1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 音楽

中島健人、初アリーナワンマンで魅せた覚悟と夢「俺、死ぬまでアイドルだわ!」

Rolling Stone Japan / 2025年1月20日 6時30分

中島健人(撮影:田中聖太郎)

中島健人が、2025年1月17日(金)から1月19日(日)にかけて、初のソロライブ「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 ”N / bias”」を、東京・有明アリーナにて開催した。

【写真を見る】中島健人、初ワンマン(全6枚)

最終日となる1月19日(日)の開演前には、記者向けの囲み取材も実施。大勢の記者陣たちの前に現れた中島は、初のソロコンサートについて、「1年間、U:nity(※ファンの名称)をお待たせしたのでやっと恩返しができた」「アリーナにソロで1人で立つのは人生初体験で、どうなるかわからなかったけど、U:nityの声援という幸せが待っていた」と初日、2日目を振り返った。

人生の中でも特に濃くストイックな一年だったと2024年を総括すると、ワンマンのために3カ月間、週5で1日7、8時間踊ってきたことを明かし、一緒に総合演出をしているTAKAHIRO含め、チームワークが抜群であること、自身の作詞作曲を惜しみなくステージで披露できることを喜んだ。


撮影:河村美貴(田中聖太郎写真事務所)

自らがプロデュースした今回のライブ演出のテーマは「ジョーカーの話」。去年1年の中で感じてきたこと、見てきたもの、磨いてきたものを表現するうえでのテーマで、今までになかったクールでエレガントさを表現できるライブであることを伝え、永続的セクシーさは変わらないと記者たちの質問に笑顔で答えた。人間は挫折や失敗を経験すると表現の枠の厚みが増すことに触れ、中島の生き写しのようなライブになったとも語った。

また、2024年はレベル向上を志した1年であること、ライブに向けての練習の中で意外とできないことがあることや、トレーニングの中で挫折があったことも口にした。そんなとき支えになったのはU:nityたちの言葉だったという。夜眠れないときも、U:nityたちの言葉が背中を押してくれた、と改めてU:nityたちへの感謝の言葉を口にして囲み取材は終了した。



最終日となった1月19日。メインステージには階段付きのモダンな建築の装飾がされ、ステージ中央からは花道が伸びセンターステージも設置。「ピカレスクの銃口」と呼ばれる、銃の形をしたオリジナルペンライトを手にした満員のU:nityたちが待ち構える中、ステージ後ろのモニターが左右に開き、中島がセンターステージまでゆっくり歩いていく。「ピカレスク」の冒頭をアカペラで歌うと、周りをダンサーたちが囲み、重低音の中、キレのあるパフォーマンスを見せた。

「U:nityに出会うことができて、本当に嬉しく思っています。388日ぶりのステージです。お待たせ」と伝え、「ここまでの道のり、たくさんのみなさんに支えられながら走ってこれた気がします。去年はいろいろ考えて、眠れない時期もありました。それを、愛と声援で乗り越えて、輝かせてもらっていること幸せに思っています。1人1人悩んでいることがあるかもしれません。でも今日くらいは忘れていいんじゃない?」と感謝と愛を伝え、昨年12月にリリースした1st アルバム『N / bias』の世界観をベースにした演出を見せていった。中島が逃亡者となりジョーカーへと変貌していき、それでも最後は元の自分へと戻っていくストーリーが描かれたスタイリッシュな映像とともに、楽曲の世界観を最大限に引き出していく。4人のダンサーたちとのストイックなダンス、スタンドマイクを使ったフォーメーションの演出の「Bye Bye Me」で魅せ、「ケンティコール」が包む中、空中遊泳しながらU:nityとコール&レスポンスをする「SHE IS...LOVE」など、曲ごとにこだわりの演出を魅せた。

MCでは一転、人間味溢れる笑顔いっぱいの話をしたり、インスタの質問箱に寄せられた質問に答える中島。そして、「一緒に東京ドームへ一緒に行こう。いつかタイムズスクエアで年越ししよう」と大きな目標を語った。

センターステージに書斎のようなセットが準備されると、29歳のときに作詞作曲をした「Scene29」へ。「30歳になって、みんなとはじめて過ごすアリーナで歌うことに意味があると思う。心から歌います」と、小さい頃の写真が映し出される中、じっくりと歌い上げた。 ワインのボトルを開けグラスにつぎ、エンドステージに戻っていくと、赤いテーブルクロスが敷かれた洋風の食卓上で、黒いドレスのダンサーがデスクの上で妖艶なダンスを魅せた。中島もセクシーなダンスを見せ、U:nityたちは歓声をあげた。


撮影:田中聖太郎 

青と紫のレーザー、激しいダンストラックの中、ダンサーたちがモニターで紹介され、ソロダンスを見せると、中島がステージ中央の床からジャンプして再登場。ソウルフルな「jealous」「Mr. jealousy」を聞かせる。ミラーボールが回る中、重低音が聞く四つ打ちダンスチューン「Dance on the floor」で楽曲の幅をさらに見せると、「Nocturne」では、ジョーカーに変貌する映像が流れ、黒い衣装、サングラス、赤いNの旗を掲げた中島が、黒い衣装のダンサーたちとシリアスで凄みのあるパフォーマンスを魅せた。

そして、ここで大きなサプライズが。キタニタツヤの登場だ。割れんばかりの拍手が会場を包む中、中央で手を重ねあう中島とキタニ。「GEMN」の文字がモニターに表示されると、2人は一緒にセンターステージへ歩み、TVアニメ『【推しの子】』第2期オープニング主題歌「ファタール」を披露。ダンサーたちとともに2人は激しくキレのあるダンスを魅せた。モニターに中島がトランプをする様子が映し出され、ジョーカーから普通の姿へ戻る物語が完結すると、「ここからは声を出すあなたが主役。ショーの始まり」という文字が表示された。ファンのコールが起こる中、中島とキタニはトロッコに乗って「カレカノ!!」を歌唱しながらアリーナを回った。ピカレスクの銃口を手に笑顔で盛り上げるキタニは、「(こんな体験)最初で最後だよ」と嬉しそうに語った。中島は、衣装の背中の右側にだけ羽がついていることを明かし、キタニの衣装の逆側に羽があることに触れ、2人揃って完成する仕掛けがされていたことも語った。2人は握手をして、別々の方向へと歩き出し、キタニは「Love風」のタイトルコールをして退場した。



客席後方のU:nityや、前後左右のU:nityにも近づくために、さまざまな場所を動きまわりステージを作りながらパフォーマンスしていく中島。「まだまだ冬だけど夏の雰囲気作れるんじゃないの?」と「Hey!! Summer Honey」を再びトロッコにのりながら移動して歌うと、さらにU:nityたちのコールが大きくなった。

「ケンティー!」という声が沸きこる会場。中島は「すごい声援に包まれています。生きていてよかったなって思います。本当に今日までの日々が楽しくて、どんなことをしたら喜んでくれるのか、いつも考えていました。今日までの1年の中でも、いつも通りみんなの前に立てるのか、いろんな想いや考えがまわりにまわって彷徨い続けていた時期もあります。新たなスタートをきってから今日までの時間、U:nityのみんなは僕に愛をくれ続けました。ありがとうございます」と語ると、感慨にふけり、中島の目には涙が光る。

「意外と自分の人生が少し違った方向に受け取られたりしてしまう時期もあって、これからどうなるか考えるときもありました。長い人生の中でずっとキラキラしていると安心していてはいけないし、U:nityのみなさんの力がなればここに立てないんだと思っています」

大きな声援の中、中島の目から涙が溢れ落ちた。

「アイドルでいれるのかな?と思う時期もありました。でも、負けるわけないって思えるわけよ。ずっとプライドもってやってきたしね。みんなと一緒に歩んできたじゃん。だから、俺は止まるわけにいかないし、一気に環境が変わっても、俺は負けないし、変わらないわ。俺、死ぬまでアイドルだわ!」

ひとつひとつの言葉にU:nityたちは耳を傾け、大きな拍手と声援を送る。

「俺の覚悟は本物だから。挑戦してすべて受け入れてくれるU:nityと自分自身、すべてひとつにして生きていきます。俺は夢が大きいので、自分の夢を追いかけることが不安になったり、環境が許さなかったりするときもあったけど、みんなの歓声をみたら、俺はこれでよかったと思う。めっちゃ悩んだし、やべえと思ったこともあるけど、俺、負けないわ。何に負けないかというと、誰でもない、自分だよ。自分自身に負けなきゃ、U:nityと歩めるわけだし、ずっとそばにいるつもりだよ。お互いだからね。要するに、ずっとアイドルの俺を見てろってこと。ありがとう。本当に愛してるよ」

そして、「この日を忘れない。ここがいま俺にとって最高のステージだけど、いろんなところ目指す。段階を追ってドーム目指すからよろしくね。この感じで、1人でドームにいった人をあまりきいたことがないけど、俺がその最初の1人になる。そのためには、もっとたくさん曲を作って、自分を磨いて、U:nityを幸せにして豊かにしていって素敵な時間が流れればいいなと思います。この1年間、いろんなことで迷って夢の中で彷徨う時間がありました。出会いと別れがあって、いま君に出会えたと思っている。僕が詞と曲を作った、この曲で締めたいと思います」と語ると、喪失の中でも微かな光を抱き先へ進む様子を描いたミディアムナンバー「迷夢」をじっくりと歌い、エンディングムービーが流れ本編は幕を閉じた。

間髪おかず起こる「ケント」コール。すると、「ごめん! まだ遊びたいかも!」とキャンディを持った中島が再登場。明るくポップな「CANDY ~Can U be my BABY~」をセンターステージで歌い踊る。「やっぱ笑っているときが一番幸せだな。今の僕がちょっと大人のアイドルソングを作るとしたらと思い、振り付けと構成も人生初の自分で作りました。最後に手作りの表現を受け取ってもらえたらと思います。僕とU:nityとの絆の曲になると思います。一生愛されますように」と「Unite」をパフォーマンス。ダンスメンバーを紹介し、最高の愛と拍手を送ると、「その先、この瞬間だけは忘れないと思います。とにかく楽しかった。ありがとう!」と感謝を述べ、「LOVEケンティー」とU:nityが叫び銀テープが舞うなか、再び中島はステージを後にした。

ライブ終了のアナウンスが流れるも、アンコールの声が収まらない会場。あまりの声の大きさにアナウンスもかき消される勢いだ。しばらくアンコールが続くと、なんと再び中島が登場。「今もがんばっている愛すべき仲間に」と、Sexy Zone時代の「RUN」のイントロが流れた。U:nityたちの驚きと喜びの声が会場いっぱいに響く。中島はスタンドマイクに両手をおきながら正面を向きながら感情たっぷりに歌う。落ちサビで中島はセンターステージまで全力で走り、最後まで力強く前をむきながら「RUN」を歌い切った。

「これで終わっちゃっていい? 終わりたくないよね?」とクールに語り中島はステージを去る。どよめきが起こるなか、スクリーンには2025年4月から全国7年12公演をまわる全国ツアー開催の文字が。喜びとどよめきに包まれる中、中島の1stワンマンは大団円の中、幕を閉じた。


<ライブ情報>

「KENTO NAKAJIMA 1st Tour 2025 ”N / bias” 巡」
・大阪・フェスティバルホール
4月17日(木)START 13:00
4月17日(木)START 18:00
・愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
4月21日(月)START 18:00
4月22日(火)START 13:00
4月22日(火)START 18:00
・福岡・福岡サンパレス
5月3日(土・祝)START 17:30
・広島・広島文化学園HBGホール
5月6日(火・休)START 18:00
・北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
5月16日(金)START 18:00
・宮城・仙台サンプラザホール
6月23日(月)START 18:00
・東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
7月16日(水)START 18:00
7月17日(木)START 13:00
7月17日(木)START 18:00

詳細 https://starto.jp/s/p/live/10191?artist=156

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください