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野球賭博や「八百長」疑惑が相次ぎ浮上 失墜した角界の信用 警視庁150年 131/150

産経ニュース / 2024年12月7日 8時0分

平成23年2月、大相撲八百長疑惑が発覚し、国技の存在意義までが問われた

平成22年5月以降、日本相撲協会所属の現役の大相撲力士らが違法な野球賭博に手を染め、暴力団関係者から口止め料を請求されているなどの疑惑が相次いで浮上し、角界に激震が走った。

警視庁組織犯罪対策3課(当時)は名前が挙がった大関を事情聴取。当初は「事実無根だ」と賭博行為を否定したが、その後事実と認めた。口止め料として暴力団関係者に約350万円を脅し取られたことに加え、約1億円を要求されたことも明らかになった。

6月以降、同課は恐喝の疑いで元幕下力士=当時(38)=を逮捕。野球賭博仲介役の元力士=同(35)=から現金を脅し取ったとして、恐喝の疑いで、指定暴力団山口組系幹部ら3人の容疑者も逮捕した。

相撲協会の調査では、野球賭博への関与を認めた関係者は約30人に上ることが判明。大関と親方が解雇され、多くの力士が謹慎休場などの処分を受けた。NHKは7月の名古屋場所の生中継を中止。大相撲のテレビ中継中止は史上初めてのことだったという。

捜査の過程で、力士から証拠として押収した携帯電話のメールから、力士同士が勝ち星を金銭で売買する八百長行為があったことも発覚。翌年3月の春場所が中止になるなど、「国技」の存亡が危ぶまれる事態に発展した。信頼が地に落ちた相撲協会は再建への長い道のりを歩むこととなった。(外崎晃彦)

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