告発者を証人喚問へ 兵庫知事パワハラ疑惑 百条委 冒頭から議論紛糾も 斎藤兵庫県知事の告発文書問題
産経ニュース / 2024年6月27日 21時6分
兵庫県西播磨県民局長だった男性(60)が斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を作成し、懲戒処分を受けた問題で、地方自治法に基づく県議会調査特別委員会(百条委員会)の第2回会合が27日開かれ、告発者の男性の証人喚問を次回会合で行うことや年内に調査報告書をまとめることを決めた。次回は7月19日。
委員長の奥谷謙一県議は会合終了後、男性の証人喚問について「(告発文書の内容が)自分が見聞きしたものか、人から聞いたものかどうかがメインになる」と言及。さらに「(調査を)長引かせないように目標を掲げた。最大限の努力をして真相を解明していきたい」と述べた。
第4回以降は月1、2回程度開催し、告発文書に記された知事のパワハラなど7項目の疑惑について、項目ごとに関係者の証人喚問などを実施する方針。
◇
27日に行われた百条委の第2回会合。調査報告書を年内にまとめる方針や、証人喚問の手続きなどを決定する一方、冒頭から議論が紛糾する場面もみられた。
会合では、証人喚問は対象者の心理的負担を考慮して1日2時間以内とすることや、各会派の持ち時間内で行うことなど百条委の運営について決定。第1回会合で委員から提案された文書内の7項目の疑惑に関する職員アンケートについて試案が示され、委員からは、回答者を記名にするか無記名にするかなどについて意見が交わされた。アンケートの実施の可否などについては第3回会合で決める。
一方、会合の冒頭、委員の丸尾牧氏(無所属)が独自に実施した県職員対象のアンケート結果の提出などをめぐり意見が対立。最終的に賛成多数で提出が認められたが、維新の委員は「私的なアンケート」だとして強硬に反対するなど、議論が紛糾した。
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