「アリバイ会社」運営の男ら逮捕 身分証偽造しマンションを不正契約、部屋は風俗店に

警視庁は偽造保険証や社員証など数百点を押収した＝29日、東京都千代田区（橋本愛撮影）

マンション一室で性風俗店を開くため、偽の身分証を作成して不正に賃貸借契約を結んだなどとして、警視庁保安課は詐欺の疑いで、福岡市早良区西新の無職、荒田直人容疑者（33）ら男3人を逮捕した。いずれも容疑を認めている。

荒田容疑者らは、入居審査などが通りにくい依頼者の職業などを偽った身分証明書を偽造し、審査を通りやすくする「アリバイ会社」を運営。不動産仲介会社から依頼を受けて、風俗店の女性店員が東京都内の情報通信会社の従業員だとする虚偽の健康保険証を作成したとみられる。

女性は偽の保険証を使い、自身が居住する名目でマンションの契約を結んだが、実際には風俗店として使われていたという。

逮捕容疑は共謀して昨年3月、保険証を偽造して中央区のマンションを管理するサブリース会社に提示し、不正に賃貸借契約を結んだとしている。

この事件を巡っては、風俗店経営者や不動産仲介会社社長らが摘発されていた。