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自転車利用の安全意識向上を、大阪府警訴え 死者とヘルメット着用ともに全国ワースト

産経ニュース / 2024年10月7日 19時22分

大阪府警布施署の「一日署長」を務めた体操の杉原愛子さん=9月25日、大阪府東大阪市

今年1~8月に大阪府内で起きた交通事故で死亡した自転車利用者は19人に上り、全国で最も多かった。事故の封じ込めを図るために府警は啓発活動などを強化。9月21~30日の「秋の全国交通安全運動」期間中の事故全体の件数は、前年に比べ16%減少した。ただ大阪における自転車のヘルメット着用率は全国ワースト。自転車利用者の安全意識の向上が依然、地域の課題としてのしかかっている。

府警によると、交通安全運動期間中に府内で起きた事故は591件。昨年の706件に比べて16・3%減少した。事故による死者は2人(昨年3人)、負傷者は698人(同817人)と、いずれも昨年よりは減ったが、今年1~8月の自転車利用中の事故による死者は19人と全国最多。警察当局による都道府県別のまとめによると、今年7月時点での自転車利用者のヘルメット着用率は、愛媛が69・3%と最高で、大阪は最低の5・5%。今回の交通安全運動における重点的な取り組みの一つは、自転車利用者への啓発だった。

昨年4月に改正道交法が施行され、全ての年齢で自転車のヘルメット着用が努力義務となった。罰則はないが、警察当局は着用を呼びかける。

自転車事故を減らすには利用者の意識向上が不可欠であることを踏まえ、府警交通総務課の大北良弘調査官は「自転車に乗る際は、ヘルメットを着用し、法令、ルールを守ってほしい」と訴えている。

グッズ配布に「一日署長」あの手この手で啓発

秋の全国交通安全運動期間中、府警は啓発活動を実施。グッズを配布して自転車ヘルメットの着用を呼びかけたり、アスリートを「一日署長」に招いたりして、交通ルールの順守を訴えた。

大阪市北区のスーパー「ライフ本庄店」で開いた啓発イベントには、府警大淀署員や地域の交通安全活動推進委員ら約15人が参加。ヘルメットをかぶって自転車で来店した買い物客に、交通ルールのイラスト入りトイレットペーパーを配布した。

また、ホタテの貝殻を加工した自転車用のヘルメットを生産するプラスチック加工会社「甲子化学工業」も参加。買い物客らは高い機能性に驚いた様子だった。

布施署(東大阪市)では、五輪体操女子団体に出場し、リオデジャネイロと東京の2大会連続で入賞した杉原愛子さん(25)が一日署長をつとめた。

交通安全に尽力した団体に表彰状を贈り、同署員らとのトークショーに出席。「大好きな地元・東大阪で一日署長をしたかったので、ほんまにうれしい」と喜んだ様子で語り、公道に出た際には「青信号でもしっかり安全確認したほうがよい」と呼びかけた。

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