SNSでの誹謗中傷、13%が「ある」 人格を否定するような悪口が最多 民間会社調査
産経ニュース / 2024年6月20日 12時54分
ネット関連のトラブルなどに対応している弁護士・法律事務所を検索できるポータルサイト「ベンナビIT」を運営するアシロ(東京)は20日、SNSでの誹謗(ひぼう)中傷に関する調査結果を公表した。調査では、SNSで誹謗中傷に該当するような書き込みをされたことが「ある」と回答した割合が1割を超えたことが判明。誹謗中傷が「名誉棄損罪」などの犯罪になり得るという認知度は約7割に達したものの、誹謗中傷への対処法や相談先の認知度は2割超にとどまった。
調査では「普段からSNSを利用(閲覧)している」と回答した割合が84・4%に達した。普段からSNSを利用すると回答した人に対して「SNSで自分が傷つくような書き込みをされたことがありますか」と質問したところ、13・0%が「ある」と回答した。
SNSでの誹謗中傷を受けたことがあると回答した中から、無作為に選んだ150人に対して「受けた誹謗中傷の内容はどんなものでしたか」と質問したところ、「人格を否定するような悪口(頭が悪い、育ちが悪い、ブサイクなど)」と回答した人数が94人と最多だった。
また、「SNSでの誹謗中傷にあたる書き込みが『名誉毀損罪』や『侮辱罪』などになる可能性があるのを知っていますか」と尋ねたところ、69・2%が「知っている」と回答。一方で、「SNSで誹謗中傷をされたら、どこへ相談すべきか、どう対処するのが適切なのかを知っていますか」と質問したところ、「知っている」と回答した方は25・0%に留まり、SNSでの誹謗中傷の対処方法が認知されていない実態が浮き彫りになった。
同社は「SNSでの誹謗中傷が『名誉毀損罪』や『侮辱罪』になり得る事実の認知度は高いものの、実際にその被害を受けた際の対処法に関する認知度は低く、法整備とともにこれらの認知拡大が急務」としている。
調査は6月4、5日に全国の10~50代の男女3000人を対象にインターネットで実施。詳細な調査結果はベンナビITに記載されている。
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