10月中旬めどに能登被災地支援の予備費措置へ 加藤財務相「迅速な対応求められる」

加藤勝信財務相＝東京都千代田区（永田岳彦撮影）

加藤勝信財務相は4日の閣議後会見で、能登半島地域の地震や大雨の被災地支援について、10月中旬をめどに追加の予備費措置を講じるよう、石破茂首相から指示を受けたと明らかにした。野党から補正予算で対応すべきとの声も挙がるが、「まずは迅速な対応が求められる。被災者の方々の声を踏まえながら、早期の復旧・復興に万全を期していく」と強調した。

また加藤氏は、首相から経済対策のための補正予算提出の指示を受けたことも明らかにした。経済対策は、物価高の克服▽日本経済・地方経済の成長▽国民の安心・安全確保－の3つを柱に策定する。

首相は9日に衆院を解散し、27日に総選挙を行う。令和7年度の当初予算の編成作業と並行して作業を進める必要があり、日程に余裕はない。加藤氏は具体的な施策や提出までのスケジュールについては「今後与党と連携して検討を進める」と述べるにとどめた。