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空き地に刃物、ゴム製かぶり物 男が投げ捨てたか 防犯カメラに写る

産経ニュース / 2024年8月8日 19時30分

大阪市中央区心斎橋筋の宝飾店で男性店員(30)が刺されて死亡し、約6千万円の腕時計が奪われた強盗殺人事件で、逮捕された中国籍の后馭波(ホウユボ)容疑者(27)とみられる男が、店付近の空き地に刃物などを投げ入れる様子が防犯カメラに写っていたことが8日、分かった。空き地では包丁のほか、人の顔を模したゴム製のかぶり物も見つかり、府警は容疑者が投げ捨てたとみて経緯を調べている。

府警や防犯カメラの映像によると、事件発生から約10分後、容疑者とみられる短髪でサングラスをかけた男が空き地に刃物や黒いリュックのようなものを捨てる様子や、空き地のフェンスを乗り越えるような姿が写っていた。

府警によると、容疑者は犯行時、スキンヘッドの人の姿を模したゴム製マスクをかぶり、白いTシャツを着ていたが、確保された際は短髪で灰色の服を着用していた。府警は事件後に着替えたとみている。

容疑者とみられる男を目撃したという飲食店経営の男性(38)は「仕込み中だったが、柵を乗り越えたときの『ガッシャーン』という大きな音が鳴り響いて気付いた。男の手は血だらけだった」と話した。

事件から一夜明けた8日午前、店の前には花を手向ける人の姿もあった。白と黄の花を手向けた自営業の女性(56)は「真面目に働いていた方が殺害されたのは許せない。これからの人生が奪われ、気の毒だ」と話し、シャッターの下りた店前で手を合わせていた。

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