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腹部出血に興奮、過去公判にみる勝田容疑者の人格を形づくった「いじめ」と「自傷行為」

産経ニュース / 2024年11月7日 18時57分

勝田州彦被告容疑者=平成30年5月、岡山市(彦野公太朗撮影、一部画像処理しています)

兵庫県たつの市で平成18年、小学4年だった女児を刃物で刺し重傷を負わせたとして7日、兵庫県警に殺人未遂容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)はどんな人物なのか。

勝田容疑者の無期懲役が確定した岡山県津山市の小3女児殺害事件の確定判決によれば、動機は「女の子のおなかを殴り、その苦しむ姿を見たかったから」とされる。

別事件の公判では、勝田容疑者が中学・高校時代、美少女キャラが登場するアニメに熱中する一方、中学時代にいじめを受けたことをきっかけに自らの腹部を刺す自傷行為に及ぶようになったことが明かされた。

やがて「女の子」と「腹部からの出血」が一体となったイメージに性的興奮を覚えるようになり、自傷行為は他者への暴力にエスカレート。平成27年5月には兵庫県姫路市内で当時14歳の女子中学生の胸や腹などをナイフで刺す殺人未遂事件を起こし、実刑判決を受けて服役した。

警察OBの両親のもとに生まれ、厳しいしつけを受けたという。高校卒業後に自衛隊に入隊したが、1年経たずに退職。その後は職を転々としていたという。

勝田容疑者は岡山事件で逮捕される前、実母にあてた手紙に、女児の首を絞めたが途中で怖くなって逃げ、その際、女児の家に侵入する真犯人を目撃した、と書いた。公判では首を絞めたことも否認して全面無罪を主張したが、実母に不可解な手紙を送った理由について「真犯人がいることを信じてもらうため、自分が首を絞めたことにしてリアルさを出そうとした」と述べた。

弁護側は「かえって疑われることに考えが及ばなかった」と主張。誤ったやり方に固執する勝田容疑者の人格的特性を指摘していた。

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