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幼なじみの連係、偶然居合わせて機転…特殊詐欺被害を防いだ3人に大阪府警守口署が感謝状

産経ニュース / 2024年6月18日 19時56分

感謝状を贈られた春田光男さん=14日、大阪府警守口署

大阪府守口市内のコンビニと銀行で相次いで特殊詐欺被害が未然に防がれ、大阪府警守口署は3人に感謝状を贈呈した。被害を防いだのは、アルバイトで働く幼なじみの連係プレー、偶然居合わせた客の機転だった。

「何かおかしいな…」。5月17日午後7時半ごろ、ファミリーマート守口庭窪店(守口市)。レジに入っていた高校3年の広瀬裕士(ゆうと)さん(17)は、プリペイドカードを求めて来店した50代女性客に対応中、不審に思った。女性は購入方法を分かっておらず、示したスマートフォンには大量のメールが受信されていたからだ。

レジが混み合ったため、休憩中の同僚で幼なじみの石田憲乃助さん(17)が機転を利かして対応を交代。その際「詐欺っぽくない?」と伝えた。石田さんが改めてスマホを確認すると「お話ししたいからプリペイドカードを購入して」とのメールも届いており、2人で話し合って詐欺だと確信。110番した。

警察官との話を終えた女性は「詐欺やったわ」と2人に感謝。安堵(あんど)した様子だったという。広瀬さんは「相方が憲乃助君で良かった。気軽に相談できた」。石田さんは「日頃から店内で注意喚起の案内を目にしていたから気付けた」と頼もしい。

14日、守口署は2人に感謝状を贈呈。2人は「これからも不審に感じたら積極的に声をかけていきたい」と語った。

「勇気出して声かけ大事」

この日、もう一つの特殊詐欺被害を防いだとして同署から感謝状を贈られたのは、守口市の春田光男さん(61)。4月5日午後4時ごろ、市内の銀行にあるATMで70代男性がスマホのスピーカー機能で大声で話しているのを目にし「怪しい」と直感した。

電話先の相手は男性に通帳の記帳を求め、残高を読み上げさせてから振り込みをさせようとしていた。

春田さんが「どこに振り込むんですか」と尋ねると男性の回答は「(大阪府)門真市役所」だった。ただ、スマホ表示の番号は「03…」。春田さんは詐欺と確信してATM設置の電話から銀行員を呼び、事なきを得た。銀行員を待つ5分ほど、電話は切れず、早く振り込むよう男性に催促していたという。

春田さんは「勇気はいるが、声かけの大事さが分かった」と話した。(矢田幸己)

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