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拉致問題理解へ「中学生サミット」で啓発CM案協議 「忘れてはいけない」の思い伝える

産経ニュース / 2024年8月9日 16時53分

拉致問題に関する「中学生サミット」で啓発CMのアイデアを出し合う中学生ら=9日午後、東京都台東区(橘川玲奈撮影)

全国から中学生が集まり北朝鮮による拉致問題について議論する「中学生サミット」が9日、東京都内で開催された。昨年に続き2回目で、若年層への啓発や理解浸透が目的。全国の都道府県と政令指定都市の教育委員会から推薦された67人が参加し、拉致問題を伝えるCMの案を考えた。

サミットでは、拉致被害者の横田めぐみさん(59)=拉致当時(13)=の弟で、家族会代表の拓也さん(55)が講演し、めぐみさんは明るい人柄で「色に例えるとオレンジ色や黄色だった」と紹介。だが、めぐみさんが拉致されると一家の雰囲気は一変し「黒色や藍色の日々だった」と振り返った。

拓也さんは参加した中学生に対し、「拉致問題は『横田さんの家のつらい話』ではなく、主権国家の民主主義を壊された『自分たちの問題である』という視点で捉えてほしい」と訴えた。

その後、生徒たちは班に分かれて協議を開始。講師役のコピーライターのアドバイスを受けながら、キャッチコピーや絵コンテを作り、最後に劇形式で発表した。

政府拉致問題対策本部によると、生徒たちのアイデアを元にプロが啓発CMを制作し、12月の北朝鮮人権侵害問題啓発週間にあわせてテレビや交流サイト(SNS)などで放映する予定。

めぐみさんが通っていた新潟市の寄居(よりい)中から参加した3年の平田正悟(しょうご)さん(15)は、「拉致があったことを忘れてはいけない、という思いが伝われば」と話した。

拉致問題担当相を兼任する林芳正官房長官は冒頭のあいさつで、「若い世代が拉致問題について発信することが、日本国民は拉致問題を決して忘れていないという、北朝鮮に対する力強いメッセージになる」と述べた。

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