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千葉県内の上半期の交通事故死者、全国ワーストの72人 路上に「横たわり」で犠牲も

産経ニュース / 2024年9月3日 19時4分

県内の交通事故発生状況を説明する宮沢忠孝県警本部長(前列右)と川口光浩個通部長(前列左)=2日、県警本部(松崎翼撮影)

今年上半期(1~6月)に千葉県内で発生した交通事故による死者数は72人で、全国ワーストになったことが千葉県警のまとめで分かった。前年同期比で15人増えた。路上に横たわった歩行者が車にはねられ、犠牲になるケースも目立つ。

発生状況別で見ると、四輪車に乗車中での死者が27人と最多で、全体の約4割を占めた。4年ぶりに歩行中での事故による死者数を上回った。65歳以上の高齢者の死者は17人を数えた。

歩行中に犠牲になったり、大けがをした事故は、65歳未満が126人で前年同期比で2割ほど増えた。

特に夜間の事故が相次ぐ。飲酒した状態で巻き込まれたのは12件あり、5人が亡くなった。

夜間に飲酒や病気で路上に横たわったところをはねられたのは7人(前年同期比6人増)で、うち3人が亡くなった。

75歳以上の高齢ドライバーが関係した交通死亡・重傷事故は60件あった。

運転中のハンドル操作の誤りや、アクセルとブレーキの踏み間違えといった「操作不適」が11・7%を占め、75歳未満の5・3%を大きく上回った。

本県全体の交通人身事故件数は、前年同期比438件減の5973件だった。

飲酒運転での人身事故は10件増の67件。飲酒後1時間以上経ったとしてハンドルを握ったが、酒が抜けきらずに事故を起こしたドライバーが7割を占めた。

県警は、交通死亡事故が起きた場所に歩道と車道を分けるラバーポールを設置するなど対応にあたる。それでも事故は7月以降も続発し、8月末までに累計90人が死亡した。

川口光浩交通部長は2日の記者会見で「柏市や松戸市など、東京に近い場所での死亡事故が増えている」と分析結果を示した。

宮沢忠孝県警本部長は「今後も飲酒運転の取り締まりや、高齢歩行者対策をはじめ、街頭活動を強化する」と述べた。(松崎翼)

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