JR東京駅で財布すった疑い 中国籍の男2人逮捕 警視庁、スリ増加で注意呼びかけ

警視庁の看板＝東京都千代田区

JR東京駅で男性のバッグから財布を盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗の疑いで、いずれも中国籍で住居、職業不詳の李徳撥容疑者（60）と袁栄貴容疑者（60）を現行犯逮捕した。李容疑者は容疑を認め、袁容疑者は否認している。

逮捕容疑は27日午前11時ごろ、共謀し、JR東京駅10番ホームで東海道線に乗り込む広島市の男性（66）が背中にかけていたショルダーバッグから、現金約2万6千円やクレジットカードなど6点が入った財布1つ（時価計5千円相当）を盗んだとしている。

捜査3課によると、李容疑者がスリの実行役で、袁容疑者が見張り役だった。7月に入り両容疑者が東京駅周辺などでスリを繰り返していることが防犯カメラの捜査などで発覚。捜査員が両容疑者を追跡していたところ、今回の犯行に至ったため、現行犯逮捕した。

今年に入り、スリの発生件数は29日時点で366件と昨年1～8月と比べて61件増加。中でも鉄道関係施設でのスリは20件増の159件と目立っている。同課はバッグを身体の前で持つようにするなど注意を呼びかけている。