますか? また、国内外・地域問わずwave to earthとシンパシーを感じるミュージシャンなどはいますか? 個人的には、台湾のサンセットローラーコースターとのシンパシーも感じました。

おっしゃる通り、Sunset Rollercoasterとはシンパシーを感じます。最近は国家間の境界がますます崩れていると思います。かつては日本が内需市場に集中しながら、自国内での活動がメインとなることが多かったですが、最近は色々な所で日本のアーティストたちの音楽に触れる機会が多くなったように感じます。特に、新しい学校のリーダーズさん、藤井風さんのような優れた日本のアーティストたちが世界的に活動する姿を見ると、なおさらですね。

ーライブパフォーマンスにおいて特にこだわっている点や意識していること、会場との一体感を高めるために工夫していることなどあれば教えてください。

私たちはライブ・パフォーマンスで流れを作ることを最も重要視しています。そのため、パフォーマンスの流れを妨げる可能性のある要素を最大限に排除しようと努力しています。最も重要なことは観客と私たちが一つになる瞬間ですが、そのためにすべての要素を調和的に配置することがライブパフォーマンスの核心だと思います。



ーwave to earthとして、これからの音楽活動や挑戦したいこと、目指す方向性について教えてください。

それぞれのメンバーの個性をもっともっと活かしたいです。いつか、キム・ダニエルだけがフロントマンとして立つのではなく、皆がフロントマンとして歌を歌い、曲を書いて演奏するオールラウンドなバンドになることが私たちの挑戦課題だと思います。また、wave to earthの世界観をさらに拡張したいという欲望があります。

wave to earth 0.03 World Tour
2025年1月21日(火)
東京・Zepp DiverCity
開場18:00/開演19:00
お問い合わせ:ライブネーション・ジャパン



▼チケット料金(税込)
スタンディング:8,500円
2F指定席:9,000円

※未就学児(6歳未満)入場不可。6歳以上チケット必要。
※1ドリンク代別途必要

●VIPアップグレードチケット(税込)
※公演チケット別・特典の利用には本公演のチケットが別途必要

・VIP Meet & Greet Experience:15,000円
・グループ写真撮影(開場前)
・サウンドチェック参加(開場前)
・会場最優先入場
・VIP限定グッズ
・物販優先購入

・VIP Soundcheck Experience:8,000円
・サウンドチェック参加(開場前)
・会場優先入場
・VIP限定グッズ
・物販優先購入

【VIPアップグレード・チケット注意事項】
※本パッケージには公演チケットは含まれません。VIPの特典の利用には、必ず本公演のチケットが別途必要です。
※公演チケットをお持ちでない場合はコンサート会場にご入場頂く事はできません。公演チケットをお持ちでない場合、VIPの特典のみの利用はできません。
※VIPアップグレード・チケットは、いかなる場合でも払い戻しはいたしません。本公演のチケットをお持ちでない場合はVIPアップグレード・チケットを使用する事はできませんが、そのような場合も払い戻しはできません。
※特典内容は予告なく変更される可能性があります。
※場内への入場順は、VIP Meet & Greet Experience、VIP Soundcheck Experience、一般のお客様の順となります。
※優先入場後、スタンディングのチケットをお持ちのお客様は、スタンディングのエリアにご入場いただきます。2F指定席をお持ちのお客様は、指定席のチケットに記載されたお座席でご鑑賞ください。
※お客様のご都合により開場時間に間に合わず、優先入場ができなかった場合でも、チケット料金の一部もしくは全額の返金はできません。
※グループ写真撮影は1グループにつきお客様6名を予定しています。
※グループ写真撮影及びサウンドチェックの実施時間は未定となります。お時間に余裕のある方のみチケットをご購入ください。集合時間等の詳細はご購入者様へのメール配信や公演特設ページにてお知らせいたします。尚、集合時間に遅れて来られた場合は、ご参加いただけない場合がございます。
※お客様のご都合により、グループ写真撮影及びサウンドチェックの実施時間にご参加できなかった場合でも、チケット料金の一部もしくは全額の返金はいたしません。
※VIPイベントにご参加の際はスタッフの指示に従いスムーズな進行にご協力ください。スタッフが問題と判断した場合は退場していただく場合もございます。
※イベントご参加の際、貴重品についてはお客様ご自身の責任で管理をお願いいたします。
※特典のグッズは公演当日に会場にてお受け取りください。
※急遽特典内容が変更となる場合もございますので、予めご了承ください。その際、チケット料金の一部もしくは全額の返金はいたしませんので予めご了承ください。
※海外で販売されているVIPチケットと内容が一部異なる場合があります。予めご了承ください。

▼公演ホームページ
https://www.livenation.co.jp/wavetoearth-2025

企画・制作・招聘:Live Nation Japan合同会社
協力:The Orchard

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください