SNS型投資詐欺事件で新たに2人逮捕 「打ち子」のまとめ役 逮捕者は計96人に

詐欺グループの拠点から押収した段ボールを運ぶ大阪府警の捜査員ら＝７月２３日午後、大阪市西区

2つのグループの拠点が一斉摘発されたSNS型投資詐欺事件で、大阪府警は20日、詐欺未遂容疑で、1つのグループで「打ち子」を統括していた韓国籍の金聖燁（キムソンヨプ）（27）＝大阪市中央区＝と中尾裕大（ゆうた）（26）＝同区＝両容疑者を逮捕したと発表した。一連の事件の逮捕者は計96人となった。

2人の逮捕容疑は共謀して5～7月、SNSを通じて20代の男性会社員に対し、バイナリーオプション（BO）取引に絡む投資を持ち掛け、商材販売名目で金容疑者が36万7千円、中尾容疑者が11万円をだまし取ろうとしたとしている。

府警によると、グループは大阪市内のビルのフロアや部屋ごとに班を編成。2人は異なる班のリーダー格として打ち子を管理していたという。

事件を巡って、府警は7月、2つのグループの拠点だった大阪市内の4つのビルを一斉に家宅捜索。少なくとも150人から投資名目で9億5千万円を詐取していたとして実態解明を進めるとともに、他に逃走しているメンバーがいるとみて捜査している。