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姫路城レゴブロック「ほしいと言ったか?」に斎藤氏「知事室で展示できれば」 スポーツウエアは「無償貸与」とも 兵庫県議会百条委証人尋問詳報(8)

産経ニュース / 2024年9月6日 20時11分

世界文化遺産に登録されている国宝姫路城=兵庫県姫路市

《兵庫県の斎藤元彦知事らの疑惑が文書で告発された問題を巡る6日の県議会調査特別委員会(百条委員会)。斎藤氏への証人尋問が引き続き行われ、改めて公益通報への認識が問われた。斎藤氏が告発文書を「誹謗中傷性が高い文書」とするのに対し、委員は文書の一部が真実であったと言及する》

委員「一部でも真実があれば、それを解明するのは、県の責任でしなければならないと私は言っている。公益通報保護法ではこれを公益通報として扱わなければならないというさまざまな専門家の意見がある。これはご存じか」

斎藤氏「公益通報保護についてさまざまな意見があることは承知しているが、私自身は真実相当性がないというところで公益通報の保護要件には該当しないと考えています」

委員「知事は県としての立場と同時に、選挙で選ばれた政治家としての立場がある。政治家の立場は『道義的責任は不要』とおっしゃっているのと同じだと思いますが、それは認められますか」

斎藤氏「確かに民主主義のプロセスで選ばれたが、今回は人事行政に関することなので、政治家斎藤ではなくて、県知事の行政機関としてやっている処分ですから。法的な観点で適切だったかというところが一番大事だと思っています」

委員「知事の言っていることは裁判における1つの主張としては正しいかもしれない。けれども県知事としてふさわしいかとなれば、必ずしもそうとは言えないのかも分からない。よく知事は『不快に思っている人がいれば心からおわびしたい』と言う。この言葉は条件付きのことです。そうじゃなくて不快に思うことを自分で想像して話すことが大事だと思う。知事として。そうは思われませんか」

斎藤氏「まあ、そういった観点も大事だとは思います」

《尋問はさらに別の委員に移る。証人尋問の冒頭で奥谷謙一委員長は、斎藤氏に道義的責任への認識をただしたが、斎藤氏は自身の言動は「適切」と主張していた》

委員「委員長が道義的責任について質問した。トップとして道義的責任を感じているのか、いないのかどちらか」

斎藤氏「道義的責任が何かということが分からないので明確にコメントできませんけれど、今の県政の状況を招いていることは、県民の皆さまに本当に深くおわびを申し上げたい」

委員「感じているのか、感じていないのか。お答えいただけないですか」

斎藤氏「道義的責任というのが何かということが私は分からないです」

委員「ここにいる多くの人が分かっていると思う」

斎藤氏「百条委、第三者委の審議にしっかりと対応していくのが大事だと思っていますし、県政をしっかりやっていくことが私の責任だと思っています」

《議論は、知事の「おねだり体質」に及ぶ。百条委が県職員に実施したアンケートでは、知事が贈答品を受け取っているのを見聞きしたという回答が多数寄せられている。委員は一つ一つの受領を確認していく》

委員「椅子とサイドテーブル。知事応接室に置かれている。事実か」

斎藤氏「はい」

委員「姫路城のレゴブロックがほしいと言ったのは事実か」

斎藤氏「ほしいというか、知事室で展示できればいいなと思ってお伝えした」

委員「もらったか」

斎藤氏「あると思います」

委員「スポーツシューズ。複数だと思うが靴ですね。もらっているか」

斎藤氏「当該スポーツメーカーとの中で無償で貸与していただいた」

委員「兵庫ノリや明石ノリは送られてきたか」

斎藤氏「送られてきた記憶はないが、漁業組合などに行ったときにいただいた」

委員「播州織の浴衣やジャケット、ネクタイはいただいたのか」

斎藤氏「浴衣は公務で使っておりますし、ジャケットも貸与いただいた。播州織のネクタイは万博の関係で関係者に提供しているということで私も使っている」

委員「スポーツウエアは」

斎藤氏「スポーツメーカーから無償貸与いただいた」

委員「ユニホーム。バスケット、サッカー、バレーボール、ラグビー、バレーボール、野球などさまざまあると思うが、いかがでしょうか」

斎藤氏「スポーツチームの方から提供いただきました」

委員「ここまではわれわれが請求した資料の中で、秘書課から出てきた物品一覧の中に記載されており、知事応接室に展示されているか知事応接室の倉庫に保管されているものとして理解しています。もう1点、返却済みなのがロードバイク。アンケートにはヘルメット、サングラス、ウエアも一緒にもらったのではないかと書かれているが」

斎藤氏「ヘルメットはロードバイクに乗るときに必要だということでセットで無償提供いただいている。サングラスはちょっと記憶にない」

委員「ウエアは」

斎藤氏「ちょっと記憶にない」

委員「ここからは秘書課のリストにないものについて聞いていく。カキをいただいた記憶は」

斎藤氏「西播磨でカキ加工場を視察して、食事をさせていただいた帰りに提供いただいた」

委員「上郡町ワインはいただいたということで認めていた」

斎藤氏「はい」

委員「枝豆は記憶にありますか」

斎藤氏「県の農業試験場で作られたものが知事室に届けられたのは記憶している」

委員「職員の分まで持ち帰ったと言われているカニは記憶にあるか」

斎藤氏「香美町に視察に行ってカニのPRをやったときに組合長から『持って帰ってください』と言われたので、それを持って帰りました」

委員「日本酒は」

斎藤氏「はい。(祭りで)各ブースを回ったときにぜひ飲んでくださいと言われました」

《次々と受領を認める斎藤氏。贈答品の質問はこれで終わらず、さらに続いていく》

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