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横田めぐみさん拉致47年 「言いようないいらだち」 母の早紀江さんが早期進展を切望

産経ニュース / 2024年11月12日 17時44分

めぐみさん拉致47年を前に会見に臨む横田早紀江さん=12日午後、川崎市川崎区(岩崎叶汰撮影)

横田めぐみさん(60)が13歳で北朝鮮に拉致されてから今月15日で47年となるのを前に、母の早紀江さん(88)が12日、報道陣の取材に応じ、「言いようのないいらだちがある。政府は本気で取り組んでほしい」と早期の事態進展を改めて求めた。

めぐみさんは昭和52年11月15日夕、新潟市内の中学校からバドミントン部の練習を終えて帰宅途中に拉致された。自宅直前の丁字路付近で、北朝鮮工作員に襲われたとみられる。

早紀江さんは当時、自宅にほど近い日本海の浜辺を「めぐみちゃん、どこへ行ったの」と叫びながら、歩き回った。

12日の取材に早紀江さんは「(新潟の浜辺は)感覚的に近づきたくないというか、堪えがたい場所」と回顧。それから47年の月日が過ぎようとしていることには「信じられない。人の人生といってもいいような長い時間だ」と嘆息した。

夫の滋さんは令和2年6月に87歳で死去。今年、自身はその年齢を超えた。

体力の衰えを自覚しており、「今までひといきに3つ4つできていた作業が、2つで疲れてしまう」。日常生活では「この年になると、少し転んでしまうだけでも危ないので、ゆっくり歩いています」と明かした。めぐみさんとの再会の日まで「自分が元気で待っていてあげないといけない」との思いが支えだ。

石破茂首相は拉致問題を「ひとときもゆるがせにできない人道問題、国家主権の侵害」とし、政権の「最重要課題」に位置付ける。早紀江さんは「私に残された命の時間は長くはない。一刻も早く救出を実現させてほしい」と切望した。

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