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「道義的責任は感じないですか?」委員長の問いに斎藤氏は… 兵庫県議会百条委証人尋問詳報(6)

産経ニュース / 2024年9月6日 17時37分

証人尋問の場で斎藤元彦・兵庫県知事に問いかける奥谷謙一委員長(右奥)=6日午後、神戸市中央区の兵庫県庁(甘利慈撮影)

《兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑が文書で告発された問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が6日開かれ、斎藤氏本人に対する証人尋問が続く。百条委の奥谷謙一委員長は、斎藤氏に道義的責任の認識を問う》

委員長「専門家にも話を聞いたが、議員やマスコミに(疑惑を記した)文書が送付された時点から、公益通報として扱わなければいけないという意見が出た。私は県の手続きには完全に瑕疵(かし)がある、違法であると思うが、そういう認識は今でもないですか」

斎藤氏「ありません」

委員長「全くないんですか」

斎藤氏「はい。県としてこれまで法的に問題ないということで懲戒処分にしているので、手続きなどに瑕疵はないと思っています」

《この日は斎藤氏に先立ち、午前中に最側近だった片山安孝元副知事の証人尋問も行われた。片山氏は告発文書について調査を進めていた3月25日に、元県西播磨県民局長の男性(60)=7月に死亡=を事情聴取したが、その中で「名前が出てきたものは一斉に嫌疑をかけて調べなしゃあないからな」などと発言していたことが明らかになっている》

委員長「片山氏の事情聴取の録音を聞いたか」

斎藤氏「録音は聞いていないが、反訳文は見ました」

委員長「人事権をちらつかせて、脅しとみれるような文言で事情聴取している。知事は適正な事情聴取だと思うか」

斎藤氏「言い方とか表現は強いことがあったと思う。人事についてほのめかすことが適切かどうかは判断できないが、その方も関与の可能性がある中で、(今後ありうる)可能性を述べたのだと思う。全体として言い方や口調はきつかったが、片山氏はもともと早口なので、お互い知った仲というところで強い口調でやりあったところはあると思う」

委員長「口調とかが問題ではなくて、元局長からしたら告発文書に書いている疑惑の当事者に事情聴取を受けて、自分の仲間への人事権をちらつかされているのであれば、事情聴取としては普通はおかしいという感覚になるが。そういう感覚はないですか」

斎藤氏「感覚としてはいろいろあると思うが、やはり外部通報として認定される要件を満たすのであれば、誰かをかばうということは心情としてあったのかどうかはわからないが、やはり具体的な供述証拠を示すべきだったと思います」

《片山氏はこの日、自らが辞職した理由について『道義的責任』に言及していた》

委員長「最後に1点。知事はこの一連の県の対応について道義的責任はあると思うか」

斎藤氏「大事なのは(元局長への懲戒処分は)県が行政機関としてやっているというところですから、手続きを含めて法的な観点が大事だと思う。そういった意味でわれわれは県として訴訟にも耐えうる形でやっているので、そこに法的な問題はないと私は認識している。そういった意味で県そして知事としての対応は問題なかったと思っている」

委員長「もう一度伺うが、今のは法的責任の話ですよね。記者会見で『噓八百』『公務員失格』とか言っているが、告発文書に書いていることに一部事実が出ている。疑惑が広がってこのような現状になっているが、それでも道義的責任を感じないですか」

斎藤氏「記者会見でも毎回言っているが、1つ1つの対応は積み重ねながらやってきているので、そこは法的な問題点がないように適切にやっている。色々な道義的責任を指摘されていますけども、私は県が行政機関としてきちっと対応している以上、そこも含めて私としてはちゃんとやってきたと思っています」

《委員長の尋問は終わり、委員からの質問に移る》

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