「大喪の礼」警備 テロ対応、献身と機転 警視庁150年 85/150
産経ニュース / 2024年10月8日 7時0分
「『昭和』ここに終わる」
昭和64年1月7日付本紙夕刊は、昭和天皇の崩御(ほうぎょ)をこう報じた。8日、時代は平成に替わる。代替わりに伴う儀式の準備が進む一方、反皇室を掲げる過激派のテロが各地で激化。警察当局は皇室関連の施設や神社に対する警戒を強化するなど、対応に追われた。
平成元年2月24日、一般の葬儀、告別式に当たる「大喪(たいそう)の礼」などが営まれた。各国の元首、弔問使節、国内の要人ら約1万人が参列。警視庁は全国からの応援を含め、当時としては最大の約3万2千人態勢で警備に当たった。
当日は、昭和天皇の霊柩(れいきゅう)が皇居から新宿御苑に運ばれて大喪の礼を行った後、大正天皇以降の天皇、皇后の陵墓がある武蔵陵墓地(八王子市)まで車で運ばれて埋葬される予定で進む。
午後2時前、葬列コースの調布市の中央自動車道で、道路脇の斜面が爆破され、土砂やコンクリート片が路上に流れ込んだ。
約25分後には葬列が通過する-。駆け付けた機動隊員らが機材が足りない中、雨で重くなった土砂を盾を使って撤去。予定通りに葬列を通過させることができた。当時を知る警察OBは、「とっさの判断と、現場の献身で事なきを得た」と話す。
代替わりに関連する儀式がその後も続く中で、同年4月には宮内庁の職員宿舎前で車が炎上するなど、テロは続いた。特に確実に人を殺傷できるように爆弾テロは巧妙化、凶悪化した。
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