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大阪府内で盗撮など摘発291件 処罰法の施行から1年 被害場所は商業施設で3割超

産経ニュース / 2024年8月27日 21時8分

性的部位や下着の盗撮を罰する「性的姿態撮影処罰法」が昨年7月に施行され、今年6月末までの間に大阪府警が同法違反(撮影、撮影未遂)で摘発した件数が300件近くに上ることが、府警への取材でわかった。処罰法の施行から1年。これまで大阪府迷惑防止条例では取り締まりができなかった行為でも処罰法が適用できるケースがあり、府警は「確実に摘発できるようになった」としている。

府警府民安全対策課によると、6月末までに同法違反(撮影、撮影未遂)容疑での摘発件数は291件。被害者はほとんどが女性で、年齢は18歳以上が約7割、13歳~18歳未満が約2割を占めた。

被害の場所別で見ると、商業施設が98件と3割以上で最多。さらに、駅施設が78件(27%)▽ホテルや居宅が32件(11%)▽路上が22件(8%)▽電車内が20件(7%)-と続いた。

同課によると、これまで盗撮や盗撮未遂事案は府迷惑防止条例や軽犯罪法などが適用された。例えば、脱衣所や浴場で盗撮された場合に服を着た状態であれば、府迷惑防止条例違反ではなく、より刑罰の軽い軽犯罪法違反で取り締まるしかなかったという。

しかし、処罰法施行で、被害者の着衣の状態などにかかわらず同法で摘発できるようになった。

また、各都道府県によって迷惑防止条例の適用範囲に差異があったが、処罰法で全国一律となり、捜査機関にとっては摘発がスムーズになった。同課の担当者は「取り締まりに加え、被害の未然防止に向けた啓発活動にも引き続き力を入れたい」と話している。

被害の未然防止にも力

性的姿態撮影処罰法が施行されて以降、府警は摘発に注力する一方で、被害の未然防止にも力を入れている。

府警府民安全対策課によると、盗撮被害に遭う場所で目立つのが商業施設や駅のエスカレーターだ。曽根崎署では、阪急電鉄大阪梅田駅の上りエスカレーター横に7月、後方が広角に見える特殊な鏡を設置。後方での不審な動きに気付きやすくすることで、盗撮被害を防ぎたい考えだ。

イヤホンやスマートフォンを使用していると周囲の不審な動きに気付かないことも多く、同課の担当者は「エスカレーターは周囲を気にしながら乗ってほしい」と注意喚起する。

また、入浴中に窓から盗撮されるケースもあるとして、「入浴中だけでも風呂の窓を閉め、警戒するようにしてほしい」とも呼びかけている。(前原彩希)

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