私用車へガソリン給油して着服、職員3人を懲戒免職 奈良県商工会連合会

奈良県商工会連合会は23日、公用車へのガソリン給油を装って私用車に給油し、商工会の現金を着服したなどとして、職員3人を懲戒免職としたと発表した。

連合会によると、30代男性職員は令和4、5年度に三宅町商工会で、業務使用を申請していない私用車に計13回（約7万円分）ガソリンを給油し、公用車に給油したと装って現金を着服したほか、同商工会と高取町商工会で着服が疑われる経理処理や支出を計約81万円分行ったという。今年5月に後任職員が不正の可能性があることを指摘し、発覚した。

また40代男性職員も3年度、奈良東商工会月ケ瀬支所で同様に私用車へのガソリン給油を計29回（約14万円分）行ったほか、50代男性職員の使途不明金計約27万円があったことも発覚。連合会は3人を懲戒免職としたほか、不正行為に気付けなかったとして40代男性職員を戒告とした。

不正額計約129万円は全額弁済されているため、同会は刑事告訴しないとしている。今仲進専務理事は「商工事業者や県民に多大なご迷惑をおかけした」と謝罪しており、コンプライアンス研修や経費取り扱いの厳格化を進める方針。