金髪から黒髪に、かつらで変装か 和歌山・三段壁周辺で確保 東大阪の山中遺体遺棄事件

送検される大木滉斗容疑者＝4日午前、大阪市中央区の大阪府警本部（泰道光司撮影、一部画像処理しています）

大阪府東大阪市の山中に男性の切断遺体を遺棄したとして、死体遺棄の疑いで逮捕された無職、大木滉斗（ひろと）容疑者（28）＝大阪市中央区日本橋＝とみられる人物が、遺棄現場の最寄り駅でキャリーバッグを引いて電車を降りていたことが4日、大阪府警への取材で分かった。防犯カメラに写ったこの人物は大阪市内では金髪姿だったが、駅を下車し山中に向かう際は黒髪姿だった。

府警は4日、大木容疑者を送検。かつらで変装し電車で切断遺体を運搬したとみて調べている。

捜査関係者によると、複数の防犯カメラを精査したところ、この人物が他の人と接触した様子はないことも判明。府警は単独犯の可能性があるとみている。

府警によると、大木容疑者とみられる人物が昨年12月28日夜、大阪市内を金髪姿で歩いているのが防犯カメラの映像で確認された。その後、現場近くの近鉄奈良線額田駅を下車し、黒髪姿でキャリーバッグを引いて山中に向かう様子が付近の防犯カメラに写っていた。

捜査関係者によると、大木容疑者は今年1月中旬から行方が分からなくなっていたが、今月2日、和歌山県白浜町の観光名所「三段壁」の周辺で見つかったといい、府警が詳しい経緯を調べている。