重体の店員「血だまりの中でうめいていた」ジュエリー店強盗、男は高級腕時計を奪い逃走か

心斎橋筋商店街でジュエリー店の店員が刺され、店舗を調べる捜査員＝７日午後２時５０分、大阪市中央区（彦野公太朗撮影）

大阪市中央区心斎橋筋のジュエリーショップ店内で７日午後、店員が刺されて男が逃走した事件で、男が高級腕時計１本を奪って逃走していることが、捜査関係者への取材で分かった。男は店員に時計を見せるよう話しかけ、その隙に腹部を刃物で刺したとみられる。

男が逃走するのを目撃したという会社員の男性（２２）は「男は大柄で白いＴシャツを着て、刃物を持ってあわてた様子で逃げていった」と証言。「店内をみると、腹を刺された店員の男性が血だまりの中でうめいていた」と声を震わせた。

店員は意識不明の重体で、大阪府警南署は強盗殺人未遂容疑で男の行方を追っている。同署によると同日午後１時４５分ごろ、「同僚の男性が腹部を刺された」とショップ店員から１１９番があった。逃げた男は４０代のアジア系とみられる。