川谷絵音が振り返る2024年の音楽シーン
Rolling Stone Japan / 2025年1月20日 20時0分
Rolling Stone Japanでは2023年版までに引き続き川谷絵音を迎え、Spotifyの年間ランキングを踏まえながら2024年の音楽シーンを振り返ってもらった。
Spotifyの年間ランキングを分析しながら、川谷絵音とともに国内外の音楽シーンを振り返る年末の恒例企画。パンデミック真っ只中の2020年にスタートしたこの企画も毎年好評を博し、今回で5年目を迎えることとなった。
海外ではライブ動員数の世界新記録を打ち立てた「THE ERAS TOUR」を12月に終えたテイラー・スウィフトを筆頭に、ビリー・アイリッシュ、サブリナ・カーペンター、ビヨンセ、チャーリーXCXといった女性アーティストが数字と批評の両面で際立った存在感を示し、日本ではCreepy Nutsが「Bling-Bang-Bang-Born」を国内外で大ヒットさせ、音楽シーンの方向性を決定づけた一方で、Mrs.GREEN APPLEが国内で王者の風格を身につけた。
2024年もindigo la End,ゲスの極み乙女、ジェニーハイ、礼賛という4つのバンドを並行させて、断続的にライブを行い、indigo la Endでは韓国や横浜アリーナでのワンマンも成功させた川谷絵音は、この1年の動きをどのように見つめていたのか? 今回もじっくりとお楽しみください。
※この記事は2024年12月発売の『Rolling Stone JAPAN vol.29』に掲載されたもの。取材は12月上旬に実施。
【画像を見る】川谷絵音 撮り下ろし写真ギャラリー(記事未掲載カットあり)
Photo by Mado Uemura
テイラー、サブリナ、ビリーの存在感
―今回で5年目を迎えた恒例企画ですが、早速海外のランキングから見ていこうと思います。2024年はテイラー・スウィフトが〈世界で最も再生されたアーティスト〉で2年連続1位、〈世界で最も再生されたアルバム〉も『THE TORTURED POETS DEPARTMENT:THE ANTHOLOGY』が1位で、テイラーの強さが際立っています。
川谷:ワールドツアーの影響が大きいですよね。ずっとやってたじゃないですか。ライブの動員と曲の再生数がちゃんと結びついてるのは理想的だなと思います。きっと新作のリリースがなくても「世界で最も再生されたアーティスト」では1位になったんじゃないかな。2位がザ・ウィークエンドで、3位がバッド・バニーだから、このランキングの顔触れ自体は毎年ほぼ変わらないですよね。年明けにアルバムが出る(『Hurry Up Tomorrow』1月24日リリース)ザ・ウィークエンドが1位になれるかどうかっていうところなんじゃないですか。
―「THE ERAS TOUR」は日本でも大きな話題になりました。
川谷:東京ドーム4デイズはすごいですよね。テイラーの曲って、日本だと単曲でランキングの上位に入ってるわけじゃないじゃないですか。それなのに、こんなに動員があるんだってびっくりしました。多分、「とりあえず観たい」みたいな人が多いんですよね。以前、ブルーノ・マーズを観に行ったときにも思ったんですけど、僕が普段行くライブとかでは絶対に見ない客層で、やっぱりこういう人たちまで駆り出せないとドーム4日間なんて埋まらないよなと思いました。
―テイラーのアルバム自体はどんな印象でしたか?
川谷:毎回しっかり音楽的な探求をしてますよね。初期のイメージはもうないところまで来てるというか。ちゃんとトップアーティストで、音楽的な探求を毎回する、理想のアーティストになってる。もはやただのポップアイコンではないですよね。音楽オタクの人たちも、昔はテイラーのことに言及してる人はあまりいなかった印象なのに、今ではアルバムが出るたびに考察してるのを見かけますし、SNSには東京ドームのライブ映像もいっぱい上がっていて、やっぱりもう「現象」なんだなと思います。
―去年も「女性アーティストが強い」という話をしたと思うけど、2024年もその傾向は変わらずで、テイラーを筆頭に、ビリー・アイリッシュ、アリアナ・グランデ、サブリナ・カーペンターあたりが強かったですね。テイラーやアリアナなど、破局や離婚が作品の背景にあって、その経験を経て前向きに前進する姿を描いた作品に共感が集まった印象もあります。
川谷:サブリナ・カーペンターのアルバムにもそういう要素があったし、彼女が2024年イチの「歌姫枠」という感じがしますよね。昔からいるし、2022年のアルバム(『emails i can't send fwd:』)も十分ヒットしてましたけど、ここまでにはなってなかった。日本でたくさん聴かれ始めたのは最近だと思うんですけど、「Espresso」はインスタでみんながこの曲を使ってたから、すごいことになってるなと思ってました。
―サブリナ・カーペンターは『Short n Sweet』が〈世界で最も再生されたアルバム」の3位で、「Espresso」が〈世界で最も再生された楽曲〉の1位。数えきれないほどのミームを生み出し、総再生回数は16億回を突破しています。
川谷:サブリナは歌詞の書き方が上手いですよね。どの曲にもフックになる言葉があって、「エスプレッソ」と「ニンテンドー」で韻を踏んでいるのもすごいなと思って。アメリカはだいぶ鬱屈した感じになってるじゃないですか。その中に彼女のユーモアがハマった気がするんですよね。ミュージックビデオでやたら人が死んだり、ここまでグロくするかってぐらいグロかったりもする。そういうのをあそこまでファニーにやれるぐらいじゃないと、今の時代やっていけないんだ、みたいな空気感すら感じるというか。逆に言うとそれだけヤバい時代なのかなとも思ったりしますけど。2024年は大統領選もあって、色々あったわけなんですけど、もうグロさもファニーに表現するしかない。そこにサブリナがハマった感じがするんですよね。個人的にはデュア・リパの『Radical Optimism』も好きだったんですけど、サブリナの勢いがすごすぎましたね。
―再生回数だけで見ると、デュア・リパは2020年の前作『Future Nostalgia』ほどの勢いはなかった。
川谷:「Training Season」俺めっちゃ好きでしたけどね。あの曲もデートの相手にうんざりした、みたいな歌詞ですよね。
ー男性への不満を「研修期間は終わり」と表現しつつ、同時に自らの成長も描いた作品になっていました。
川谷:ちょっと話が飛びますけど、タイラー・ザ・クリエイターの『CHROMAKOPIA』も自己肯定がテーマというか、内面に迫る感じのアルバムだったじゃないですか。自分を強く持とう、自分を省みよう、もともとの自分の美しさを取り戻そうーータイラーのアルバムはお母さんのナレーションから始まって、あの言葉の意味が今になってわかった、みたいな。SNS文化で他人との直接的な繋がりが排除されて、矢印が自分に向いてきてるというか、他人との関係性が希薄になってるからこその、自己肯定みたいな作品がめちゃくちゃ増えてる感じがします。自分を愛そう、セルフラブ的な。藤井 風くんもそういう曲をたくさん出してますけど、2024年はそういう価値観が加速したかなと思います。
―昨年はランク外だったビリー・アイリッシュも、〈世界で最も再生されたアーティスト〉で5位、『HIT ME HARD AND SOFT』が〈世界で最も再生されたアルバム〉で2位と、復活を果たした印象です。
川谷:あのアルバムはめちゃくちゃ好きでしたね。「LUNCH」を最初に聴いたときから、ちょっと新しい方向に行ったなと思ったし、「CHIHIRO」はMVがすごく好きで。ちょっとホラーな感じというか、ビリーは最近ちょっとチルっぽくなってきていた中で、暗いけどノレるキラーチューンを出してきた感じがあって好きでした。前作と比べると、だいぶ外に向かっている感じがしましたね。自分がヒットメーカーであることを自覚しつつ、ちゃんと求められている曲を出そうとしてる感じも勝手に感じました。また新しいフェーズに入ってるのかなと。
―「CHIHIRO」は『千と千尋の神隠し』にインスパイアされた曲で、川谷さんが選ぶ2024年の10曲リストでも次点に入ってますね。
川谷:あの曲はミュージックビデオでハマりましたね。海外アーティストの曲は映像から入ることが多くて、サブリナももともと「Feather」のMVを見て好きになったんです。日本の音楽はどちらかというとサブスクから聴いて、あとで映像を見ることが多いんですけど、洋楽は映像から入ることの方が多いです。ちゃんと曲のテーマがわかる映像が多いし、歌詞の意味を補完してくれるというか。「あ、そういう曲だったんだ」みたいな。
「CHIHIRO」の世界観は『千と千尋』以外に、勝手に『バイオハザード』的な雰囲気を感じて、僕の中ではすごく懐かしかったんですよ。最近は平成リバイバルとかも言われ出して、「もう平成がリバイバルしてるんだ」みたいな感じですけど、その感覚に近いというか、懐かしいゲームをやってる感覚で、映像としてかっこいいなって。ああいうローなテンションの映像で再生数が増えるって普通なかなか難しいと思うんですけど、ビリークラスだからできることですよね。
ブルーノ・マーズ、コラボ曲で存在感
―Spotify年間ランキングには入ってないけど、ビヨンセも間違いなく2024年の顔ですよね。2025年のグラミー賞では最多11部門ノミネートで、ローリングストーンUS版の選ぶ年間ベストアルバムでは『COWBOY CARTER』が2位です。
川谷:個人的には『Lemonade』(2016年)の方が好きだったんですけど、色々な方の考察文を読んだり作品の背景を知ったりして、今回のアルバムが批評家から評価が高いのはよくわかりました。個人的にはたくさん再生したわけじゃないですけど、ビヨンセが出せばどんな層の人も聴くじゃないですか。あの求心力はすごいですよね。ビヨンセによってその年の、音楽的な流行が変わったりもするじゃないですか。ビヨンセがディスコをやったらディスコ系のアレンジが流行る、みたいな。すごい影響力だなと思います。
―実際、『COWBOY CARTER』に参加したシャブージーの「A Bar Song (Tipsy)」は全米チャートで記録的なヒットになっています。同じくSpotifyのランキングには入ってないけど、各メディアの年間ベストに選ばれまくってるのがチャーリーxcxの『brat』で、ローリングストーンでも1位を獲得しています。
川谷:みんながベストアルバムに挙げてますよね。あの緑のジャケをXで何回見たことか。2024年のベストで写真を挙げてる投稿には、絶対というほど緑色が入ってる(笑)。あのアルバムは僕もすごく好きではありましたけど、ベストにするほどは聴いてないというか、ちょっとノリが良過ぎて、今の自分のメンタルには合わなかった。評価される理由はわかるんですけど、個人的に聴くのは今じゃないかなって。
―それこそ好みで言うと、同じイギリスならデュア・リパの方が好き?
川谷:「Training Season」のギターリフは2024年の一番ですね。デュア・リパは今までも好きな曲がいっぱいあったんですけど、あの曲がダントツで好きです。歌メロをリフに寄せてくる感じもすごく聴きやすかったし、「Training Season」は比喩だと思いますけど、本当に筋トレしたくなる曲じゃないですか。汎用性がすごくあるというか、あの曲は飽きないんですよね。何回聴いても新鮮に聴ける。ライブには残念ながら行けなかったけど。
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―印象に残っている来日公演はありますか?
川谷:ジョルジャ・スミスの豊洲PIT(10月23日)はすごく良かったですね。ドラムとかベースもやばすぎて、かなりブラックミュージック的ではあるんですけど、本人のキャラも含めてライブの方がより親しみやすい感じがしました。フロアもすごく自由な雰囲気で、海外アーティストのライブってみんなフランクにお酒を取りに行くじゃないですか。入口付近はお酒を取りに行く人たちが集まってるので、酒の量が増えまくった後半の曲とか、物凄い熱狂だったから、ああいうのいいなと思って。演奏もバッチバチだったし、もともとすごく好きだったから、ようやく観れてよかったなっていうのも含めて印象に残ってますね。
―あとはバッド・バニーを筆頭に、2024年もメキシコのペソ・プルマ、コロンビアのフェイドが〈世界で最も再生されたアーティスト〉のベスト10に入っていて、中南米のアーティストの人気もすっかり定着している印象です。カロルGの『Mañana Será Bonito』は去年のリリースですけど、〈世界で最も再生されたアルバム〉の4位に入っていたり。
川谷:レゲトンですよね。常田(大希)くんはそこをかなり意識してる感じはしました。
―MILLENNIUM PARADEの「KIZAO」ではラウ・アレハンドロとタイニーを招いていました。
川谷:再生数で見たら、やっぱりレゲトンには注目せざるを得ないですよね。相変わらず、日本ではそんなに流行ってないから、毎年このランキングを見てもあんまり実感はないんですけど。日本の街中でバッド・バニーが流れてるのを聴いたことないですからね(笑)。
―それで言うと、南アフリカ出身のタイラは日本でも受け入れられた感じがします。ローリングストーンのベストアルバムでも6位だし、しっかり評価もされている。
川谷:タイラは良かったですよね。アマピアノについて言及した記事も増えましたよね。個人的には新しいスターという感じがしました。(2023年リリースの)「Water」を聴いた時点で、絶対これは流行るなと思いました。実際に服屋とかで「Water」がかかってるのを何回も聴いたし、普通にラジオでもずっと流れてたし、日本にもかなりアジャストしてる感じがしますよね。
―〈世界で最も再生された楽曲〉のランキングで気になった曲はありますか?
川谷:ホージアの「Too Sweet」はかなり聴いてました。すごくいいリフだなと思って。あとブルーノ・マーズはやっぱりすごいんだなと思います。レディー・ガガにしろ(「Die With A Smile」)、ROSÉにしろ(「APT.」)、どっちもヒットしてますもんね。11月にindigo la Endで韓国に行って、ドラムの(佐藤)栄太郎がMCのときにあのリズムをバスドラで叩き始めたら、僕らのライブで「APT.」の合唱が起こって(笑)、本当に流行ってるんだなって。あの曲もリリースがもうちょっと早ければランキングに入っててもおかしくないと思うし(10月18日発表)、ブルーノ・マーズの影響力はやっぱりすごい。「APT.」を聴いても思うけど、今はやっぱりメロディというよりリズムですよね。TikTokの影響力がすごいから、歌詞かリズムで流行るものが決まってきてる感じがします。
川谷絵音ベスト10曲を全曲解説
―では、川谷さん個人のベストを見ていこうと思います。クレイロの「Juna」は世界的にもバイラルヒットを記録しました。
川谷:クレイロはやっぱり毎回クオリティが高い。この曲でキャリア初のMVを作ったんですよね。それがプロレスをしてる謎の映像で(笑)、そういうのも含めて独自の路線を行ってるというか。本人が作ったSpotifyプレイリストもすごく面白かった。
―2021年の前作『Sling』はテイラーやサブリナも手掛けたジャック・アントノフが関わってましたけど、新作の『Charm』はそこから離れて、70年代感のある雰囲気が独特でしたよね。
川谷:ベースラインが印象的な曲が多くて、それがすごくかっこよかったですね。クレイロは前のアルバムもずっと聴いてて、家でレコードを再生する率もあれが一番高いんですよ。どんな気分のときにも合うし、ライブ映像も一番見ましたね。だから今回のアルバムも出た当日に全部聴いて、リストに入れるのは「Sexy to Someone」にするか迷ったんですけど、「Juna」はMVを見て曲の世界観が変わったというか、プロレスで脳内再生されるようになって(笑)、それも含めて2024年に一番聴いたなって。
あとadieuの、上白石萌歌ちゃんの曲を作ったときに(「泡吹」)、打ち合わせで萌歌ちゃんがクレイロのアルバムをすごく聴いてると言ってたから、アレンジのYaffleにもクレイロの曲をリファレンスで投げたりしたんですよね。それもあって、2024年はずっと自分の中にあったというか。
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―順位は特につけてないと思うけど、リストの先頭にあるのはルイス・コール。
川谷:ルイス・コールもすごかったですね。イントロのパンチがすごすぎて、この人はやっぱり別次元のアーティストだなって。演奏がうますぎて、もはや何やってるかわからないですけど(笑)。
―ノウワーとして3月に来日してましたね。
川谷:僕は行けなかったんですけど、(休日)課長が行ってました。ファンクっぽいのって日本で人気ありますよね。コリー・ウォンも日本での人気がすごいなと思って。
―ヴルフペック周りは日本で地位を確立した感じがありますね。それこそベーシストに「誰が好き?」って聞いたら、最近はフリーかジョー・ダートか、みたいになってる気がする。
川谷:それで言ったら、マガリ・ダッチラ(Magalí Datzira)もベーシストで、ちょっと耳馴染みのないメロディで、すごく新しかったです。ジャズとファンクはキーワードとしてずっとある気がします。ザ・マリアスもすごく好きで、今回のアルバム『Submarine』はこの曲以外わりととチルっぽい感じになってましたけど、雪山でMVを撮影してる曲(「Lejos De Ti」)もエモプチシューゲイズみたいな感じで良かったです(笑)。
―川谷さんのリストには毎回ギターがかっこいい曲も多いですよね。今年で言うと、ジョーディー・グリープが入ってたり。
川谷:ブラック・ミディも大好きだったから、活動休止しちゃって悲しかったんですけど、ソロを聴いたらイントロからめちゃくちゃブラック・ミディっぽくて(笑)。でも曲が始まったら歌謡曲みたいになって、プログレ歌謡というか、すごく新しいなって。
―ジョーディーとはタイプが違うけど、ギターでいうとマギー(Mk.gee)もかっこいいですよね。
川谷:かっこいいですよね。チルっぽいけどちゃんと熱があるというか、変わった音をしてるから、どうやって作ってるのかわからない。サポートでもいいギターを弾いてるけど、アルバム『Two Star & The Dream Police』もかっこよかった。この曲はボーカルの処理がすごく好きで、ちょっとゲイン感があるというか、でも執拗に歪んでないし、ギターはクリーンで、そこもすごくかっこいい。グラス・ビームスも好きでした。UNDERCOVERのショーにも起用されてましたね。
―僕もフジロックで観て、ライブも良かったです。
川谷:最初は完全にクルアンビンだと思ったんですよ。でもちょっと違うかもと思って、どっちかというと、クルアンビンがどんどんクルアンビンから離れてる感じというか、「あれ? やっぱりグラス・ビームスの方がクルアンビンに聴こえる」みたいなループを超えて、「やっぱり違う!」みたいな(笑)。グラス・ビームスにしか出せないサウンド感がありますよね。
ホールジーのこの曲(「Ego」)は懐かしいエモロックみたいな感じで、最近こういうので好きな曲がなかったから新鮮でした。あとはフォンテインズD.C.。バンドに元気がない中、ひさしぶりにスターが出てきた感じがしますよね。来年2月の来日公演のチケットも取りました。
Creepy NutsとMrs.GREEN APPLEの圧勝をどう見る?
―ここからは国内アーティストのランキングを見ていきましょう。まずはやはりCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」がSpotify史上初めて、〈海外で最も再生された国内アーティストの楽曲〉と〈国内で最も再生された楽曲〉の両方で1位を獲得したことが目立ちます。
川谷:Creepy Nutsはジャージー・クラブを邦楽でほぼ唯一ヒットさせてますよね。それまでヒットするという意味での、邦楽におけるジャージー・クラブの正解みたいなのがなかったから。
―ジャージークラブを取り入れた人は他にもいっぱいいたけど。
川谷:Creepy Nutsは「Bling-Bang-Bang-Born」以前にもずっとジャージー・クラブの曲を作ってたんですよね。今ヒットしてる「オトノケ」もジャージー・クラブだし、執拗にやり続ける姿勢がすごい。海外的にも、あの曲は誰でも覚えられるメロディで、(サビは)日本語でもないし、誰でも歌えるのが大きいですよね。音程が上下しないので、歌うのが難しくない。リリース当初からTikTokで海外でも流行り始めて、早かったですよね。邦楽ではダントツで2024年を象徴する曲だと思います。このヒットで邦楽シーンの方向性が決定づけられた感じがあって、やっぱりメロディよりもリズムになっていったというか……ミセス(Mrs.GREEN APPLE)を除いてですけどね。ミセスはもうシーンとかの話じゃない、もはや別次元のアーティストになってるので。
―ミセスは〈国内で最も再生されたアーティスト〉で1位、〈国内で最も再生された楽曲〉に上位10曲中4曲、〈国内で最も再生されたアルバム〉で1・2フィニッシュと、国内では圧倒的な状態になってますね。
川谷:シーン全体の方向性はリズム重視にシフトしてて、AKASAKIの「Bunny Girl」とMega Shinnosukeの「愛とU」はリズムが似てるんですよね。流行のリズムがあって、リズムでヒットしてる感じもあるというか。もちろん2曲ともメロディが良いんですけど。こっちのけんと「はいよろこんで」もそうで、やっぱり歌のリズムが面白い。そういう方向になってる中で、ミセスはすごくど真ん中の曲で勝負していて、メジャー(コード)な明るい感じでヒット曲を出せるって最近他にいないですよね。みんないろいろこねくり回して、ちょっと切なさがあったり、エモさがあったり、みたいな感じじゃないですか。ミセスはそれもあるんですけど、メジャーな感じで曲を作ってヒットをさせてるから、すごいなと思いますね。
―ミセスの曲で特に印象的な曲はありますか?
川谷:「ライラック」のイントロはめちゃくちゃポストロックみたいなギターで、あれをあそこに持ってきたのはある意味挑戦的だなと思ったし、あの曲イントロ長いんですよ。今の時代は歌始まりが多いじゃないですか。なのにイントロは長いし、(他のヒット曲より)曲自体も長いし、昨今のヒット曲であんまりないなって。イントロのギターの「弾いてみた」動画がすごく増えてて、本人も弾いてみた動画を出して、400万以上再生されてたり、ちゃんとバンドなんだっていうことも押し出していて。あんなのライブで弾けって言われたら泣きますよね(笑)。
―トレンドとは関係なく、ちゃんと王道なんだけど、でもやっぱり異質というか、その両側面を持ってるからこそ突き抜けた結果になっている。
川谷:新曲を出すたびに昔の曲が再生されてる感じもありますもんね。テレビにも今かなり出てるから、それも関係してるかもしれないし、もはや完全に国民的なバンドですよね。
「GOAT」「チーム友達」リズムとワードの一年
―〈国内で最も再生された楽曲〉の3位がOmoinotake、5位がtuki.、10位がNumber_iで、この3組はSpotify年間ランキングで初めてのトップ10入り、『紅白歌合戦』初出場も決まっています。今号に掲載された川谷さんとWurtSさんの対談で匿名性の高いアーティストの話題がありましたが、tuki.さんもそうですよね。顔は見せてないけど、SNSで人間性は見える。
川谷:全然タイプは違うけど、Adoさんに近いところはありますよね。SNSではちゃんとその年代の女の子っぽいというか、顔は見えないけど適度に人間性が見えるのが逆に良いんですよね。あとはやっぱりTikTokの使い方が上手いなと思います。Number_iはやり方が上手いというか、曲を作ってる人が結構渋めだったりするじゃないですか。
―「GOAT」にはDATSのMONJOE、FIVE NEW OLDのSHUN、ODD Foot WorksのPecoriがクレジットされています。
川谷:アイドル時代のファンの人たちが聴いてたものとは180度違うものじゃないですか。そっちにちゃんと舵を切ったことが成功した理由なのかなって。
ーNumber_iは〈国内で最もSNSでシェアされたアーティスト〉の2位でもあるけど、このランキングに入っても、なかなか再生回数には結びつかないケースもある中、「GOAT」はファンダム以外にも届いたからこそランキングに入ったわけですよね。
川谷:フックがあって、シェアしたくなるものが多いですよね。「INZM」もそうですけど、ああいうワードはやっぱりみんな口にしたくなる。そういう作り方が上手いし、時代を象徴してますよね。
―「リズムとワード」みたいな流れは、Creepy Nutsの話ともリンクしますね。その話で言うと、2024年はランキングに入ってないけど、やっぱりNewJeansの影響が大きかった気がします。ジャージー・クラブが日本で流行したのも、一番大きなきっかけはNewJeansだったと思うし。
川谷:それが「Bling-Bang-Bang-Born」で邦楽として更新された感じかもしれないですね。
―〈海外で最も再生された国内アーティスト〉7位のXGについてはどんな印象ですか?
川谷:m-floをサンプリングした曲(「IYKYK」)がすごく良かったですね。懐かしいというか、m-floを今聴き直すとやっぱりいいなと思って。ノスタルジー感があるダンスミュージックってみんな求めてるというか。
―海外で話題になった日本のアーティストでいうと、千葉雄喜の「チーム友達」と、ミーガン・ジー・スタリオンの「Mamushi(feat. Yuki Chiba)」もありました。
川谷:「チーム友達」もすごかったですよね。やっぱり千葉雄喜くんの言葉は面白い。「チーム友達」って、すごく身近なワードの組み合わせだけど、意外と誰もやってなかったなって。気づきのセンスが凄いというか。あれもやっぱり大事なのはリズムですよね。日本語がだいぶ世界にも広がってる感じがするから、2025年はもっと違うものが生まれてもおかしくないというか。もちろんアニメの影響もあると思うし、今までみたいに海外進出をするなら英語を喋らないといけないわけでもない。藤井 風くんも日本語でヒットしてるわけだし、そういう時代になってきてますよね。
―他にランキングで気になったものはありますか?
川谷:相変わらずヨルシカはすごいなと思います。毎回新曲が出るたびにすさまじい再生数を叩き出してるので。
―〈国内で最も再生されたアーティスト〉で5位。米津玄師さんよりも上ですもんね。ランキングとは関係なく、これからの人で期待をしているアーティストを挙げてもらえますか?
川谷:「がらり」は気になりますね。Vaundyを最初に聴いたときみたいな、「これは売れるぞ」っていうのを感じました。すでに本人のメロディがちゃんとあるというか、かなり違和感があるメロディを使ってたりもするんですけど、でもちゃんとキャッチーに収めてて、アレンジもいいし、若々しさもあって、なとりみたいな売れ方をしそうだなって。
あと柴田聡子さんのアルバム『Your Favorite Things』はすごく良かったです。「白い椅子」を最初に聴いたときにこれはいい曲だなと思いました。岡田拓郎さんもすごいなと思ったし、もっとメジャーな人をプロデュースしたのも聴いてみたいと思いました。例えばですけど、宇多田ヒカルさんと邂逅したら、すごいことになりそう。岡田さんは生音が多いから、宇多田さんの今のモードとは違うかもしれないんですけど、そこが上手くはまったらすごくいい曲ができそう。僕の勝手な「聴きたい」っていう妄想なんですけど(笑)。岡田さんはいろんなアレンジができるじゃないですか。ギターもすごくいいし、「白い椅子」はネオソウルっぽくて、弾き語りからああいう曲になるのはすごいなって。
―バンドはどうですか?
川谷:バンドで「売れそう」っていうのはなかなか読めないですけど……リーガルリリーのアルバム『kirin』はザ・スリーピースって感じで、かっこよかったです。あとゲネラル・パウゼっていうバンドは歌がすごくしっかりしてて、もしかしたら売れるかもしれないなと思いますね。他にもリュベンス、えんぷていとか、かっこいいバンドはたくさんいますね。
川谷絵音の2024年を総括
―では最後に、川谷さんの2024年を振り返ってもらおうと思います。
川谷:ゲスの極み乙女で久々にツアーができたのは大きかったんですけど、その分忙しかったんですよね。礼賛のツアーもあって、インディゴもやって、ゲスもツアーをやったので、それだけで年の半分ぐらいは消化してることになるから、ずっとライブをしてた感じはあったし、あと楽曲提供がかなり多くて。2025年以降に出る曲も結構たくさんあって、今もまだそれに追われてます(笑)。
―ゲスの極み乙女は『ディスコの卵』のリリースがありました。
川谷:ゲスは曲調を結構変えたというか。時代の流れも含めて、4人で話して作っていったから、エモいのが好きな人にとっては肩透かしを食らう作品だったかもしれないけど、でも何回も聴けるアルバムにはなったと思うし、ライブをやっていく中で、「Funky Night」みたいな曲もだんだんお客さんに馴染んでいった感じがありました。今回はあんまり肩に力を入れずに作ったというか、CDだと時間とともに忘れ去られていっちゃうかもしれないけど、サブスクは長く置いておけるから、ふとしたときに聴き返して、やっぱりいいなと思ってもらえるアルバムになってるんじゃないかと思います。
―礼賛も活発にライブを行なっていて、動員もさらに増している印象ですが、直近だと令和ロマンのくるまさんをフィーチャーした『THEゴールデンコンビ』のテーマ曲「GOLDEN BUDDY(feat. くるま)」が話題になりました。
川谷:「番組のテーマ曲を作ってください」っていうオファーを受けて作った曲ですね。最初のリフを僕が作って、このワンリフでいけるんじゃないかと思ったら、みんなの理解が早くて、ごっちゃん(GOTO)はもともとこういうリズムが好きだから、「湯水のように出てきた」みたいなことを言ってました。ラップに関しては、くるまさんが結構「これやり直していいですか? ちょっと納得いかないからもう1回やります」みたいな感じで、かなり真剣にやってくれて。
―くるまさんは本誌でBREIMENと対談していたり、音楽にも造詣が深いですよね。色んな境目がどんどんなくなってきていて、やっぱり礼賛はその象徴だなと思います。
川谷:でも、まだ芸人さん界隈からの理解があんまり得られてないというか、まだ「芸人なのに」みたいな見られ方をしたりもするので、そこはどうにか変えていきたいですね。ジェニーハイはもっとファニーというか、歌ってる人はバンドマンだし、曲を作ってるのは僕なのでそんなに言われないですけど、礼賛の場合は歌詞もメロディもサーヤちゃんが書いてるから、そこもフラットに見てほしいというか。
―まだ音楽とお笑いで壁があるように感じる?
川谷:感じますね。ラランドはYouTubeもめちゃくちゃ人気だから、バンドの人と会うとみんな「ララチューン見てます。写真撮ってください」みたいな感じで、どうしても芸能人として見られてる感じがあるけど、普通にミュージシャンとして見てもらいたい部分もある。彼女の才能をもっと知ってほしいんですよ。本当に凄いから。ライブを見たらきっとわかるんですよ。天才中の天才です。だから礼賛はでかい会場に立つことを目標にやってるんです。あとはバンドとしてみんなかっこいいから、メンバーのすごさも広めたい。(木下)哲くんとごっちゃんが普通にギター・マガジンとリズム&ドラム・マガジンの表紙をやるみたいな、そういう感じになれたら嬉しいですね。
Photo by Mado Uemura
―インディゴも2024年はライブの本数が多くて、12月1日には横浜アリーナでのライブ「トウヤノマジック vol.1」があり、結成15周年イヤーにあたる2025年1月にはニューアルバム『MOLTING AND DANCING』のリリースが発表されています。
川谷:「脱皮」を意味する「MOLTING」という言葉を使って『MOLTING AND DANCING』なんですけど、「今が変わるときだな」と思ったというか。どっちかっていうと、僕ら変わりたくても変われないみたいな人たちなので、作ってるとどうしてもオルタナティブに寄ってきちゃったりしてたんですよね。だから今回はちゃんとキャッチーなものを作ろうと思ったけど、とはいえ前作『哀愁演劇』(2023年)のときみたいに「ポップスを作ろう」という感じではなくて、「ちゃんとオルタナティブだし、ちゃんとポップだし」みたいなものを追求しようっていう感じで作っていったんです。アルバムがどう受け入れられるかはまだわからないですけど、「ナハト」とかは一般の人にも広く聴いてもらえそうな曲だし、にしなとのコラボ曲(「夜凪」)はすごいクオリティにできたなと思ってるので、ここが勝負どころかなって。「アーモンド」も好きな曲だし、「雨が踊るから」みたいな、ちょっとダンスミュージックっぽいのもあるし。
―完成前の音源を聴かせてもらいましたが、色々なタイプの楽曲が入っていて、まさに「脱皮」な作品になりそうだし、15周年にさらに勢いをつける作品になりそうだなと感じました。
川谷:15周年ツアー「藍のすべて」では自分たちの新しい部分を見せつつ、ちゃんと過去も振り返っていこうと思っていて。だからちょっと複雑ではあるんですよね。本当は新しいモードだけでやりたい気持ちもあるけど、ちょうど15周年がぶつかっちゃって、昔のものもやらないといけない(笑)。まあ、15周年のライブは時期ごとにいろいろ分かれていて、長いスパンでやる予定なので、その中でちょっとずつ新しい部分を見せていければなと思います。
―2024年は韓国でのペンタポート・ロック・フェスティバル出演とワンマンもありましたが、海外展開の可能性についてはどんなふうに考えていますか?
川谷:意外だったのが、韓国ではバラードで声が上がるんですよ。激しい曲をやったときよりも、バラードのイントロで悲鳴みたいな歓声が上がって。韓国は歌謡曲文化があるからか、すごく新鮮な盛り上がり方だったし、もうちょっとバラードをやればよかったなと思って、国民性の違いを感じました。フェスも楽しかったですね。かなりオルタナフェスだったから、キム・ゴードンやジャック・ホワイトも出てて、ああいうフェスはいいなって。僕らのライブでサークルモッシュが起こったんですよ。
―え! どの曲で?
川谷:「晩生」です。あれは忘れられない光景でしたね。海外のライブはそういうのがいいですよね。Spotifyで見ると台湾もリスナー数が多いから、台湾でもやりたい。2024年はゲスで台湾に行ったんですけど、indigoはまだなので。本当は欧米とかでもやりたいんですけどね。青葉市子さんとか今すごいじゃないですか。Lampもそうですけど、ああいうのを見てるとまた考え方も変わってきますよね。
―今は世界のどこで何をきっかけに火がつくかわからないですからね。
川谷:僕らにできることは、そういう機会がいつ来てもいいように、ちゃんといい曲を作っておくだけだと思うので、まずは2025年もそれを続けていくだけだと思います。
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indigo la End
ニューアルバム『MOLTING AND DANCING』
2025年1月29日(水)リリース
予約購入:https://indigolaend.lnk.to/MAD
indigo la End 15th Anniversary Special Series #2 ONEMAN TOUR 2025「藍のすべて」
2025年4月5日(土)千葉県 市川市文化会館 大ホール
2025年4月12日(土)香川県 サンポートホール高松 大ホール
2025年4月18日(金)栃木県 栃木県総合文化センター
2025年4月20日(日)静岡県 静岡市清水文化会館(マリナート) 大ホール
2025年4月23日(水)大阪府 フェスティバルホール
2025年4月24日(木)大阪府 フェスティバルホール
2025年5月2日(金)北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
2025年5月10日(土)京都府 ロームシアター京都 メインホール
2025年5月11日(日)広島県 上野学園ホール
2025年5月17日(土)石川県 本多の森 北電ホール
2025年5月20日(火)愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2025年5月23日(金)岡山県 岡山芸術創造劇場ハレノワ 大劇場
2025年5月24日(土)福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール
2025年5月31日(土)宮城県 仙台サンプラザホール
2025年6月1日(日)埼玉県 大宮ソニックシティ 大ホール
2025年6月8日(日)茨城県 ザ・ヒロサワ・シティ会館(茨城県立県民文化センター)
2025年6月20日(金)東京都 東京国際フォーラム ホールA
2025年6月21日(土)東京都 東京国際フォーラム ホールA
礼賛
ニューアルバム『SOME BUDDY』
2025年2月26日(水)リリース
予約購入:https://raisan.lnk.to/smb
礼賛 ONEMAN TOUR 2025 「NICE BUDDY」
2025年2月28日(金)東京 EX THEATER ROPPONGI
2025年3月3日(月)兵庫 神戸Harbor Studio
2025年3月4日(火)京都 磔磔
2025年3月7日(金)北海道 PENNY LANE 24
2025年3月8日(土)北海道 小樽GOLDSTONE
2025年3月13日(木)香川 高松MONSTER
2025年3月16日(日)大阪 なんばHatch
2025年3月21日(金)石川 EIGHT HALL
2025年3月23日(日)宮城 Rensa
2025年3月25日(火)愛知 DIAMOND HALL
2025年3月27日(木)福岡 DRUM LOGOS
2025年3月28日(金)岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
2025年3月30日(日)東京 Zepp Haneda(TOKYO)
川谷絵音、初のエッセイ集
『持っている人』
2025年2月20日(金)発売
発売・発行:株式会社KADOKAWA
詳細:https://www.kadokawa.co.jp/topics/13024/
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