「一人一殺計画」ボウリング場にカッターの刃送付 行政書士を逮捕 会長選巡る不満背景か

大阪府警本部＝大阪市中央区

ボウリング場に脅迫文を送り、大阪府行政書士会主催のボウリング大会を中止させたとして大阪府警は17日、威力業務妨害の疑いで、大阪市中央区内本町の行政書士、石塚洋容疑者（52）を逮捕したと発表した。「怪文書を出したことに間違いない」などと供述し、容疑を認めている。

逮捕容疑は昨年9月、大阪市中央区のボウリング場「心斎橋サンボウル」に同会が同28日に開催するボウリング大会について「来訪者の安全についてはお約束できない」「一人一殺計画」などと書いた脅迫文とカッターナイフの替え刃2枚を送り付け、大会を中止させるなど業務を妨害したとしている。

脅迫文の消印は同8日で、静岡県内から投函（とうかん）されていた。石塚容疑者の車の走行履歴を調べると7日に静岡入りしていたことが判明したという。

府警によると、令和3年4月ごろから、同会所属の複数の行政書士の個人事務所などに「貴殿の行動は目に余る。自決せよ」などと書いた脅迫文が約50通送り付けられており、関連を調べる。

脅迫文の送付は同月に行われた同会の会長選後に始まっており、会長選で敗れた候補を応援していた石塚容疑者が浮上したという。