「熱気で苦しく」と撮影の男性 立ち込める黒煙に激しい炎も 通天閣近くの火災

大阪・通天閣近くのビルから出火、周囲には一時煙が立ち込めた＝21日午後５時32分、大阪市浪速区（沢野貴信撮影）

大阪・新世界の観光スポット「通天閣」付近のビルで21日午後、発生した火災は、周辺のビル1棟にも延焼していることがわかった。消防車40台以上で消火活動に当たっている。大阪府警浪速署によると、職業不詳の男性（31）が病院に搬送された。消防や警察が状況を調べている。

現場ビルは、新世界の商店街付近。近くで飲食店を営む男性（40）が撮影した動画には、立ち上る黒煙や、激しく噴出する炎などが写っていた。男性は「従業員から店の近くが燃えているといわれてきた。現場からは煙や炎が立ち上り、隣の建物まで燃え移っていた。熱気を肌で感じて苦しかった」と話した。

男性によると、現場ビルにはゲームセンターなどが入り、日中は外国人観光客などでにぎわっているという。

ビル近くは規制線が張られ、消防隊員や警察官が慌ただしく出入りしていた。