カンボジア拠点の特殊詐欺グループ「かけ子」募る リクルート役2人を詐欺容疑で逮捕

警視庁外観

カンボジアを拠点とする特殊詐欺グループにリクルート役として関与したとして、警視庁暴力団対策課は詐欺の疑いで、東京都北区赤羽の職業不詳、吉田武生容疑者（46）と埼玉県川口市上青木の職業不詳、氏家利洋容疑者（40）を逮捕した。暴対課は認否を明らかにしていない。

暴対課によると2人は、特殊詐欺の電話をかける「かけ子」役を募り、カンボジアの拠点に送り込んでいた。同課は昨年4月、カンボジアから移送されたかけ子ら計19人を逮捕しており、そのうち数人が吉田容疑者らによって送り込まれていた。

グループではこれまでにこの19人を含む計21人がいずれも詐欺容疑で逮捕・起訴されている。グループによる被害者は令和3年7月～5年1月、26都道府県で計107人が確認されており、被害総額は計約10億7千万円に上るとみられる。

逮捕容疑は、共謀して5年1月、神奈川県大磯町の男性（80）に、有料サイトの未払い料金を支払う必要があるという噓の電子メールを送りつけ、コンビニで計約25万円分の電子マネーを購入させ、だまし取ったとしている。