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逮捕の元理事長は「権限集中、金銭に執着」 東京女子医大、現理事長が会見で謝罪

産経ニュース / 2025年1月13日 19時18分

会見を終え、頭を下げる東京女子医科大学の山中寿学長(左)と清水治理事長=13日午後、東京都新宿区(相川直輝撮影)

東京女子医大(東京都新宿区)の新校舎建設工事を巡り、大学に不当な報酬を支払わせて約1億1700万円の損害を与えたとして、警視庁捜査2課は13日、背任の疑いで同大元理事長の岩本絹子容疑者(78)を逮捕した。逮捕を受け、東京女子医科大は13日、記者会見を開き、清水治理事長らが陳謝した。

清水氏は、岩本容疑者が逮捕された背任容疑について「詳細を把握していない」と詳述を避けた上で「今後の捜査を注視したい。捜査に全面的に協力する」と説明。大学から流出した資金が岩本容疑者へ還流していた疑惑について「大変遺憾だ」と述べた。

理事長在任中の岩本容疑者を巡っては、昨年8月に公表された第三者委員会の調査報告書で強権的な姿勢やガバナンス不全などが指摘されている。清水氏は岩本容疑者の大学運営を「専横」と表現。「金銭に執着し、権限が集中していた中で自分のために利益を図った」とした。今後の大学運営については、財務担当理事の設置や内部監査室の改革などによる不正対策の強化のほか、一連の問題に関係した職員への責任追及を行うなどの方針を明らかにした。

第三者委は同窓会組織「至誠会」への寄付による入試の優遇の疑いも指摘している。清水氏らは現行の推薦入試の廃止を含む入試の刷新を表明した。

岩本容疑者の理事長在任中には、小児重症患者を対象として令和3年に開設された小児集中医療室(PICU)が活動を停止した。山中寿学長は「必要性を元理事長にご理解いただけず、廃止された。1人の医療人として間違った判断だったと思う」と批判。清水氏は「再構築していきたい」と語った。

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