パワハラ発言「真摯に受け止めている」 更迭の京都府警本部長、離任会見も言葉少な

離任会見でパワハラ発言について謝罪する京都府警の白井利明本部長＝11日午後、京都市上京区

部下に「殺すぞ」と発言し、パワハラの認定を受けた京都府警の白井利明本部長が11日、府警本部で離任の記者会見に臨んだ。パワハラ発言をした理由を問われると、「この時点で私の方から付け加えることは差し控えたい」とし、「一つ一つにお答えすることはできませんが、真摯に受け止めています」と述べるにとどめた。

本部長としてハラスメント行為の防止を推進する立場だったことへの認識を問われると、「警察に対する信頼を棄損するということで申し訳なく思っている」と釈明。後任の本部長に求めたいことについては「こういう（パワハラ発言を）理由に去るので、ハラスメントをなくして良好な勤務環境をつくってほしい」と語った。

警察庁によると、白井本部長は8月、府警本部で部下から施策の説明を受けた際、内容に不満を示して「殺すぞ」と発言。また、この職員が所属する部門に言及し「（部門に）殺すぞと伝えておけ」と述べた。

白井本部長は平成3年、警察庁に採用され、富山県警本部長や警視庁総務部長などを歴任。昨年3月、京都府警本部長に着任した。