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「これは一大事」 会社員男性が踏切内の高齢男性を電車通過4秒前に救助 県警本部長から感謝状

産経ニュース / 2024年6月25日 19時44分

和歌山県警岩出署の赤井啓修署長(手前)から感謝状を受け取る松見卓哉さん=同県岩出市

JRの踏切内の線路上で倒れていた高齢男性を線路外に移動させて救助したとして、和歌山県警は25日、同県岩出市の会社員、松見卓哉さん(43)に本部長感謝状を贈った。松見さんの救助行動がなければ男性は電車と接触する可能性が高かったという。松見さんは「助かってよかった」と話した。

署によると、今年5月29日午後7時50分ごろ、同市岡田のJR和歌山線岡田第2踏切で、乗用車で帰宅途中の松見さんが警報器が鳴り遮断機が下りたため停車した際、踏切内で同市内の70代男性が倒れているのを見つけた。男性は直前に軽乗用車によるひき逃げ被害に遭い、負傷して脚が線路上にかかっていた。

松見さんは電車がまだ来ていないことを確認して踏切内に入り、男性の脚を抱えて線路の外側に移動させて電車と接触しないように安全を確保した。電車は警笛を鳴らしながら迫っており、通過したのは男性を移動させた約4秒後だった。男性はひき逃げにより頭などに重傷を負ったが、病院に搬送され回復に向かっているという。

同署は男性をひき逃げしたなどとして自動車運転処罰法違反(過失傷害)などの容疑で軽乗用車の男を逮捕しており、松見さんの行動が容疑者逮捕につながったという。

この日、野本靖之県警本部長名の感謝状が岩出署で赤井啓修署長から手渡された。松見さんは「一大事だと思い、自然と体が動いていた。ひき逃げ被害に遭われた男性の2次災害を防ぐことができて本当によかった」と笑顔。松見さんは石油精製会社で工場や従業員の安全を確保する部署に所属しているといい、「普段から安全確保について意識していたことが行動につながったのかもしれません」などと振り返った。

赤井署長は「自分の安全を確保しながらも勇気ある行動が人命を助けることにつながっており、大変感謝している」と話した。

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