「公式文書で執刀したことに」兵庫・赤穂市民病院の事故、虚偽記載容疑で2医師ら書類送検
産経ニュース / 2024年10月3日 21時0分
赤穂市民病院(兵庫県赤穂市)で令和元年9月ごろから8件の医療事故が相次いだ問題で、手術ミスが別の医師だと偽って報告書に記載したとして、兵庫県警捜査1課などは3日、有印公文書偽造・同行使容疑で、脳神経外科に当時在籍し執刀した40代の男性医師=依願退職=と、同外科にいた50代の男性上級医を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。
また、虚偽と知りながら提出を認めたとして、同容疑で50代の病院関係者も書類送検した。3人とも容疑をおおむね認めているという。
書類送検容疑は令和元年10月、靱帯(じんたい)が骨化する難病「後縦靱帯骨化症」の70代女性患者に対し、手術の際に過失で頸髄(けいずい)を損傷させた医療事故の報告書で、実際に執刀したのは40代医師なのに上級医が執刀したと偽って記載したなどとしている。
上級医はその後作成した別の報告書で、40代医師を守る目的で「公式の文書では私が執刀したことにしておこうと科内で最終的に決定した」と記載していたという。
関係者によると、虚偽の報告書は令和2年4月ごろまでに院内で作成されたとみられる。実際の手術では上級医が第一助手を務めていたのに、報告書には「損傷を与えた当事者は上級医で、40代医師に責任は全くない。(上級医の)手術手技能力の改善が急務である」などと記したという。
同病院を巡っては令和元年7月に40代医師が着任して以降、半年間で8件の医療事故が発生。手術後に2人が死亡し、6人に後遺障害が生じた。県警は今年5~7月、同じ患者らに対する業務上過失致傷容疑で、40代医師と上級医を書類送検している。
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