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新型の犯罪組織「トクリュウ」対策本格化 警察庁、今年の警察白書 摘発は詐欺や窃盗など

産経ニュース / 2024年7月26日 14時22分

総務省や警察庁などが入る合同庁舎=東京都千代田区

警察庁は26日、今年の警察白書を公表し「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の摘発人数などの統計を明かした。特殊詐欺などで暗躍するトクリュウの資金獲得犯罪がまとめられたのは初めて。

今年の白書ではトクリュウを特集。特徴について従来型の暴力団とは一線を画した新型の犯罪組織▽資金獲得が目的▽収益を吸い上げる中核部分を匿名化▽SNSなどで緩やかに結びついたメンバーが役割を細分化④メンバーを入れ替えながら犯行を繰り返す-と定義し、偶発的な粗暴犯罪などを除く資金獲得犯罪に絞って今年4~5月の集計をまとめた。

摘発者は計508人で最も多かったのは詐欺(特殊詐欺やSNS型投資詐欺など)の289人。次いで窃盗(外国人金属窃盗団など)103人▽薬物(大麻密売など)70人▽強盗(闇バイト強盗など)34人▽風営法(悪質ホストクラブや違法スカウト集団など)12人-となった。全体の約3割(155人)がSNSを通じ犯行に関与していた。

警察幹部は「漠然としていたトクリュウの動向の大枠をつかんだことで、実態解明と取り締まりが本格化した。組織犯罪処罰法で犯罪収益を断っていく」としている。

白書ではほかに、今年の元日に発生した能登半島地震への対応を総括。警察官ら延べ11万4000人を全国から石川県警に派遣し被災者の救助や不明者の捜索、交通誘導を行ったほか、被災地・避難所に防犯カメラ1006台を設置し、1日当たり最大で警察官500人、パトカー90台を投入して便乗犯対策を実施したと明らかにした。

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