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安倍氏の功績刻んだ新たな石碑 霊園に設置 自民・佐藤氏「遺志引き継ぐ」

産経ニュース / 2024年7月8日 21時50分

安倍晋三元首相の慰霊碑「留魂碑」の隣に新たに設置された石碑=7日午前、奈良市の三笠霊苑(甘利慈撮影)

安倍晋三元首相の慰霊碑「留魂碑(りゅうこんひ)」がある奈良市の三笠霊苑に、奈良県の自民党関係者らでつくる有志団体が新たに石碑を設置した。日本の憲政史上最長の政権を築き、外交や経済など多方面で指導力を発揮した安倍氏の功績を刻んだ。実現にこぎつけた原動力は「安倍さんという政治家を後世へ語り継ぐ」との思いだ。

「多くの皆さんのお気持ちを形にできた。ほっとしている」。8日に霊苑を訪れた有志団体会長で、自民党参院議員の佐藤啓氏は石碑を前に率直な気持ちを述べた。

団体が昨年建立した慰霊碑の長期的な管理計画を検討する中で、メンバーが「今は誰もが安倍元首相のことを知っていても、30年後の人たちは知らないかもしれない」と設置を提案。全国の支援者から寄付も受けて設置にこぎつけ、7日から公開している。

<小泉総理の北朝鮮訪問に同行、拉致被害者五名の帰国に尽力><「美しい国、日本」をかかげ自由民主党総裁に就任>-。幅約130センチ、高さ約80センチの黒御影石の石碑には、安倍氏が平成5年衆院選で初当選してから事件で死去するまでの約30年間の主な出来事が並ぶ。限られたスペースに入れる文言はメンバーが修正を重ねた。「いずれも、安倍元首相でないと成し遂げられなかったことだ」と有志の一人は強調する。

末尾にあるのは、<以和為貴(和を以て貴しとなす)>。慰霊碑に揮毫(きごう)された「不動心」とともに安倍氏が生前、折に触れて記した言葉だ。奈良県内の支援者が色紙に書いてもらった文字をスキャンし、石碑に刻んだ。「意見の異なる世界のリーダーと手を取り合うなど、内政も外交も和を重んじた安倍元首相らしい言葉。一つ一つの字から確固たる信念が伝わってくる」

安倍氏は令和4年7月8日、参院選候補者だった佐藤氏を応援する街頭演説中に背後から銃撃され死去した。佐藤氏は「自責の念とともに、安倍先生のご恩に報いていくことができるか考える2年だった」と振り返り、「痛ましい事件を決して忘れることなく、先生の遺志を皆で引き継いでいきたい」と決意を新たにした。(秋山紀浩)

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