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「チューブの位置未確認はミスだった」 抜歯で麻酔の支援学校生死亡、歯科医2人を書類送検

産経ニュース / 2024年8月26日 17時29分

大阪府警本部=大阪市中央区

堺市堺区の「堺市重度障害者歯科診療所」で昨年7月、全身麻酔で抜歯の治療を受けていた特別支援学校生の富川勇大(ゆうた)さん=当時(17)、大阪府大阪狭山市=に適切な処置をせず死亡させたとして、大阪府警は26日、業務上過失致死容疑で、いずれも歯科医師の男性所長(55)と女性(34)を書類送検した。府警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

2人の書類送検容疑は昨年7月13日、親知らずの抜歯のため富川さんに全身麻酔をした際、鼻から挿管したチューブの先端が気管から外れたのに適切な処置を怠り、翌8月9日に低酸素虚血性脳症で死亡させたとしている。

府警によると、全身麻酔は抜歯前の午後1時10分ごろに実施。麻酔中に肺に酸素を送るためのチューブを鼻から入れたが、何らかの原因でチューブの先端が気管から外れたのに気づかなかったとみられる。富川さんの血中酸素飽和度が急低下したため、2人は気管支けいれんを疑って気管支拡張剤を投与したが効果はなく、午後2時20分ごろ、心肺停止状態となり別の病院に搬送された。

府警の調べに、所長は「チューブの位置を確認しなかったことがミスだった」、女性は「気管支けいれんの処置に固執してしまった」などと供述しているという。

府警が麻酔医や歯科医ら約40人から聞き取りしたところ、気管支拡張剤の効果がないと判明した午後1時40分時点で救急要請すべきだったという意見が複数あった。府警は異常の覚知後、すぐにチューブの位置を確認しなかった上、救急要請も遅かったことが死亡につながったと判断した。

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