JO1、INI、DXTEEN、ME:I、IS:SUEの総合力が光ったフェス『LAPOSTA 2025』
Rolling Stone Japan / 2025年2月6日 12時0分
――ライブの楽しさは、アーティストがステージに立っている時間だけにとどまらない。
東京ドームシティ全域を使って開催された『LAPOSTA 2025』は、その想いを最大限に感じさせてくれるイベントとなった。東京ドームで3日間に渡り行われた『LAPOSTA 2025 Supported by docomo』を始め、各グループがこれまでに着用した衣装を展示する『LAPOSTA GALLERY 2025』、JO1とINIのメンバーが自ら企画・演出を考えたソロステージ『LAPOSTA 2025 SHOW PRODUCED by MEMBERS』、DXTEEN、ME:I、IS:SUEによる『FAN MEETING in LAPOSTA 2025』、LAPONE ENTERTAINMENT・LAPONE GIRLSで代表を務める崔信化が登壇する『LAPONE SYMPOSIUM』といった豊富な展示やステージ。それだけに飽き足らず、LAPONEアーティストが考案したオリジナルメニューが販売されたり、東京ドームシティアトラクションズでは6種類のアトラクションで各グループの特別録りおろしボイスが展開されたり、まさに東京ドームシティ一体が『LAPOSTA 2025』というフェスティバル空間と化していたのである。
©LAPONE ENTERTAINMENT/©LAPONE GIRLS
アーティストのパフォーマンスを生で体感するライブの時間が、最高であることは間違いない。しかしながら、グッズ売り場に並んだり、友人や家族と好きなアーティストについて語りあったり、ライブへの期待や余韻を味わうのもライブの楽しみのひとつ。『LAPOSTA 2025』は、東京ドームシティをジャックすることにより、この楽しみをさらに増幅させたといってもいいのではないだろうか。
それだけ高まる空間のなかで実施された『LAPOSTA 2025 Supported by docomo』も、コンセプトである”ADVENTURE OF HEARTS”を体現した華やかなイベントとなった。各グループのステージはもちろん、カバーやグループシャッフルといったLAPONEアーティストによるスペシャルなパフォーマンス。さらには、1月31日にはZEROBASEONE、2月1日にはKep1erとiznaも出演し、3日間で15万人を動員したのである。本稿では、LAPONEグループ所属のアーティスト5組でライブを作りあげたDAY3の様子をお届けしていく。
【ライブ写真を見る】東京ドーム公演に15万人が大熱狂
正面のLEDスクリーンが左右にガッと開き、広大な海の映像へ。各グループを象徴する船に続いてメンバーが映し出されるたびに鳴り響く歓声は、会場の熱量の高さを物語っているよう。全5組がステージに姿を現すと、ME:Iが「想像以上(ME:I Ver.)」を投下しライブを封切った。桜色の可愛らしい衣装をまとっていても、その視線は挑戦的。些細なエッセンスひとつひとつに「自分たちがオープニングで盛り上げるんだ」という覇気が宿る。DXTEENが「Dance On Open World」で爽やかな風を場内に吹かせたかと思えば、INIは「Rocketeer」で会場一体となるかけ声を巻き起こし、IS:SUEは「Breaking Thru the Line」でパワフルにステージング。メインステージ中央、上手、下手とフロントステージを4組で分担して請け負う幕開けは、出演アーティスト数が増えたからこそできる演出のひとつといっていいだろう。JO1が一糸乱れぬ群舞を魅せた「無限大」のラストには、LAPONEアーティストが勢揃いし、力強いダンスでオーディエンスを圧倒した。
最初のMCでは、各グループを代表してリーダーから一言ずつメッセージが届けられ、加えて崔信化をモデルに鶴房汐恩が考案した、『LAPOSTA 2025』限定の公式マスコットキャラクターであるシャチョーも出現。シャチョーは積極的にファンとコミュニケーションを取り、より一層会場を盛り上げた。
JO1、INI、DXTEENによる「LOVE ALL STAR」、ME:I、IS:SUEによる「LEAP HIGH!~明日へ、めいっぱい~」を経て、各グループのステージへ。
トップバッターを飾ったのは、2025年でデビュー3年目となるDXTEENだ。「Handle」のようにスワッグなナンバーであっても、ふんわりと香ってくる清涼感。どの楽曲でも青春の持つ瑞々しい煌めきを放てるのは、彼らの強みといっていいだろう。ポップでブライトな「STATIC」は言わずもがな、フレッシュなエネルギーが溢れんばかりに弾ける。着々と”Level Up”してきたスキルと、ぶれない清々しさを魅せつけた。
DXTEEN ©LAPONE ENTERTAINMENT
LAPONEアーティストのなかで、最も人数が少ない編成でありながら、凛とした美しさで観る者を虜にしたIS:SUE。「CONNECT」でハリのある声を響かせ、力強いモーションで魅せる様は、ガールズクラッシュと一言で片付けるのが滑稽に感じてしまうほど。ファンとIS:SUEの繋がりを約束した歌である「Good Vibes」では、スムースなサウンドに乗せて、”どんな私でも輝ける場所がある”と真っすぐに言葉を伝え抜く。逞しさと柔らかさを両立させたパフォーマンスで、オーディエンスに鮮烈なイメージを残した。
IS:SUE ©LAPONE GIRLS
ME:Iのメンバーは、メインステージ両サイドからフロートに乗って登場。「&ME(ME:I Ver.)」を披露しながら、目の前にいるファン一人ひとりと視線を合わせ、心を寄り添わせていく。それでいて、キリングパートになると瞬時に目の色を変え、カリスマティックな空気で惹きつけてしまうのだから、彼女たちのポテンシャルは計り知れない。「Click」では応援に駆け付けたME:EYEが、侵入してきたシャチョーとひと悶着する場面も。ラストには、波を彷彿とさせる振り付けが印象的な「ビヨンド~超えてゆこう~(日本版エンドソング)」を初披露。キラキラとしたアイドル性を発揮しながらも、ここぞというときにはスマートに魅せつけ、一瞬たりとも目が離せないライブを作り上げた。
ME:I ©LAPONE GIRLS
真っ赤な照明がサイレンのように反射するなか、ダッグアウトから姿を現したINI。「MORE」で轟く歌声は勇ましく、明瞭な攻めの姿勢を感じさせる。かと思えば、「TELEVISION」でトロッコに乗ったり花道を闊歩したりする様はフランクで、歌声も軽やかに弾んでいく。スタイリッシュであってもポップであっても、気品が香ってくるのはINIだからこそなせる業なのだろう。「BOMBARDA」になると、ME:Iのステージに続いて再びシャチョーが出現。INIのメンバーと一緒にエネルギッシュなダンスをぶちかますだけでなく、佐野のキリングパートも貪欲に奪っていった。ハプニングこそあったものの、11人はブライトな存在感で安定したパフォーマンスをやり遂げ、しっかりと爪痕を残した。
INI ©LAPONE ENTERTAINMENT
INIが回転扉に身を任せてクルッと回ると、瞬時にJO1へチェンジ。一気に会場の視線を釘付けにし、クールなサウンドの「ICY」を導いた。クセの強いトラックであっても難なく乗りこなし、さらにはそれぞれの個性までもパフォーマンスに溶かす昇華力の高さは、さすが単独東京ドーム公演を控えたアーティスト。フォーメーションや個人とグループといった魅せかたを巧みに使いこなし、1曲のなかでも抑揚のあるステージを作り上げる。それでいて「JOin us!!」では、愛嬌たっぷりな一面を覗かせるのだから、なんと手札の多いことか。2025年でデビュー5年を迎える彼らの堂々たる風格が、まざまざと示されたのだった。
JO1 ©LAPONE ENTERTAINMENT
シャッフルユニットや全グループ参加のフィナーレで盛り上がりは最高潮に
各グループで楽曲シャッフルが行われる『Switch&Match!』のブロックでは、INIがME:Iの「Click」、ME:IがINIの「Brighter」とJO1の「OH-EH-OH」、JO1がME:Iの「Cookie Party」をカバー。それぞれがしっかりと楽曲のコンセプトに入りこみ、普段とは一味違う顔を覗かせた。
いよいよライブも大詰めとなり、『LAPOSTA』ならでのコンテンツであるシャッフルユニットのセクションへ。各グループのリーダーで結成された5リーダーズ(JO1・與那城奨、INI・木村柾哉、DXTEEN・谷口太一、ME:I・MOMONA、IS:SUE・NANO)が「GrandMaster」をドロップし、華々しくスペシャルショーを封切った。Pearl Grace(JO1・大平、木全、白岩、與那城、INI・後藤、佐野、田島、藤牧、DXTEEN・大久保、福田)は、キャッチーに「Brand New Day」を歌い踊ったかと思えば、「SuperCali」では妖しい空気を作り出す。一気に明暗を跳躍するようなステージは、あまりのギャップに眩暈がしそうなほどである。Diamond Brilliance(JO1・川尻、金城、佐藤、豆原、INI・尾崎、木村、西、DXTEEN・田中、寺尾)は、「Trigger」で攻めのパフォーマンスを繰り出し、「10 THINGS」では爽やかなエネルギーを解き放つ。大胆さがありながらも、ここぞという瞬間ではカチリとハマった抑揚的なステージを実現していた。
Emerald Spark(ME:I・MIU、MOMONA、SHIZUKU、RINO、KEIKO、SUZU、IS:SUE・RINO)は、とびきりキュートに「CHOPPY CHOPPY」をステージングし、Sapphire Mystique(ME:I・COCORO、RAN、AYANE、KOKONA、RINON、IS:SUE・NANO、YUUKI)は、「TOXIC」で魅惑的に翻弄する。『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』のオーディション時を想起させるチーム構成に、胸が熱くなった人もいたことだろう。Ruby Flame(JO1・川西、河野、鶴房、INI・池﨑、許、髙塚、松田、DXTEEN・谷口、平本)は、「LOUD」と「BOMBARDA」という攻撃力高めの選曲だ。音楽は自己表現の手段のひとつであると思いださせてくれるような、楽曲のアグレッシブさに負けない、勢いとアイデンティティが際立つステージとなった。
フィナーレへ突入すると、舞台上に全メンバーが大集合。INIの「FANFARE」を筆頭に、メドレーのようにしてそれぞれの楽曲を歌い継いでいく。その間、各メンバーは花道を歩きまわったり、フロートやトロッコに乗って会場を周回したり、ひとりでも多くの人とコミュニケーションを取ろうと努めていた。最後は東京ドーム一丸となり、JO1の「Test Drive」に合わせて、タオルやライトスティックをクルクルと回して大盛り上がり。初となる5組での『LAPOSTA 2025 Supported by docomo』は、大きな賑わいのうちに結ばれたのだった。
©LAPONE ENTERTAINMENT/©LAPONE GIRLS
本編終了後、ほどなくして巻き起こるアンコール。その声に呼ばれてLAPONEアーティストが登場するかと思いきや、なんと姿をみせたのはシャチョーである。しかし、そんなシャチョーも警備員に見つかり、担ぎ上げられて連行されてしまう。一体このあとどうなるんだと会場中が首をひねっていると、スクリーンに「Who Are ライブ泥棒?」の文字が映し出され、「無限大」を引き連れたJO1がシャチョーと共に姿を現した。シャチョーの被り物を外して佇んでいたのは、なんとナインティナインの岡村隆史。いつもとは違う金髪にカラコン、メイクという出で立ちだったので、即座には誰だか判断できなかった観客も少なくなかったことだろう。そんななかでも、岡村はこれまでのダンス経験を活かして、JO1と一緒に踊り切ってみせた。
JO1と岡村隆史 ©LAPONE ENTERTAINMENT
やっとネタ晴らしまでたどり着いた岡村は、崔社長に『LAPOSTA』をひとつにしてくれと頼まれたこと、本当は2024年にオファーが来ていたがアキレス腱を断裂していたため叶わなかったことを告白。また、この全貌が明らかになる配信番組が放送されることも『LAPOSTA 2025』に集まったオーディエンスに報告した。そして、「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント(JO1 Ver.)」を、ラフの空気感のなかでパフォーマンス。テツandトモの「なんでだろう」や志村けんの「変なおじさん」、江頭2:50のモーションなどを繰り出し、再集合したLAPOSTAアーティストたちと大団円を生み出した。オオトリでは5組、総勢43名で「LOVE ALL STAR(LAPOSTA 2025 Ver.)」を歌い繋ぎ、多幸感に包まれるなか『LAPOSTA 2025 Supported by docomo』は幕を下ろしたのだった。
開催3度目にして、東京ドームシティ全域を巻きこんだLAPONEグループが仕掛ける盛大なお祭りに成長した『LAPOSTA』。5組のアーティストもこの経験を経て、さらなる進化を遂げたことだろう。LAPONE、そして各グループが、これからどのようなエンターテインメントを提供してくれるのか、今から楽しみでならない。
©LAPONE ENTERTAINMENT/©LAPONE GIRLS
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