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知事告発文書で言及の兵庫県職員死亡 「精神持たず、休暇中」と記載、3カ月公表せず

産経ニュース / 2024年7月24日 20時1分

会見で記者の質問に答える斎藤元彦・兵庫県知事=24日午後、神戸市中央区(甘利慈撮影)

兵庫県の斎藤元彦知事に関する疑惑の告発文書で、担当していたプロ野球阪神・オリックス優勝パレードの業務で疲弊し、療養中だと記載されていた県職員の男性が4月に死亡していたことが24日、県などへの取材で分かった。自殺とみられる。県はプライバシー保護などを理由に、約3カ月にわたり公表していなかったが、23日に県職員向けのサイトに訃報を掲載した。

文書を作成した元県西播磨県民局長の男性(60)も今月7日に亡くなっている。斎藤氏は24日の定例会見で、県職員の家族の意向で非公表にしていたと説明。「県政を前に進めることが、(自分の)責任の果たし方と考えている」と述べた。

文書では、県が大阪府と昨年11月に開催した優勝パレードの資金集めのため、信用金庫への補助金を増額して企業協賛金としてキックバックさせたと指摘。パレードを担当した男性職員が「大阪府との調整に精神が持たず、現在病気休暇中」などと記されていた。

一方、この日の会見で斎藤氏は、特産品のPRのためとして同県上郡町から受け取り、自宅で飲んだワインについて、「PRは行っていない」と認めた。「PRのみならず魅力を知ることも大事だ」と釈明。ほかの贈答品に関しても、受け取りながらPRしないケースはあるとした。

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