被災地・輪島の海女さん、千葉・南房総の海女さんと〝コラボ〟 「大夜泳」に参加
産経ニュース / 2024年7月21日 10時26分
千葉県の最南端、南房総市の夏を彩る「第60回南房総白浜海女(あま)まつり」が21日まで、同市白浜町の野島埼灯台前公園で開かれている。20日夜には海女たちがたいまつを持って夜の海を泳ぐメインイベント「海女の大夜泳」が行われ、元旦の能登半島地震で被災した石川県輪島市の海女も参加した。被災地とつながろうという思いを込めて、南房総と輪島の海女による〝共演〟が実現した。
輪島市から招かれたのは早瀬千春さん(54)。海女として40年近いキャリアがあり、ウエットスーツの製造も手がける。能登半島地震で被災し、現在は市内の仮設住宅で暮らす。
輪島では例年7月から9月にかけて、もずくやサザエ、アワビの海女漁が最盛期を迎える。
しかし、地震で海底が隆起するなど甚大な被害を受け、今年は「もずく漁に試験操業的に二度ほど出ただけで、本格的な漁には出られていない」(早瀬さん)という。
今回の共演は、能登半島地震の被災地で支援する側とされる側との縁が広がって実現した。
きっかけは、「南房総白浜海女まつり」と同時開催された能登半島復興支援のグルメイベント「まるグル」をプロデュースするNPO法人代表、向井耕作さん(56)の活動だった。
ラジオ番組のDJとしても知られる向井さんが能登半島出身の構成作家を支援するため輪島市に入った際、避難所でリーダー的存在だった輪島塗職人の小路貴穂さん(53)と知り合い、さらにそこから早瀬さんにつながった。
海女漁が盛んな輪島と南房総は半島に位置するという共通点もあり、海女の共演という構想は具体化していった。
20日夜、「海女の大夜泳」が始まった。地元南房総の海女や一般参加者も含め約80人が、白装束でたいまつを持って海に入った。しかし、早瀬さんは輪島の海女らしく、漁で着慣れた黒のウエットスーツ姿で泳いだ。
漆黒の海と赤い炎のコントラストが美しい夏の風物詩は、わずか10分ほどで終わった。
「夜の海に入るのは初めて」という早瀬さんは、海から上がった後「とても幻想的で、和気あいあいとしていて楽しかった。『呼んでくれてありがとう』と言いたいです」。
輪島と南房総との温かい絆を実感していたようだった。(白浜正三)
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