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「心の回復や更生につながる」 池袋暴走事故遺族の松永さん、研修で講話

産経ニュース / 2024年7月10日 18時23分

「心情聴取・伝達制度」を利用した経験について話す松永拓也さん=10日、東京都昭島市(橋本愛撮影)

被害者の心情を刑務所などの職員が聞き取って加害者に伝える「心情聴取・伝達制度」の職員研修が10日、東京都昭島市の矯正研修所で行われた。平成31年4月に東京・池袋で乗用車が暴走した事故で妻と娘を亡くし、今年制度を利用した松永拓也さん(37)が講話を行い、「被害者の心の回復や、加害者の更生にもつながる」と語った。

制度は昨年12月に始まった。松永さんは3月、刑務所職員を通じて受刑者に事故と再発防止への思いや面会の意思を伝達。その後、思いを聞いた際の受刑者の様子や謝罪の意を示したことなどが記された結果通知書を受け取り、「真摯に答えてくれているのを感じた」という。5月には面会も実現した。

職員が被害者や遺族から心情を聞き取る際には、話の内容をパソコンに文章で打ち込んで印刷し、内容を確認する。松永さんは「被害を語る経験が少なくうまく話せない被害者もいる」とした上で、「職員の方は何度も打ち直して丁寧に対応してくれた。多くの人に制度を知ってほしい」と話した。

研修には全国の刑務所などから職員約140人が参加し、聞き取りの演習などを行った。法務省によると、制度は5月末までに交通事故や事件の被害者などが利用し、42件が加害者に伝達されたという。

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