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朝鮮総連、財務トップ訪朝 コロナ禍以降初 北、経済支援指示か

産経ニュース / 2024年7月25日 5時0分

在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の財政委員長が24日、北朝鮮に渡航したことが関係者への取材で分かった。脱コロナ禍後、総連幹部の訪朝は初。この財政委員長は朝鮮総連の「金庫番」とされる人物で、今年1月の対韓政策の転換による新方針の徹底に加え、今後の日本から北朝鮮への送金といった経済支援策について指示を受けるとみられる。

関係者によると、財政委員長は朝鮮総連の財務を管理する局長級幹部で実質的な財政トップ。「総連幹部の活動資金も管理している」という。24日に中国経由で北朝鮮入りし、8月上旬まで滞在するとみられる。局長級幹部訪朝は2019(令和元)年以来5年ぶりとなる。

日本政府は、06(平成18)年から北朝鮮に対し「ヒト・モノ・カネ」の移動を制限する制裁を実施。人的往来規制として朝鮮総連の許宗萬(ホ・ジョンマン)議長ら総連幹部に加え、局長級幹部も再入国禁止の対象者とした。ただ、すべての局長級幹部が対象とはなっておらず、財政委員長は対象外とされる。

北朝鮮は核・ミサイル開発のための外貨稼ぎを活発化し、各国の仮想通貨交換業者へのサイバー攻撃なども行っているとされ、財政委員長は、制裁下での日本からの送金といった経済支援について指示を受ける可能性があるという。

一方、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は今年1月に韓国を「第一の敵対国」とするように憲法改正を指示し、「祖国統一」を放棄するなど対韓路線を転換。総連内には韓国籍の関係者も多く、これまで南北統一を掲げて活動してきたため、反発や混乱が生じており、訪朝では、その対応策の指示も受けるとみられる。

訪朝を巡っては、幹部のほか、100人を超える在日学生の訪朝も近く予定され、航空手荷物の預け入れ無料措置拡大の情報もあるという。今後、日本と北朝鮮との往来が活発化すれば、物資や資金の移動を禁じる制裁が「骨抜き」になる恐れもある。(大渡美咲)

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