付着指紋で暗証番号推測か 電子キー解錠、侵入容疑で27歳男逮捕

不正に解錠されたものと同じ種類の電子キー（大阪府警提供）

一人暮らしの女性宅に侵入したとして、大阪府警吹田署は18日、住居侵入などの疑いで、大阪府吹田市垂水町の会社員、柳原伸嗣（しんじ）容疑者（27）を逮捕したと明らかにした。捜査関係者によると、柳原容疑者は暗証番号を入力して解錠する玄関の電子キーを悪用。指紋の付着具合から暗証番号を推測する手口で侵入していたという。

同署によると、「一人暮らしの女性の生活に興味があった。パネルに指紋がついているので何度もパターンを試して突破した」と供述し、容疑を認めているという。

逮捕容疑は5月中旬、同じマンションに住む30代女性宅の玄関の電子キーを解錠して不正に侵入し、室内を撮影したとしている。

捜査関係者によると、柳原容疑者はマンションのポストに投函（とうかん）された郵便物の宛名をのぞき見し、一人暮らしの女性宅を物色。部屋が暗く、インターフォンの反応がない部屋を狙っていた。数回の入力で解錠できなかった場合は翌日にも侵入を試みていたという。

柳原容疑者は7月26日、別の20代の女性宅にも侵入し、8月7日に再度侵入した際に女性が在宅していたため被害が発覚。同21日に住居侵入未遂などの疑いで逮捕され、同罪などで起訴された。