「受け子」「出し子」の必需品に〇×で回答 闇バイトの応募者を盗品等保管の疑いで逮捕

闇バイトの「受け出し」についての質問。回答は東容疑者とみられる（滋賀県警提供）

滋賀県警東近江署は21日、不正に取得したものと知りながら新旧の紙幣を数えることができる「混合金種紙幣計数機」を保管したとして、盗品等保管の疑いで、滋賀県東近江市林田町の会社員、東紫音容疑者（21）を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。

同署によると、他府県警の特殊詐欺事件の捜査で、東容疑者が「闇バイト」に応募していたことが判明。自宅から混合金種紙幣計数機1台（販売価格約26万円）が見つかった。

逮捕容疑は昨年9月8日～10月29日ごろ、氏名不詳者から受け取った紙幣計数機を、不正に取得したものと知りながら自宅で保管していたとしている。

他府県警の捜査では、闇バイトの募集者は交流サイト（SNS）で「世の中お金です。稼げる仕事紹介できます」などの文言を投稿。東容疑者は募集者に対し、スーツやビジネスバッグなどの「UD必需品」の有無を回答するチェックリストに〇か×で回答していた。「U」は高齢者などから現金やキャッシュカードを受け取る「受け子」、「D」はだまし取ったキャッシュカードを使ってお金を引き出す「出し子」の隠語とみられる。

同署は紙幣計数機を保管した経緯や、受け子や出し子として犯罪に加担していたかなどの余罪について調べている。