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救助作業阻む新たな陥没と水 トラック運転席は目視できず 八潮陥没事故

産経ニュース / 2025年1月30日 17時50分

埼玉県八潮市の県道交差点で起こった陥没事故は30日で3日目を迎えた。陥没でできた穴に転落したトラックの男性運転手の救助作業が続いているが、大きな進捗はない。作業を阻んでいるのは新たな陥没と穴に流れ込む土砂と水で、消防は安全を確認しながら作業を続けている。消防関係者によると、今後は穴に重機を搬入するためにスロープをつくるとしている。

消防関係者によると、穴の壁面は非常に崩れやすくなっているという。さらに、現場には陥没の原因となった地下約10メートルの下水管のほかに、地下約2メートルのところに雨水などを流す排水管があり、ここから大量の水が穴に流れ込み続けている。

また、陥没カ所の拡大も続いている。事故が起こったのは28日午前9時50分ごろ。陥没した穴に走行中のトラックが転落した。

29日未明、消防がトラックの荷台にワイヤをかけてつり上げた際、荷台と運転席部分が外れ、地上に出てきたのは荷台部分だけだった。このときすでに運転席部分は土砂に埋まっていたという。

このつり上げ作業中に現場のすぐ近くで新たな陥没が発生。陥没は拡大を続け、30日未明には2つの穴がつながり大きな1つの穴になっている。

消防関係者によると、現在、運転席部分は目視で確認できていない。崩落してきた土砂で完全に埋まっている可能性がある。このため、消防は運転席部分を掘り出す重機を搬入するため、穴の周りを掘削してスロープをつくることを計画している。

新たな陥没が起こるリスクもあるなかの作業になるが、消防では2、3日でスロープをつくり穴の中で安全に作業できる見通しとしている。また、水の流入が止まるなどのタイミングがあれば、スロープ完成前でも救助作業を行うという。

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