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パワハラ疑惑の斎藤知事、初めての尋問「当時の認識は合理的」 表情を変えず淡々と 兵庫県議会百条委証人尋問詳報(1)

産経ニュース / 2024年8月30日 20時48分

百条委員会で証人尋問に応じ、宣誓する斎藤元彦知事=30日午後、神戸市中央区(代表撮影)

《兵庫県の斎藤元彦知事を巡る疑惑が文書で告発された問題で、職員への一連のパワハラ疑惑を調査する県議会調査特別委員会(百条委員会)が30日開かれ、斎藤氏本人に対する証人尋問が初めて行われた》

《午後3時ごろ、ダークスーツにネクタイ姿の斎藤氏が一礼して入室。証言席に着く際も頭を下げた。委員長が、理由なく証言を拒否したときなどは刑事罰に処される可能性があることを説明し、斎藤氏が「良心に従って真実を述べることを誓います」と宣誓した》

《最初は委員長が、昨年11月に出張先で公用車を降りて20メートル歩かされ、出迎えた職員を怒ったとされる件について質問した》

委員長「車が施設の入り口まで行くと思っていたが、止まってびっくりしたと。車内から車止めが見えていたか」

斎藤氏「その通り」

委員長「職員にどういった発言をしたか」

斎藤氏「車止めをどけるのを失念していたのではないか、と申し上げたと記憶している」

委員長「声の大きさや程度は」

斎藤氏「会議が始まる直前で、外でもあり、大きい声で伝えた」

委員長「かなりきつい言い方だったという認識はあるか」

斎藤氏「それなりに強く指摘した」

委員長「叱責する前に職員に『車は入ったらいけないのか』と確認しなかった」

斎藤氏「会議が始まる直前でそんな暇はなかったと思う。車の動線を確保できていなかったのではないかという強い思いがあり、注意した」

委員長「車が入ったらだめなのか確認していない。知事の考えは思い込みでは」

斎藤氏「車止めの直前で急に止まったので、車止めを取り忘れていたと思った。歩かされたことを怒ったのではなく、円滑な車の進入を確保していなかったことへの注意だった」

委員長「もともと入り口まで進入できないルールで車止めが置かれていた。車止めを外して進入できるようにしておくべきだというのは、過大な要求では」

斎藤氏「私は進入禁止エリアと認識していなかった。記憶としても知らされていなかった。当時の認識としては合理的だったと考えている」

委員長「帰りは車止めを外して入り口まで車がつけられた。これは適切か」

斎藤氏「迎えに来いとは一切指示していない。職員の皆さんが判断して対応したと思う。いま振り返ったときに車両進入禁止エリアだったなら、申し訳なかったと思う」

《続いて、自身が把握していない県の事業や政策を職員が説明する場で叱責したとされる疑惑に移った》

委員長「令和4年9月にNHKで県のドローンサミットに関する特集が放映された。その後、知事を交えた会議の急なキャンセルが相次ぎ、ドローン事業は立ち消えになったと聞いている」

斎藤氏「立ち消えになったのではなく、必要性がなくなったので、予算を縮小した」

委員長「令和5年1月に空飛ぶクルマの補助金事業が新聞報道され、担当者が知事室に行った。証言によると、『聞いていない。空クル(空飛ぶクルマ)は知事直轄。勝手にやるな』と厳しい口調で叱責を受けたと。叱責したことはあるか」

斎藤氏「記憶にない。いろいろなレクを受けていて、一つ一つ覚えていない。『聞いていない』ということだから、私は合理性があると思う」

委員長「担当者は着座しようとしたら、すごいけんまくで『やり直し』といわれ、即座に退室を余儀なくされたという。『聞いていない』と突き返すことはあったのか」

斎藤氏「そんな記憶はない。聞いていなかったと注意したとしても、またレクをしてほしいということはあると思うが、そういった記憶もない」

《斎藤氏は終始、表情を変えず淡々と質問に答えた。この後、質問者は自民党会派の委員に替わり、企業に職場でのパワハラ防止対策を義務付けた女性活躍・ハラスメント規制法(パワハラ防止法)の観点から疑惑を追及していく》

=(2)に続く

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