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「本当に許せない気持ち」 銅線ケーブル窃盗、被害者の住職 被害額は3500万円に

産経ニュース / 2024年10月18日 16時3分

切断された太陽光発電の配線=5月、東京都日の出町(雲龍寺提供)

「本当に許せない気持ちでいっぱい」。タイ国籍窃盗団による東京都日の出町の太陽光発電所銅線ケーブル窃盗事件。発電所を管理する八王子市にある雲龍寺の住職、足利正尊さん(49)は怒りをにじませた。

足利さんが被害に気づいたのは5月27日。数日前からソーラーパネルの発電量を確認するモニターの数字が0を示していた。天候や電波の不具合の可能性を考えて確認したのは翌日以降だった。寺の職員が車で4、50分ほど離れた場所にある施設に向かったところ、銅線ケーブルが盗まれていて、警察に通報した。

被害に遭った施設は設置してわずか1、2年だった。約8000平米でメガソーラーの区分にあたるといい、時期によって草刈りなどで人がいることはあったが常駐しているわけではなかった。足利さんは「ここは山の中で入り組んでいたので、具体的な場所は分からないと思った」と話す。

銅線ケーブルの修理には約800万円かかるほか、壊されたフェンスの修理や防犯カメラの強化、売れていたはずの電気代などを含めると被害額は3500万円ほどになるという。

足利さんは「当初は恐怖と怒りと不安があった。容疑者が逮捕されたと聞いて地域の人も少し安堵(あんど)するかと思います」と話した。(梶原龍)

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