ロレックス2・8億円窃盗疑い、グループ指示役の男2人逮捕 大阪府警 通話履歴で浮上

盗まれたロレックス製の高級腕時計「シードゥエラー」と同種の腕時計（大阪府警提供）

大阪市中央区の路上で、高級腕時計ロレックス計172本（2億8千万円相当）を積んだ配送車が盗まれた事件で、大阪府警は21日、窃盗の疑いで、いずれも住所不定の職業不詳、森北健二（55）と尾崎明彦（39）の両容疑者を逮捕した。2人は窃盗グループの指示役とみられ、事件の逮捕者は計5人となった。

逮捕容疑は5月21日午前8時45分ごろ、大阪市中央区博労町の路上で、ロレックスの「コスモグラフ　デイトナ」や「サブマリーナー　デイト」など172本を盗んだとしている。府警は2人の認否を明らかにしていない。

府警によると、両容疑者はグループで事件の計画のほか、実行役の採用や車両調達なども担っていたとみられる。すでに逮捕されているメンバーのスマートフォンの通話履歴などから2人が浮上した。腕時計の一部は売却されたという。

一連の事件で府警はこれまでに、特定抗争指定暴力団山口組直系「弘道会」系組員、大西真也（52）や公開手配していた実行役のリーダー格で無職、村田徹容疑者（52）ら3人を逮捕。府警はほかに盗品の処分役など複数の共犯者がいるとみて捜査を進める。